見出し画像

爆弾低気圧がやってくる

 しんでまうて。

 人類は知識と知恵を用いて、社会という構成体をおどろくほど発展させてきた。はじめはウホウホと言いながら火にガチビビりしていた我々が、今ではガスコンロを躊躇なく使うことができる。肉は焼けるようになったし、お米も炊ける。この進歩は、想像してみるとかなりありえない進歩といえる。

 が、それでも人類は低気圧に負け続ける。
 人類は知を蓄積して前へと進んだが、一方で身体能力のほとんどは過去のままだ。むしろ場合によっては退化していると言える。低気圧に対抗する術を我々は身体的に獲得していないのだ。

 例えば今日は東証株価指数が右肩に上がっている。投資家の方々や、投資に興味を持っている初心者の方々は、この様子に注目し、資料を見たりして、知識をより深めていくのだろう。それは非常に素晴らしいことだし、富というステータスは上昇させておいて何も損はない。だがしかし一方で、爆弾低気圧が来たらやっぱり身体はだるくなる。人生をよりよくするための努力をしても、爆弾低気圧には敵わないのだ。つらすぎ。株の勉強をすることで低気圧からくる不調を回避することができるシステムを導入してほしい。

 例えば「米国インフレ懸念継続」でも金を買っていいのか?と論争が起きていたとする。まぁ詳しいことはこの記事上では非常にどうでもいいので省くが、それらの論争に結論が出ても爆弾低気圧が来たらやっぱり身体はだるくなる。金の売り買いは場合によっては人生を大きく左右するビッグイベントであり、それについて知識を深めることは前向きな生き方だと思う。でもそれはそれとして低気圧には敵わない。頭痛くなる。マジつらい。あとなんか身体もだるくなるし眠くなる。金市場の勉強をすることで低気圧からくる不調を回避できる裏技があったらいいのに。

 他にもLME(ロンドン金属取引所のことである)の銅価格が下落したとか、ビットコインが一時的に最高値を叩き出したとか、アメリカの大統領候補が12州で勝利確実だとか、ホロライブのこよりちゃんねんどろいどが出るとか、テクハラがどーとか、転職がどーとか、新NISAがどーとか、そういう社会で生きていく上では知っておいたほうがいいたくさんのニュースの濁流が我々を押し流している一方で、それよりも爆弾低気圧によって不調へと押し流される我々の精神と身体をどうにかしてほしい。低気圧を克服できるスゲー研究とかがあったら私はすげ~~~といって称賛するだろう。垣根なしに両手を離してシンプルに尊敬する。

 というわけで調べてみると、低気圧に対する対抗筋としては五苓散と呼ばれる漢方薬もあるそうだ。身体の水分バランスを調整してくれるとかなんとか……一回飲んでみてもいいかもしれない。あとなんか調べてみると小林製薬さんからテイラックと呼ばれる低気圧のだるさとかをとる薬も出ているようだ。全然しらんかった。東証株価指数調べる前にこっち調べればよかった。

 ちゃんと低気圧を克服するための研究も、人類はしていたらしい。知識や知恵というものは、それに応じたものをつけるべきであり、低気圧を克服したいときに株のことを調べても意味がないのだ。
 勉強とは正しくすることが最も大事なのだなぁという教訓を得たことにしよう。

 というか頭痛すぎてオチがそれしか思い浮かばない。

 そもそも爆弾低気圧が来るの明日やし、今日からこの調子だとわたしはもうダメでしょう。明日の記事は今日の3倍おもんねえと思っててください。(今日の記事は面白かったですね)ちゃんちゃん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?