見出し画像

悲願は忘れた

恵まれない人生だった。
人並みの人生になることが目標だった。
多くの人達が意識せず
手に入れられることを
普通の人達が引くぐらい必死に願って
幾つかはどうにか手にしていった
それでも叶わないこともあった

私はずっと
しつこくしつこく
望み続けてたけど
やがて私の身体は悲鳴をあげて
進み続けることを拒絶した

叶わない哀しみも
必死に頑張った私の願いも
傍らにおいたまま

季節は相変わらず巡っていく

やがて私は
悲願を忘れた

遠くの青い空に
叶わなかった思いを翔ばしながら
静かに静かに
日々を過ごす

頑張らなくなったら
他の人を傷つけなくてすむのかな
私も大事にできるかな






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?