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こんな時代じゃおちおち風邪も引いてられない~野外の診療室体験してきました

一週間以上、noteの更新が途切れておりました。僕のペースだと、2記事分くらい滞っています。実は、月曜日から喉が痛くて体調が悪くなり、木曜から土曜の午前中まで熱で寝込んでいました。日曜日の今、すごく元気です。

結論を先に言いますと、扁桃炎でした(後述します)。PCR検査も陰性でしたので、会社に報告しておきました。


木曜日から一気に39度の熱がでまして、会社に休みの連絡を入れました。僕の今勤める会社には、大体の連絡事項をグループLINEでいれることになっています。ですので、みんなが見てる。みんなが過度に不安がらないように、詳細な症状をこんな感じで書きました。

39度の熱が出たので、本日はお休みいただきます。のどの痛みあり、咳なし、息切れなし、食欲・味覚良好です。

熱でもうろうとする思考をたたき起こし、全集中LINEの呼吸をして、シンプルに、伝わりやすく、また過度な表現にならないよう、何度か推敲してうちました。打ち終わったときは熱と心痛でヘトヘトでしたよ。ゾウの割に小心者なのです。体も心も弱くなって、なんて自分は矮小な存在なんだ、と泣きそうになりました。

そのくらい、熱を出した本人がものすごく気を使うし、その情報を受け取った側も平時はただの風邪だろと思っていても、こんな時代は手放しで心配できず、不安になるものだと身をもって知りました。本当にデリケートな状況となったなあ、ともうろうとする意識の中で思っていました。

しばらくはこのデリケートな状況が続くんだろうなとは感じていますが、風邪っぴきなんていつでもどこでも1人は引いていたあれ、どこにいったんでしょうね。電車でも社内でも、学校でも場所季節問わずゴホゴホくしゅんっというあれ。マスクを常につけているので風邪は少なくなった、というのも至極もっともな説だと思いますが、まさかゼロではないでしょう。電車でも一人くらいはゴホゴホ言いそうなのに最近聞こえてこない。隠れて風邪を引いてるんだろうと思うんですよね、この世の中で、ひっそりと。おちおちと風邪も引いてられませんね。風邪を引いたら、会社がああだといっても、どうどうと休みましょう。自分のからだを一番に思ってください。


冒頭に言った扁桃炎ですが、僕を30年以上悩ませている、ほぼ毎年起こる症状です。ググると扁桃腺が細菌などで腫れあがり、色々な症状が出るとあります。僕にはいつものパターンがあって、まず喉が痛くなって、数日だるさと軽い頭痛が続き、一気に3日程度39度以上の熱が続きます。3日過ぎると何事もなかったように治る。

いやー今後を思うと、辛いですね。扁桃炎そのものも嫌ですが、それ以上に周りの人に症状が症状だけに不安と心配を与えてしまって、申し訳なくて、それが嫌なんです。風邪が流行する冬が怖いですよ。これからは一層健康に気を付けることにします。

という、症状が重いだけに、木曜当日に近くの病院に行ってきました。そこで扁桃炎だね、と診断され、PCR検査も受けて、陰性と出た(ググれば分かりますが、完璧な検査ではありません。本当に心配な人は抗体検査も受けたほうがよいです)ので、少し気が軽くなったわけです。


野外の発熱外来、初体験してきました

僕は建築ゾウなので、ここからが本題です 笑

「発熱外来」というものに初体験してきました。これまで聞いたこともない科なので、感染を防止するためにも、発熱患者を専門としたものだろうと捉えています。

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最近は、院内感染を防ぐために発熱外来をやっていない病院もあるので、大変ありがたかったです。

「発熱の方は必ず電話連絡ください」とあったので、病院に電話して症状を伝え、指定の時間に一般外来エントランスヨコのインターホンを押してください、スタッフが案内しますと言われました。

予定時間につき、インターホンを押すと、滅菌のビニールのような素材で全身防護され羊のようなシルエットの看護師さんが案内してくれます。

予定より早く来てしまった人は外で待つことになります。外は車寄せになっていて、そこのベンチで待ちます。一般の方の往来もたくさんあるので、案外放置系ですね。


案内されたのは、エントランス横のテント小屋で、椅子一つだけおいてある空間です。床は外構の床材そのまま、壁・天井はテント素材で視線は避けるが風は通す換気に優れた四角い空間、厚手のカーテンの奥に診察室があります。ここが発熱外来かー、一般の人も通るエントランスの真横で大丈夫かしら?とこちらが心配になるくらいの距離感でした。

ここは中待合(決して「中」ではない、外よりはましだが外気にさらされている中待合)で、ここで問診、検温、血圧測定、血中の酸素濃度測定が行われ、医師による診察を待つスペースです。看護師さんが言うには、最近たくさん発熱の患者さんが来ているとのこと、僕のように扁桃炎の人が多いことだそうです。


診察室に通されると、椅子が医師に向かって横向きにおいてあります。ですから、医師は僕の方を向き、僕は壁を向くという変わったスタイルです。。医師の話を真剣に聞きたいので、体は壁を向いていても、顔は医師の方を向けるという本末転倒ではありますが。それでも万一くしゃみ等での感染を防ぐ効果はあるんでしょうね。

そこで再度症状を細かく聞かれ、喉だけは見ていただき、触診はありませんでした。99%扁桃炎だと思いますけど、PCR検査や血液検査、CT検査しますか?と聞かれて、「検査するかしないかも、選べるんだ!」と正直驚きました。


診察が終わると、一旦病院の敷地をでて道路を歩き、常時はスタッフ通用口から再度病院の敷地に入り、発熱外来よりも簡素な、屋根だけの空間で待たされます。隣家のすすけた塀を見ながら10分すると、採血に来ます。次は会計小屋(屋根だけ)で診察料を支払い、また屋根下で待ちます。10分待つと、提携の薬局から薬剤師さんが薬を持ってきてもらえ、薬代を支払って、これでおしまいです。薬剤師さんの説明をもうろうとしてほとんど覚えてませんが、薬局の方から薬を届けてもらうのは画期的なシステムだな、と思いました。


すべて病院の外で診察を受け、検査し、薬をもらい、会計をするというワンストップシステムに、応急的ながらよく対応したなと感心しました。医師も看護師も防護服を着ているし、ビニルカーテンや椅子の配置など工夫して感染を防ぐ作戦も効果的だなと思いました。

1点、気になるのが「季節」でした。今回たまたま訪れた日が初夏で少し暑かったですが、気温は気になりませんでした。今後、この状況が続くとして、真夏の酷暑や、真冬の寒さなどに対応していけるのでしょうかということです。

体の弱っている患者にとって暑い・寒いは体に毒です。少なくとも1時間くらいは、テントないし屋根だけ空間で過ごすわけなので、空調の整備が必要だなと思いました。例えば換気回数(その空間が、1時間に何回空気を入れ替えられるかの指標)はそのままで、緩やかなエアコントロールがいるんじゃないか、と。温気・冷気が多少外に換気されてしまうのは外部だから仕方ないものとして、温熱環境を整える設備が簡易的なものでも欲しいなと思いました。

明日から仕事も note も通常営業です。

ぱなおとぱなこ



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