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スタエフで50本近く配信している私がclubhouseを使って思ったこと

こんにちは。最近は相変わらずマンガレビューをやっています。この記事を書いている時点での最新は「SPY×FAMILY」第5巻のレビューです!

で、表題。
最近というかここ1週間、アメリカの音声SNS「clubhouse」が話題になっていて、ついには日経にも載るレベルになっています。

私は冒頭にもあるようにスタエフをここ最近やっていまして、過去のカフェレビューも含めると50本弱配信してきました。多い人だと多分1,000本とかやってるので全然小さいものですが、一応音声を演者として扱っている身としてこれは試さざるをえない!というかやってみたい!ということで、知り合いにお願いして入れてもらいました。今回は実際にclubhouseを触ってみて思ったことをメモ書き的に書いてみます。

clubhouseの特徴

ライブ配信に特化していること

clubhouseはライブ配信のみを行えるアプリです。アーカイブ等は一切ないですし、なんなら動画へのコメント欄もないです(手を挙げる 的なリアクションはある)。
徹底的にライブ配信を楽しむことに特化した機能設計になっています。

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使い始めると、↓のように自分がフォローしていたり親しそうな人の配信がUpcomingということで出てきます。よくあるイベントのタイムテーブルのようですが、この中から好きなものを選んで聞くというのが基本的な流れです。開始時間になるとプッシュ通知が出たりもします。

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FOMOを強烈に意識させるバイラル設計

TwitterではこのFOMOが言及されてましたね。
FOMOとは、fear of missing outの略語で、要は疎外感を恐れる感情みたいなものです。
clubhouseは完全招待制なのですが、1アカウントにつき最初は2名までしか招待できません。
日本は完全にそうでしたがインフルエンサー的な人(スタートアップ界隈の有名人)が登録し拡散して、面白そうとなって招待を探し求め・・・となったのが手にとるようにわかるというか自分はそうでしたwライブに特化しているという点と併せ、とてもよくできた設計だと思います。

どこをどう切ってもスムーズなUX

私はこの点が一番すごいと思ったのですが、どこをどう切っても使い勝手が非常に良い!動きもなめらかで、実際番組を聞いているときも全くストレスがありません。音声も非常にクリアでほとんど遅れたりしません。
日本の配信アプリの場合、特に配信したり聞くものを変えるところの体験がなんというか重たいというかもっさりしているところがあるなと思っていたので、この点は衝撃的ですらありました。

clubhouseとスタエフの比較

clubhouseはUS発のサービス、スタエフは日本発のサービスですが、機能や現時点でのユーザー層等、同じ音声配信アプリでも結構違うと感じます。全部個人の感覚ですが、

clubhouse:ライブ特化・アルゴリズム重視・徹底的にシンプルなUX
スタエフ:ライブ+アーカイブ・コンテンツ重視・やさしいUX

という印象です。

一番違うのが真ん中の○○重視 の部分です。
スタエフはトップ画面でのおすすめチャネルの選定など、結構コンテンツをきちんと選んでいる(人の目が入っている)と思わされることがあります。ユーザー目線でいうとある意味キュレーションされた、編集されたものを受け取るような体験になるので安心して聞ける感じがあります。
clubhouseは基本的に自動的に関係ありそうなものが流れてくるという感じになっているので、逆に機械的に投げられているという印象を持つ人もいるのかな?と思いました。

聴く人の目線でいうと、どちらにしても基本はながら聞きする=流しっぱなし という体験が基本なので、細かいアプリの使い勝手というより面白いコンテンツがストレスなく聴けるかどうか、というところを求めるようになるかと思います。短期的というか向こう1ヶ月位はclubhouseでみんな色々試すでしょうからコンテンツのバリエーションは一定あるんだと思いますが、結局一定のオーディエンス内で楽しいコンテンツなので広がりに限りがあるのと、中長期でいうと編集がきちんと入ったコンテンツを選ぶほうがストレスが少ないだろう、というのが個人的な意見です。

話す人の目線でいうと、ストレスなく収録ができるかどうか、オーディエンスの反応がどう見えるか、というところが気になると思いますが、clubhouseは前者は↑で書いたとおり優れているのと、少なくとも後者に関しては結構割り切っていて、基本は一方通行でしゃべるウェビナースタイルの仕組みになっています。一応何人が聴いているか、かつ誰が聴いているかを把握できるので、オーディエンスから飛び入り参加する/させる等によるライブ感特有の面白さを作れるようになっています。逆にいうと刹那的な面白さではあります。
スタエフは機能的なスムーズさは劣るものの、アーカイブについてはいいねやコメント数で反応が図れること、ライブについても投げ銭チックなUIもあったりするので、やってて反応があればあるほど楽しい ということで話す人、意図を持って配信したい人のモチベーションは維持しやすいと感じます。

結論

一部では「スタエフが飲み込まれる」「また日本発のサービスがUSのサービスに負ける」みたいな論調がありましたが、個人的にはナンセンスだと思います。
上で書いたとおり体験や得られる面白さが全く違うので、両者は両立すると思いますし、好みによってどちらを使うか分かれていくという感じかなと。あとclubhouseの実名カルチャー(別に実名じゃなきゃいけないわけじゃないが、みんな実名であることでインフルエンサーが入っている感を担保している)がどこまで続くかとかも興味深くて、日本ではどっかで限界を迎える気はします。

私はスタエフのほうがやってて面白いので、スタエフで引き続きいろいろ頑張っていこうかなと思います。

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