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LOG8 心ときめく方向へ パリのおしゃれエリア、マレ地区で見つけた自分らしい旅の楽しみ方

ファッション、食、アート、ワイン、街並み。
どれをとっても一級品のパリに、憧れる人は多いと思う。

一度行っても、また必ず訪れたくなる国。行くべき場所や楽しみ方が何通りもあるパリは私たちに飽きを全く感じさせない。
きっと訪れる季節によっても目に映る景色は違うのだろう。

観光名所や美術館についてはガイドブックにもたくさん紹介されていると思うので、今回は現地のパリジェンヌが好きなおしゃれエリア、マレ地区で見つけた自分らしい旅の楽しみ方を一緒に共有したい。

到着してからの過ごし方

日本からパリの玄関口、シャルル・ド・ゴールド国際空港までは飛行時間約12時間30分。日本時間の午前中に出発し、現地時間の夕方ごろに着くのでヨーロッパは意外と時差ぼけが少なく済む。

ホテルに着くとまず近くのスーパーで食料を調達する。”パリにいる”気分を味わいたいから、小さなボトルのシャンパンを買って、あてにチーズや生ハム、ルッコラと一緒にホテルの一室で一人晩酌を楽しむのが着いてからの密かな楽しみだった。

仕事後の一杯って、なんであんなに美味しいのだろう。その一杯が飲みたいがために働く人も多いのではないだろうか。子育て中の今もたまにそんなごほうび感を味わいたくなるときがある。

最寄りはサン・ポール駅 マレ地区へ

次の日はバスで街まで出る。乗務を共にしたメンバーとご飯を食べたりすることもあるが、一人で自由にいきたいところに行くことも多かった。

パリの3、4地区に位置するマレ地区には路地に所狭しと小さなセレクトショップやおしゃれな店が立ち並び、ヴィンテージのお店も多くある。地図を持たず気の向くまま心が惹かれる方へ歩くのが、マレでは正解だ。

マレは17世紀ごろ貴族が多く住んでいて今も現存する中世の趣ある建造物はそのときのものだ。19世紀以降は東欧からやってきたユダヤ人多く住みついたため”ユダヤ人街”とも呼ばれた。

特にロジエ通りには、ユダヤ料理を堪能できるレストランや食料品店なが集まっていて、手軽に食べられるファラフェルスタンドも立ち並ぶ。ファラフェルとはイスラエル料理のひとつで、ひよこ豆を使った中東コロッケと揚げナスやトマトなどの野菜が一緒にピタパンで包まれているB級グルメだ。

特に”ラス・デュ・ファラフェル”はいつも行列ができて賑わっている人気店。ファラフェルサンド片手に近くのヴォージュ広場で食べるのがいい。

ヴィンテージのお店にはおしゃれなパリっ子たちがたくさんいる。自分好みの一着と出会えたときの感覚が最高だ。その上サイズがぴったりだったらそれはもう運命としか思えない。

一度入ったお店で、珍しく現金で払ったことがある。そしたらちょうどお釣りを切らしていたようで、「箱の中にあるスカーフを一枚選んでいいわよ」と言われた。つまりそれがお釣り替わりということだ。

スカーフなんて普段買わないけどそのとき選んだスカーフは今もクローゼットの目につくところに置いてあって、見るたびにそのときのことを思い出す。

セレクトショップであればMerci(メルシー)が楽しい。ハイセンスで洗練された雑貨や服、キッチン用品やインテリアも並び、季節ごとに入れ替わるからいつ行ってもわくわくした気分になる。

心ときめくショッピング

観光地でのショッピングというと一箇所に集約された大きなデパートに足を運ぶ人が多いと思うけど、パリを訪れたら一度はこういう路地でのショッピングを楽しんでみてほしい。

買い物や街歩きは、ときめきながらしたい。自分だけのパリの楽しみ方がきっと見つけられると思うから。

貴族や芸術家の歴史、ユダヤ文化、そしてゲイの街としても知られるマレ地区はさまざまな顔を持つ。

いろんな文化が溶け合い、融合したエリアだからこそ誰にとっても居心地が良く、新しいカルチャーを生み出し、そこにしかない空気を創り出す。

ここに来れば、パリの”今”を少しだけ理解できるかもしれない。

本日のお土産

おなじみエシレバター。フランスのパンがなぜ美味しいかって、バターが美味しいから。クロワッサンだけで生きていける。

もうひとつおすすめなのがこのセルドゥメールというバター。結晶状の塩が練り込まれていて、クセになる。バゲットやワインとの相性も良い。

エシレやボルディエだけでないバターがいいという人に。

パリで人気の紅茶、クスミティー。パッケージも可愛いので女子へのお土産にぴったり。

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