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ハクセキレイとフンのこと

数ヶ月前から、白黒の小さな鳥が自分の車を縄張りにしている。特徴で検索したところ種類はハクセキレイのようだ。こちらを挑発するかのように尾羽を上下させる動きが印象的だ。

参照:wikipedia

車を縄張りにすることは問題ない。問題はサイドミラーに毎日大量のフンを落としていくことだ。気づいたらホースで流してスポンジでこする。タイミングによっては乾いてこびりついているので、なかなか落ちない。

ある時は家の扉をあけると、サイドミラーに乗っていてこちらが近づくぎりぎりまでチチチと鳴いている。こいつめ。車で帰宅すると待ってましたといわんばかりに電線や住宅の屋根から車の方へと舞い降りてくる。車なら他にもある。なぜ自分の車だけに固執するのか。昼間は陽があたって車体は鉄板のように熱くなる。決して良好な居場所とはいえないはずだ。

いっときはサイドミラーを畳んで、ハクセキレイがとまりにくいようにしてみた。するとそれを怒るかのようにボンネットや天井部分にメチャクチャにフンを撒き散らされてしまった。これでは掃除が余計に大変だ。けっきょくはサイドミラーを止まり木にさせておくことにした。


家を出たらまず車の掃除。そんなことが朝の習慣になりつつあったが、最近になってハクセキレイを見なくなった。フンがないのでサイドミラーにとまってもいないようだ。

ハクセキレイがいなければいないで寂しい、なんて思うはずもなく、ようやく離れてくれたかと清々する。しかしなぜ自分の車から離れたのかは気になる。車体が熱過ぎてとまることが難しくなったのか。季節に合わせてどこかへ旅立ったのか。

最後にハクセキレイを見たとき、二匹のスズメに追い回されてるような、喧嘩しているような状態だった。縄張り争いに負けて、この辺りから去っていった可能性もありそうだ。夏が終わればハクセキレイはまた戻ってくるのだろうか。それは困る。

#朝のルーティーン

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