江分利満氏大いに怒る
山口瞳「江分利満氏大いに怒る」(集英社文庫)読了。
文庫になったのが昭和54年で作品自体はそれより前のものだから仕方ないけど、初出がわからないのが個人的には厳しい。今どきのエッセイに慣れていると。「山口瞳氏」なのか「江分利満氏」なのかわからなくなるのです。わたくしの理解不足です。
それを除けば楽しく読めました。
特に終盤の「名騎手森安引退す」「駄目な奴、私の母」の二篇は壮絶。何度も読み返したくなる。こういう文章いいよなーと思うとともに、山口瞳の人生がすごいよなーと思う。
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