勉強と短歌

現在、とある資格の勉強をしている。
内容が3科目に分かれていて全部合格しないとその資格がとれない上に、最初の一科目に合格してから5年以内にあとの2つも合格しないといけないという記憶力の衰えが激しい中高年にはなかなかキツイ条件である。
そして短歌。
短歌は創造だし想像。
資格の勉強というのは実務なので、短歌とはとても相性が悪いと思う。
例えば勉強の最中にふとよさげな下の句を思いついたとして、そこから短歌を無意識にこねはじめてしまうと脳みそが綱引きみたいに双方向から引っ張り合いをされてるような感覚がする。そしてどっちもちゃんとできない。じゃあ、とりあえず書きとめておいて、あとで短歌を推敲しようとしても、いざ推敲しようとしたときにはすっかり鮮度のおちて干からびかけた下の句が転がっているだけだし、じゃあ短歌を先にこねようとして案外難産だった場合その時間の勉強は完全になかったことになる。
我ながら散漫で呆れてしまうけれど、勉強の最中にふわっと情景が現れてくるあの瞬間が実は割と好きだったりする。

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