上場企業 全3715社 の10年分の財務指標 Excel データ

ウォーレン・バフェットという株式投資アナリスト界の神様がいる。ちなみに、競馬の神様といえば故・大川慶次郎だが、株式投資にしても競馬にしても本質を追求する姿勢こそが神様と呼ばれる所以かもしれない。

さて、わたしの手元に「バフェットの銘柄選択術」という一冊の本がある。著者はバフェットの娘のメアリー・バフェットだそうだ。株価の値動きに着目し売買を行うテクニカル派に対して、企業の基礎的な経済状態に着目し株式を長期保有<バイ・アンド・ホールド>するファンダメンタルズ派のラスボスとも言える存在がウォーレン・バフェットである。

バフェット式の銘柄選択術の具体的な手法についてはまた別の機会に触れるとして、本稿ではバフェット流銘柄選択術で必要となる主要な財務指標について考えてみたい。

主要な財務指標

{
    "EPS (earnings per share)": [
       "1株あたりの利益",
       "税引利益/発行済株式数"
   ],
}

EPSは、一株あたりの利益を意味します。したがって計算式は

EPS = 利益 ÷ 株数

になります。赤字の場合はマイナスになります。

EPSが増える原因
・利益が増える
・自社株買いなので発行済株式数が減る

{
    "BPS (book value per share)": [
       "1株あたり株主資本",
       "株主資本/発行株式数"
   ],
}

BPSは、一株あたりの純資産を意味します。したがって計算式は

BPS = 純資産 ÷ 株数

になります。債務超過の場合はマイナスになります。

BPSが増える原因
・株主資本(純資産)が増える
・自社株買いなどで発行済株式数が減る

{
    "PBR (price book value ratio)": [
       "株価純資産倍率",
       "株価/BPS"
   ],
}

PBRは、株価純資産倍率といいます。計算式は、

PBR = 株価 × 株数 ÷ 純資産

になります。時価総額を純資産で割ったものになりますね。持っているお金に対して企業が市場からどれくらいの企業価値がつけられているかわかります。債務超過の場合PBRはマイナスになり指標としての意味をなしません。

PBRが増える原因
・株価が上がる
・発行済株式数が増える
・株主資本(純資産)が減る

{
    "ROE (return on equity)": [
       "株主資本利益率",
       "税引利益/株主資本"
   ],
}

ROEは、株主資本利益率といいます。計算式は、

ROE = 利益 ÷ 純資産

になります。ROEをみればどれだけ効率よく稼いでいるかわかります。比較的わかりやすい指標です。

{
    "PER (price earnings ratio. P/E)": [
       "株価収益率",
       "株価/EPS"
   ],
}

PERは、株価収益率をいいます。計算式は、

PER = 株価 × 株数 ÷ 利益

になります。時価総額を利益で割った数になります。うーん、いまいちピンとこない指標ですね。PERをみればその企業が過大評価になっているかどうかわかるかもしれません。また、利益が赤字の場合はPERはマイナスになり、指標としての意味をなさなくなります。

{
    "益利回り (earnings yield)": [
       "EPS/株価"
   ],
}

益利回りの計算式はこうなります。

益利回り = 利益 ÷ 株数 ÷ 株価
{
    "直利 (current yield)": [
       "今期の1株あたりの利益/購入株価"
   ],
}

直利の計算式はこうなります。

直利 = 利益÷株式数÷購入株価
{
    "配当性向": [
       "1株当たりの配当額/1株当たりの当期純利益"
   ]
}

配当性向の計算式はこうなります。

配当性向 = 配当×株数÷利益

儲かった分のうちどれだけ株主に還元しているかわかります。

バフェットの銘柄選択術で使用する主要な財務指標について考えてみました。ページ下部の優良エリアをご購入いただくと、国内上場企業全3175社の上で紹介した財務指標ほか売上高や当期利益などの情報を含む10年分(2008年~2017年)のExcelデータがダウンロードできます。

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