継続は力なり

2023年、私はひっそり目標を立てた。
それはずばり、【大河ドラマ視聴完走すること】である。
ドラマ見るのに目標とか大げさすぎんか？と思うかもしれないが、これには私なりの思いがある。

そもそもドラマって、娯楽。
しかも見るか見ないかだって自分で選択できる。
誰かに強制されることなく、見たいと思えば見ればいい娯楽、そのひとつがドラマ。
これを続けるなんて簡単だろうと。一年かけた目標がそれかと。意識高い人からすれば娯楽に時間かけるよりもっと勉強するとか資格取るとかそういうことに目を向けるべきではとか言われるんじゃないかと思う。

違うんですよ。
ドラマであれなんであれ、【続ける】ってことをしたいんです。続けて、達成したいんです。
まさにタイトル通り、継続は力なりを実践したいのです。
そして、はじめから終わりまで見続けることにおいて、大河ドラマは私にうってつけなのだ。

そもそも、私はドラマをみるのがそんな得意ではない。
毎週この時間にこのチャンネルで、っていうのができない。その時間にお風呂入りたいかもしれないし、たまった家事をしなくちゃいけないかもしれない。違うバラエティも捨てがたい。そもそも早く寝たい。
でもドラマは放送される時間が決まっているから、その時間は確実に空けなければ見られない。録画しても1週間のうちに見られなければリアタイに追いつけず結局たまっていくだけ…そういうプレッシャーみたいなのも感じて、ドラマってそうとう強い意志がないとなかなか続かなかった。
なんだったら、好きなときに読める本のほうが好きだ。
いっときの話題にはついていけないが、ドラマなんて見なくても死ぬもんじゃないし、そう思って生きてきた。

でもあるときふと思ったのだ。
これは継続力を鍛えるトレーニングになるんじゃないかと。
何かを継続しようとするとき、1番大変なのは準備をすることなんじゃないだろうか。
でも、決まった曜日、決まった時間にテレビをつける。それだけすれば、あとは勝手にドラマが始まってくれる。それを続けられれば、ひとつの作品を見きったという達成感を得られるんじゃないか。ほんで、その作品を楽しめれば一石二鳥じゃん？と。

ということで、まずは朝ドラを完走することを目標にスタート。
もちろん録画もする。
目標はほんとにシンプル。見きるだけ。リアタイでって条件をつけるとすぐ挫折しそうだったのでひたすらハードルは低くした。ついでに面白くなさそうだったらやめるということも決めた。つまらぬことに割く時間はない。
なるべくリアタイしたほうが録画をみるための空き時間を探さなくていいんだけど、できないなら潔く録画。しかもやっぱりためまくった。
ドラマに限らず動画を長い時間見るのがあまり得意ではないのだが、朝ドラは1話15分なのでためたとしてもまだリカバリーがきく。ときには4時間分くらいためこんだが、そこはなんとかして朝ドラを制覇した。
長らく勉強をしてようやっと合格を手に入れて苦労が報われた！！！！！！みたいな激しい感動ではもちろんないけれど、コツコツ見てきた物語のクライマックスを見るのはじんわりとした喜びがあった。
作品を楽しませてもらったという満足感と、なんだ意外とできるじゃん自分、という達成感。

これを続けておよそ2年ほど。
いよいよ、ステップアップをしようという心持ちになった。
それが大河ドラマである。
半年間1クールの朝ドラに対し、大河ドラマは1年という長期スパン。しかも1話が45分と朝ドラに比べて長い。歴史ものだからむずかしそうかも、などと理由を挙げては二の足を踏んでいたが、鎌倉殿の13人が面白そうだった(みてない)のを後悔したので今年こそはやってみるかと決意した次第である。離脱したって死なないし。主演松潤だし。

ということで、2月に入ったが今のところ大河ドラマ視聴は継続できている。もっぱら再放送か録画だが、それでも続いているのだ。ここ大事。
史実ゆえに見ているのが辛いシーンもあるが、それでもやっぱり俳優さんたちの演技は素晴らしい。
そしてなにより、面白い。
がんばるもんでもないけれど、継続するをモットーに1年間、ゆるゆる大河を追いかけていきたい。

完全に蛇足ですが山田裕貴くんがすきです。