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ブレスレットが見つかった日。

©︎photo taken by me.
休日のマーケット、あれこれカートに乗せて
さあ、お会計。あれ、なんかすかすかするな、腕まわり。
そこではじめて常に付けているブレスレットがなくなっていることに気がついた。

どこで?どこでだろう?、レジに並びながら、
このレジに並ぶまでの行動をアタマで振り返る。
肉のコーナー、野菜のコーナー、パンのコーナー全部通ってるな、
その前に、店に入る時はあそこから入ってて、
そもそもここに来るために自転車にも乗ってる。
んー、道端で落としたのならもう見つからないだろう。
ぐるぐると頭の中をめぐる。テープの巻き戻しのようなイメージ。
わからないな、どこで落としたのか、見当もつかない。
とにかくレジを済ませて、荷物をまとめながら、
今までの行動再生し、イメージを辿ってみる。
念のためお店の人に落とし物届けをしておこう。

今日落とされたんですか?

はい。もしあったら電話してください。

マーケットの自転車置き場にも落ちてないな。
買い物の荷物を積んで帰路に。

あのブレスレット、ブロンズ作家須田貴世子さんの1番シンプルなデザインを
お店で選んだのだった、シンプルすぎて腕から外れてしまったのか、
え、腕が痩せたとか?!、そゆことじゃないよね。
一点モノだから、2度と出会えないだろうな。
気に入ってたんだけどな。縁がなかったとあきらめるしかないな。
約1年しかつけていないな。値段も決して安いモノじゃなかったな、、、
とにかくアタマはぐるぐると思い馳せている。

あきらめる、あきらめる。

自転車をこいで、家が近くなるにつれ、
あきらめよう、あきらめよう。

マーケットから電話がかかってくることは、
多分ないだろう、あきらめよう。

気持ち切り替えをしっかりしないと、
身につけていたモノを無くしたらズルズル引きずるタイプなので。

自分の家が見えてきた。
敷地内にキラリ光るものが。
うーん!居てくれたのね!ここに!。
よかったー。
地面で光る輝きはブロンズならではの温かみのあるゴールドカラー、
そしてシンプルなカーブ、やっぱりこのブレスレットいいね、
わたしのもとに戻ってくれたのね。
まだまだ縁があるということだね。
まだまだずっと腕にいておくれよ。

あーよかった。

ブレスレットを無くした日。
ブレスレットが見つかった日。

追伸。
マーケットには
探し物が見つかった旨を伝えました。

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