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Python の単純なコードと iOS ショートカットを使って Amazon アプリの商品ページからメルカリの出品価格を調べる

ファイナンス思考という将来価格の最大化を目的とした考え方がある。ファイナンス思考は、目新しい考え方ではありません。家を買うときは誰でも資産価値すなわち将来価値を考えるでしょう。一般消費物はこれまでブックオフにタダ同然で引き取ってもらうしか選択肢がありませんでしたが、メルカリをはじめとする個人間売買マーケットの拡大によりあらゆるものに資産価値がつくようになった。

買った瞬間に価値が下がる

新築マンションは買った瞬間(ステータスが新品から中古に変化する瞬間)に価値が20%目減りすると言われる。住んでもいないのに。一般消費物も中古になった瞬間に価値が下がります。しかし、値下がり幅が80%なのか50%なのかゼロなのか、文字通り天と地ほどの違いがある。

しかししかし、(高級品を除いて)ものを買うときにわざわざメルカリの出品価格を調べるもの面倒くさいと思っていまう気持ちも偽りのない心理。

というわけで単純な Python のコードと iOS ショートカットを使って Amazon アプリの商品ページからメルカリの出品価格を調べる仕組みを作ってみました。こんな感じです。

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出費は、iOS上にPythonの実行環境を作成してくれる「Pythonista」という有料アプリくらいです。

用意するもの

iOS12
ショートカット(App Storeからインストール:無料)
Pythonista(App Storeからインストール:1200円)
Amazon買物アプリ(App Storeからインストール:無料)

手順

1.Pythonista にコードをコピペする

Pythonistaを立ち上げる
「SCRIPT LIBRARY」内の「This iPhone」を選ぶ
「+」(新規作成)ボタンをクリック
「Enpty Script」を選ぶ
ファイル名を「mercari_price_search.py」として「create」をクリック
以下のコードを貼り付ける

#! Python3

# 概要
#   メルカリの検索結果を取得する。

import requests # HTTPライブラリー
import bs4 # HTMLスクレイパー
import statistics

url = 'https://www.mercari.com/jp/search/?keyword='
product_name = 'fallout76'
headers = {'User-Agent': 'Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/68.0.3440.84 Safari/537.36'}

# Do: エンドポイントURL作成
search_url = url + product_name
print(search_url)
print('ロボット:調査中...')
r = requests.get(search_url, headers=headers)
soup = bs4.BeautifulSoup(r.content, 'html5lib')
elems = soup.select('.items-box-price')
prices = []
for elem in elems:
   price = int(elem.getText().replace('¥','').replace(' ','').replace(',',''))
   prices.append(price)

# Do: 安値を取得
prices.sort()
print('最安値: {:,} 円'.format(prices[0]))

# Do: 平均値を取得
print('平均値: {:,} 円'.format(round(statistics.mean(prices))))

# Do: 中央値を取得
print('中央値: {:,} 円'.format(round(statistics.median(prices))))

# Do: 高値を取得
prices.sort(reverse=True)
print('最高値: {:,} 円'.format(prices[0]))

コードを貼り付けたら、「レンチマーク」のアイコンをクリック
「Shere」をクリック
「Create Executable URL」をクリックするとクリップボードにiOS上での実行URLが作成されます。

ショートカットのフローを作成する

ショートカットを起ち上げます。
「ショートカットを作成」クリック
画面右上の「スイッチのオンオフマークが2つ重なってる」不思議なアイコンをクリック
「共有シートに表示」をオンにする(受け入れの種類は「すべて」でOK)
以下の順番と内容でフローに部品を追加します
1.「テキストを分割」:区切り「カスタム」>http
2.「リストから項目を取得」:取得>最初の項目
3.URLエンコード:モード>エンコード
4.変数に追加:変数>kyeword
5.URL:(上で実行したPythonistaの実行URLをペースト)
6.テキストを置き換える:テキスト検索>fallout76
7.URLを開く
以上です。
「完了」をクリックしてください。

実行してみる

Amazon買物アプリを立ち上げます。
任意の商品ページを表示してください。
「シェアする」ボタンをクリック
「ショートカット」を選択
上で作成したショートカットを選択
Pythonistaの画面が表示されるので「Run」をクリック
以上で終わりです。

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