くすの木

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最近の記事

ヒューマンエラーか、AIエラーか。

文章を書く仕事はほとんどの部分においてAIに置き換わってしまうのではないか、と言われている。 わたしが実際にChatGPTに類するAIツールを使っていて思うのは、「めっちゃ嘘つくじゃん!」っていうこと。 やっぱりファクトチェックは人がやらないといけないな。というのが今の感想。 だけど、2024年はそこからもう一歩進化して、ファクトチェックまでAIがやってしまうかもしれない。(落合陽一が「超AI」と呼んでいるこのAIは指示しなくてもタスクを自らこなしてしまうらしい) A

    • 休日に掃除、料理するのが楽しい

      掃除とか料理とか家事すべて、やる前はすごく気が重いのに、やり始めたら結構楽しい。 しかも、掃除は変に細かいところにこだわって、出来るだけカンペキに綺麗にしよう!となぜか燃える。 こういう日常生活に欠かせない作業(定義は違うかもしれないけど、私はエッセンシャルワークと呼んでいる)が、最近やっていて心地よい。 汚いものが綺麗になっていく過程や、料理という創作物を作ることに達成感を感じているから、というのもある。 それよりももっと単純に、物質を動かすこと自体に結構楽しさを覚えてい

      • 宮脇檀の「松川ボックス」を体験してきた

        宮脇檀の代表作と言われる「松川ボックス」という住宅を、体験させてもらった。東京の早稲田あたりにある。1971年に建てられて、1979年に建築学会作品賞をとったそうだ。 構造体はコンクリートでできていて外から見るとイカツい。けれど中に入ると、柱を含めた大部分が木材だ。 木は濃い茶色で、全体的に落ち着いている印象を受ける。こじんまりとしていて、すべてがヒューマンスケールでできている、ということにも気づく。とてもホッとする空間だ。 宮脇檀のことは元から知っていた。雑誌BRUT

        • メモ:AIについてぐるぐる考えている

          最近、考えていること。 AIによる記事コンテンツの生成について。 わたしはWEB広告関係の仕事をしている。去年の頭あたりから「AI生成記事の是非」についていろいろと聞くことが多く、頭の中でなんとなく考えていた。 去年ChatGPTを使った感じだと、まだまだ、ありきたりで抽象的な文章しか生成せず、「ライターと同じレベルの文章を書くことはできなさそうだな」と思った。 しかし、数ヶ月前から、WEB記事を書くのに特化したAIツールがぞくぞく出てきた。それらはChatGPTをベー

        ヒューマンエラーか、AIエラーか。

          『PERFECT DAYS』観賞

          ドン・キホーテで急に、業者っぽい二人組(男と女)がぬっと現れて、「ちょっとすいません」と声をかけられた。 わたしは咄嗟に身構えて、万引きはしてないですが、という気持ちで、「はい…」と答えた。 そしたら、男のほうが「突然すいません、U-NEXTのキャンペーンしてまして、特典で映画がタダで観れちゃうんですけど興味ありますか?」と言ってきた。 食料品を買ってる時に人に話しかけられることがないから一瞬めちゃくちゃビビったが、"無料で映画"の響きに抗えず、結局その話に乗ることにし

          『PERFECT DAYS』観賞

          歌人のエッセイ

          穂村弘の『蛸足ノート』。タコが無数に描写され、赤く情熱を感じるデザインに惹かれて、ジャケ買いをした。下北沢の本屋B&Bで。(大型書店ではこれまで見たことなかったので、その希少性にもちょっと惹かれた。) しかし、その見た目とは裏腹に、中身はかなりのほほんとしたエッセイだった。いちエピソード、見開き1ページで完結する。吉本バナナにも似た平和な雰囲気がただよっている。ぬるま湯に浸かっているようなかんじの平穏さ。ただ、吉本バナナのエッセイよりも短い。 穂村弘は短歌を詠む人だ。たぶ

          歌人のエッセイ