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居ても居なくても一緒なの

どうこう言える立場にいないの、これはRADWIPSの学芸会の歌詞の引用だ。アルバム"絶体絶命"に収録されている、10代半ばの自意識拗らせ少年少女の感性を巧みに刺激する曲だ。

タイトルは私が下宿に入ってまで通っていた、高校から入った中高一貫の進学校を高2で自主退学した際、友達もどきにLINEで送った文言である。

自身の存在を希薄に感じていた。成績がよくても周囲からも教師からも意識を向けられない、アンタッチャブル的な存在の生徒だったと思う。誰からも関心を持たれないことは拷問に近い。

進学校に入ったはずなのに、あまり周りの生徒たちを勉強熱心だと感じることがなかった。というか正直なところ、自分から見るとかなり本能的、刹那的でかなり幼稚に映った。うっかりそのような趣旨の内容を、教師の前で口を滑らせてしまい、反感を買う結果となってしまった。

考えうる大体の嫌がらせを被り続けたのち、結局学校と下宿を去り、日々の大半を実家で一人過ごした。社会的つながりのない孤独な暮らしが精神の健康を蝕んだ。何度も何度も繰り返し自殺を考えた。想像力は自身への最大の暴力である。

なぜ私はうまく生きていけないのか?努力が足りないのですか?運がないのですか?それとも私が悪いのですか?

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