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「もう一度」ポートフォリオを作ってみよう①

写真やってる人ってポートフォリオ作りますよね。
写真ガチ勢は、もはやポートフォリオがないと「写真をやってる」とは言えないよね、てくらいポートフォリオを作ってらっしゃると思います。
私も作ってます、ポートフォリオ。

2014年に最初のポートフォリオを作りまして、被写体となってくれる方を探し、半年くらい撮らせてもらいました。
半年撮らせてもらったのは、撮り始めた時期から写真新世紀(もはや懐かしい)の締切までが半年くらいで、写真新世紀に向けてポートフォリオを作る為に撮らせてもらった、と言う形です。

モデルになってくれた方は、最初、写真新世紀?何のこっちゃ?と言う感じで、撮らせてもらう前に何回か話をさせてもらって、真面目にやるなら良いですよ、と言ってもらい了解を得ました。
結論から言うと、写真新世紀は選外だったんですけどね。
製作費は大体10万くらいでした。
(金の話しちゃうと途端につまらなくなりますね)

モデルとなってくれた方、本当に優秀でこちらの意図をよく汲み取ってくれてて、お願いして良かったなぁ、と今でも思います。
何が1番良かったかと言うと、写真そのものに向き合う事を学べたとところです。
モデルになってくれた方の「真面目にやるなら良いですよ」の一言、これに尽きますね。
ポトレを撮りたい、て話なら断るつもりだったらしいので。

ポトレなら誰でも撮れますもの。真面目に作品作るのなら協力するよ、て言ってモデルを引き受けてくれる人って、なかなかいないと思うんです。

さて、ポートフォリオです。
作りましたよ。10万くらいかけて。作品は金で推し量るもんでもないですけども。
半年撮らせてもらって、数万枚の写真があるわけですよ。これを纏める。コンセプトを現す。どうするよ?となるわけです。

私の場合「とりあえず、川島小鳥さんの『BABY BABY』を見るしかねぇな!」となりました。『BABY BABY』素敵やん?少女の成長をただただ捉えて続ける。恋愛感情ではなく、少女の側でただその姿を写真にする。
「男と女の間にはカメラが存在する」みたいな言葉に捉われがちな素人フォトグラファーへのアンチテーゼみたいなその作品に心惹かれます。

さしずめ「衛星の様な私のハート あなたの周りをぐるぐる廻る」(my heart is like a satellite of yours. round round and around you.)と言ったところでしょうか。
ナッシングゴナチェンジ。

衛星て、永久に変わらない距離で廻ってますもんね。距離を縮めたりしないわけですよ。
「これだ!オレが撮っていたのはこの写真なんだ!」となりました。

漫画家のよしもとよしともさんが大友克洋さんの漫画を小脇に置いて漫画を書いていた、とご自身の漫画で書いていたように、私も『BABY BABY』を小脇に置いて写真のセレクトを始めました。

よしもとよしともさんの漫画のセリフ

そして出来上がったポートフォリオを写真新世紀に送りました。
結果は選外。
英語で言うところのLOSER。
※写真の賞は入賞すると「WINNER」と表記されるから、選外だとLOSERですね。知らんけど。

ポートフォリオ、もう、自信満々で送ったんですよ。オレのほとばしるテクニックを刮目せよ!みたいな意気込みで。
でも選外。英語で言うところのLOSERです。
※しつこい

でもほら、写真て、負けてからが本番じゃないですか?

(続きます)

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