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私にとってのデレステとは

私にとってのデレステと、感じたことあれこれ、感謝の記



こんにちは。スペイン語勉強中の旅好きソータです。
が、実はデレステ好きのソータでもあります。世にいうオタクと言う奴です。私が自分自身をしてオタクと定義するのが適当なのかは分かりませんが、一応体裁上はオタクと言うことにしておきましょう。ここではデレステについてだけ記します。

デレステとは、「アイドルマスターシンデレラガールズ・スターライトステージ」というゲーム名の略称です。いわゆる音ゲーというやつで、ポンポン流れてくる玉(ノーツ)を曲のリズムに合わせて叩くゲームです。
音ゲーとしても楽しんでますが、僕は基本的に音楽やオリジナルのMV(ミュージックビデオ)を聴くために使ってます。
オリジナルの曲はもちろん、J-POPやアニソン、ロック、歌謡曲まで幅広い音楽が楽しめるのが魅力だと思っています。

今回はそんな私の心のオアシスであるデレステについて語ってまいります。熱くなって書いていたら、恥ずかしながらいつもと違う筆致になってしまいました。

デレステに出会ったのは、まだ公務員としてバリバリ働いていた頃の2020年2月11日。休日になんとなく楽しく夢中になれるゲームを探していた頃で、どんなゲームをやっても飽きてしまう有様でした。しかしそこにデレステという黒船がやって来たのです。

当初は暇つぶし程度にポチポチと所在なくプレイしていたのですが、本格的にデレステに引き込まれたきっかけは、三船美優さんの「Last Kiss」です。
実は恥ずかしながら、その頃は大学時代の悲しい失恋を引きずっていたもので、美優さんの声と曲は私の心に刺さりまくりました。好きな人に別れを告げられた切ない気持ちを表現したこの曲が、傷ついた私の心を励ますでもなくそっと寄り添ってくれたのです。
「Last Kiss」を聴いた瞬間スマホ画面が煌めき、ときめいたのを覚えています。その場でappleで曲を即買いしました。それからデレステは私の燻った心を癒し、支えてくれるようになったのです。そこから更に深みにハマるのは早かった。「Secret Daybreak」で新田美波ちゃんも好きになり、今日まで美優さんと美波ちゃんの二人を推しています。この曲、本当に神がかっています。曲の大部分が二人で和音を奏でるデュエットで、おそらくデレステでも歌唱の難度レベルは屈指かと思いますが、その出来が素晴らしい。新田美波ちゃんと速水奏ちゃんの二人の声の相性がとても良く、そのハモリがとても美しい。まるで女神の降臨です。ギリシャ文明かフェニキア人の遺跡を彷彿とさせるMVも美しい。デア・アウローラというユニット名もとても良い。おそらくギリシャ語かと思います。スペイン語なら「Día Aurora」か。

彼女たちは私の心の中に佇む女神です。実在しない女性を推す感覚は知らない人からすれば気味が悪く思われるかもしれませんが、そう気持ちの悪いものではないのです。むしろ我々が神仏を拝むような感覚に近いのです。そうは言っても架空の女性として推しているので、性的な目で見ていないかと言われれば嘘になりますが、しかしそれを抜きにしても我々が普段歌謡やポップス、ロックなんかを聴く感覚にも近いと言えると思います。
また「さよならアンドロメダ」はとても好きな曲の一つです。宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」を彷彿とさせるMVとコミュは、宮沢賢治を尊敬してやまない私にとっては本当に素晴らしい体験でした。
汽車の中で繰り広げられるジョバンニとカムパネルラの旅と別れを彷彿とさせ、また宇宙をメインに据えた歌詞と秋の曲らしい寂しさが、とても良いです。聴くたびに泣きそうになります。
こんなに好きになったコンテンツは初めてだったので、未だに戸惑う自分もいますが、好きなものは好きなものとして推せる時・推せる限りは推していくことにしましょう。

散々推していると豪語しながらライブに一つも行ったことはないですが、先日友人宅でライブのBlu-ray鑑賞会をやりました。デレステのMVとはまた異なる趣向ではありますが、これまた楽しいものです。最初は声優さんの顔と名前とキャラがさっぱり一致しませんでしたが、何度か教えられて少し覚えました。声優さんなのにアイドルや踊り子のように歌って踊っていて、大変な重労働ではあるかと思いますが、汗一つかかずに笑顔で軽々と動き歌うところを見るとやはりさすがはプロです。大変見事なものでした。

私は2022年に心身を故障し、休職しました。(その後退職)
あの頃は鬱状態が酷く、私の精神は生死の境を彷徨うかのような状態で、自分が生きているのか死んでいるのかもわからぬ死神のような、あるいはある種の自己喪失のような状態でした。しかし、根気強い周りの家族や友人の助け、そしてデレステに救われたのです。

鬱状態が酷い時は、デレステもやる気分にはならず、ただ「堕ちる果実」か、斑鳩ルカの「神様は死んだ、って」(デレステではなくシャニマス)を狂ったように聴いていました。

しかし少しだけ調子が良い時、発売されたばかりの「星環世界」を聴いて涙した時のことは忘れません。
あの時の涙は、日頃の苦しみでも悲しみでもなく、ただ「生きてて良かった」「生きていることでこの曲が聴けている」という安心感だったのです。あの時から私のデレステへの思いは情熱に変わり、好意は感謝の気持ちへと昇華されたのです。

それから元気に旅行ができるようになるまで回復するには相当の時間を要しましたが、デレステのお気に入りの曲が発売される日は、私の中で一つの楽しみであり続けました。

体調が回復してからは、旅行しつつスペイン語の語学の勉強を始めました。
スペイン語を少し勉強しつつ、好きな曲をスペイン語に訳したりして遊ぶのも一つの楽しみでもあります。

もう一つ印象的なのは、「cool jewelries 004」の発売です。もちろん発売日と同時に買いましたが、これがとても良かった。
かつてカバーした新田美波ちゃんの「亜麻色の髪の乙女」もそうでしたが、既存のJ-POP楽曲でありながら、まるでその娘のオリジナルソロ曲のように見事にマッチしていて感動しました。欲を言えば美優さんの「レイニーブルー」は、德永英明のセルフカバーバージョンではなく、オリジナルの方が良かったですね。

しかし、最近一つ悲しいことがありました。
それは美優さんの2曲目ソロ。曲調は少し古めのJ-POPを意識したもので良かったのですが、どう聴いても不倫の曲なのです。私の中では美優さんはそんな人ではないので、オタクの方が使っているところのある種「解釈違い」という深刻なパラドックスに直面したのです。
美優さんの曲だからすごく楽しみにしていたし、曲自体は良い出来なのですが、やはり自分のイメージするものと違うものが出て来てしまった悲しさは、勝手に期待して勝手に悲しむオタクという救われぬ者の業なのかもしれません。

もちろん公式からの供給なのだから、涙をちょちょぎれながらも有り難く頂戴するほかありません。そこは恨みっこなしってやつです。

それはそうと、新田美波ちゃんのソロ2曲目がまだ来ていないようなので、それを楽しみにこれからは生きていこうと思っています。

またデレステは(多過ぎて覚えきれないほど)キャラクターが多く、曲数が多く、その分裾野が広いのです。ゆえに公式の供給の多さと広さはもちろん、物好きの淑女紳士によって作られた同人誌や二次創作といった非公式の作品群も多くあり、時に良い作品に出会うこともあります。
そんなところで、私は完全にデレステのファンであるわけです。
本当に、デレステというコンテンツを世に生み出して下さった方には感謝の気持ちしかありません。なんてことないゲームでも、人の命を救うような、人の心を動かすような力があることに、私は感謝しています。

結論
僕にとってのデレステは、心のオアシス。

 
また今度旅の話をしていきます。
以上、デレステの話でした。


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