NICUで赤ちゃんと対面、検査結果を聞く

検査結果が出て、NICUに向かう。

NICUには

風邪をひいていたら入れない。
周りに風邪をひいている人がいても
入れない。など


中にウイルスを持ち込まない為に
いくつか厳しいルールがあった。


NICUに入る前にマスクをして、
しっかり手を洗い、消毒をする。


保育器で寝ている娘と対面。


出産前の診察では1500g位
あるだろうとの診断だったのだけど
産まれてみると、
1080gしかなかった。


「保育器の中に手を入れて
触ってあげて下さい」


と言われ、触ってみるのだけど
とても小さくて細くて
ポキッと折れそうで
おそるおそる触れた。


とても精巧にできたお人形さんのようで
” 私の赤ちゃん ”
という実感はまだ湧いてこなかった。


赤ちゃんと触れ合っていると
先生が来て
検査結果を話し始めた。


紙に心臓のような絵を書いて
何か説明している。


私は産んだ直後で疲れもあり、
夜中でとにかく眠くて
頭に入っても理解が追い付かず
ボーっと聞いていた。


先生はそれを察したのか、
数分、話してから

「続きは明日にしますか?」

と聞いてくれたので
話の続きは明日になった。



次の朝、目が覚めて
昨日の先生の話を思い返した。


「心臓に疾患がある」


そうはっきり理解すると
ボロボロ涙が溢れた。


小さくても何も体に異常がなかったら
今の日本の医療なら
きっと保育器の中で
元気に育ってくれるだろう

と思っていた。


でも、心臓に疾患があったら…。


友達の二人目の子が
心臓に疾患があって
1歳未満で亡くなったのを
思い出した。


その子のように私の子も
亡くなったらどうしよう…。


真面目に生きてきたのに
何で私の子が…。


色々な思いが込み上げて
ボロボロ泣いていると

看護師さんが入ってきて

「辛い気持ちとか何でも
NICUに話しに来てください。」

と言ってくれた。


辛い胸の内を
さらけ出せる場所があるのは
有難いなと思った。


その後、産科の担当の先生が

「泣いてるって聞いて…。」

と入ってきた。


「検査結果を説明する先生が
どんなご夫婦ですか?
と聞いて来られたから
真が強そうなお母さんと
奥さんを支えてくれそうなお父さんですよ
と答えておきました。」

というような事を言っていた。


2日しか会ってないのに
何が分かるんだろうと
思いながらも泣き続けている私に
困ったのか、
先生はもう何も言わず、
病室を出ていった。


そうこうしている内に
雲くんが来て
先生の話を聞きに行く時間になった。

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