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夢を叶えるには言葉にすることが必要で、それは誰に伝えてもいい

大人になってから、夢を持つ人ってどれくらいいるんだろう?

子供の頃叶えたい夢、なりたい職業や姿、「大人になったら何をしたい?」私たちはそうやって、小さい頃よく聞かれてきた。

だけど大人になってから、そんなことを聞く人はほとんどいない。

夢やなりたい姿になるのはそう簡単なことじゃないってみんな知っているし、大人になってから夢を語るなんて恥ずかしいとか、叶わないかもしれないのに口にするなんてできないとか、色んな感情がそうさせているんだと思う。もしくは本当に夢がないとか、見つからないという人もいる。

でも聞かれないと、考えることもなくなってしまう。
だから人は、大人になると本当に夢がなくなってしまうのかもしれない。

ある友人がいた。

その子はいつも会うたびに一生懸命目の前のものに取り組んでいて、一歩先へ向かう努力していた。会うたびに私に「夢はある?」と聞いてきた。

私はその質問に答えられなくて、その上なんでそんなこと聞くんだろうと半ば引いた気持ちになっていた。だってこのまま現状でいいし働いて好きなことできる収入があって、それだけで十分だったから。

だけど帰り道ひとりになったとき、私はふと自分の夢ってなんだろうと考えてしまっていた。

結局それは見つからないまま、次の日からただの日常に戻っていったのだけど。

私たちは成長するにつれ、理想と現実は違うものだと知る。期待しても、結局傷つくのはいつも自分だから期待しなくなる。

何も挑戦しないまま、空っぽの感情のまま取り繕って笑顔をつくったり、世間話で空気を埋めて、実のない日常を過ごす。

脳は怠け者だから、嫌なことはすぐ忘れるようにできてるし、楽な方へ流れる。そして放っておくとネガティブなところばかりに気がいってしまう。

誰かのフィードバックをするとき、人の気になるところばかりに目がいってしまう経験があるでしょう?それは自然なこと。

意識しないと良いところは見つけられないし、ましてや人に伝えるなんてできない。自分に対してもそうで、直したいところや嫌な部分ばかりに目がいってしまう。

だから、人に褒められたところは素直に受け取っていいし、自分でも良い面を伸ばしていけるように"意識”することが大事なんだって。
最近読んだ本に、そう書いてあった。

今、私にはいくつか夢があって、ひとつは海の近くで暮らすこと。そこで地元の人と団欒したり、顔馴染みになった人たちと一緒に自家製の野菜なんか分けあったりして、暮らしたい。夜は行きつけのバーでマスターと語りながらしっぽり飲んじゃったりして。

あとはエシカルなことに興味があるから、プラントベースのミルクを使ったカフェもオープンさせてみたい。海外のお気に入りのグッズを取り揃えたECショップも開いてみたい。このへんは、おばあちゃんになるまでの夢。妄想。

今は子供がいるから、おうちでもしっかり働けるような実績を積んでいきたい。働くということや働き方の未来に興味があるから、キャリアに悩んでいる、女性の力になりたい。女性の目まぐるしく変わるライフステージには本当に悩みが尽きないから。



今私は夢を叶えるために目の前の、できることを少しずつしているのだけど、その挑戦したこととか小さいけど達成して嬉しかったことを、パートナーには言えずにいる。

それはなんでだろうって考えたとき、多分私が前に”ある友人”に感じたような頑張っている人に対する劣等感とか、何いってるんだこの人とか、それを頑張るのは今のタイミングじゃないんじゃないとかそういうことを言われそうな気がするからだ。

というか元々、夢を語り合う仲ではない。パートナーとは日常を楽しむ仲なのだ。


そうか、今書いていて分かったけどそれぞれ異なるフィールドの仲があったっていいのか。夢を語れる人と暮らせればもっと楽しいのかなあって思ったけど、私には夢を聞いてくれる”友人”がいる。

誰かひとり、聞いてくれる人がいればいい。それがパートナーである人もいるし、スクールで出会った仲間や、親や兄妹、家族、今はコーチングを使うという手もある。

ただきっと、言ったり言葉にすることが大事なんだと思う。言えなければ、こうやって「書く」ことだっていい。

言葉にするのは「勇気」がいること。それを一歩踏み出してやってみる。まずそこから、忘れかけていた夢が少しずつ顔を覗き込んできてくれるかもしれない。


「夢はなに?」

きっと引いた顔に気づきながらも、私に繰り返し聞いてくれた友人には、今となってはとても感謝している。

少し困るの知った上で聞く。
「あなたの夢はなんですか?」

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