文才とは
息をするように文章をつむぎ出せる人がいる。
私がこのことを思い知ったのはかれこれ10年前で、その人は物語を出版社に送って何回か引っかかってはいる。
だけどなかなか大賞的なものはとれずということだったので、私に見てほしいとのことだった。
たしかに本は腐るほど読んでいる。
母には本は食べれるわけでも着れるわけでもないからと口を酸っぱくするほど言われているのだが、いかんせん本屋にいくと判断力がなくなるのだ。
話を戻そう。なのでその人は私に物語を見せてきた。
情景が頭の中に広がってきて、キャラクター達が思い思いに話している。
私は意識高い風の女なので、あまり物語とかを読むことはない。だがそれでもこの人が紡ぐ物語が、素晴らしいことはわかった。
名曲を誰が聞いてもいい曲だね〜となるそんな感じのやつだ。
と同時に頭をガツンと殴られたような気分だった。この人は勝手に物語が頭から湧き出てくるといっていた。私はそんなことはない。
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