【歌詞語り】水曜日のカンパネラ「マーメイド」
フースーヤの漫才と、水曜日のカンパネラの歌詞は、何だか似ていると思います。
先月の「ABCお笑いグランプリ」において、フースーヤの漫才は、一応「シンデレラ」の設定に沿って進んではいましたが、途中「岩倉使節団」とか「やっちゃえ筆算」とか、本筋とは関係なく面白ギャグを連発しており、司会の山里亮太さんは「何て中身のない」と言いながら爆笑しておられました。立川志らく師匠も「言葉のマジックが天才的」と称賛し、岩崎う大さんと共に、令和ロマンより高得点をつけました。
さて、水曜日のカンパネラも、「赤ずきん」とか「エジソン」といった、おとぎ話や歴史上の人物をキーワードにして、そこから想起される「(オリジナル)ストーリー」を紡いでいます。そして、その「ストーリー」は、物語の内容や、歴史上事実を完全踏襲するのではなく、歌としての言葉遊びやグルーブ感を楽しめる作品となってます。
水曜日のカンパネラ「マーメイド」
発売年:2023年
作詞: ケンモチヒデフミ
作曲: ケンモチヒデフミ
この「マーメイド」も同様に「独自のストーリー」が紡ぎ出されます。王子さまは「インドア派」で、姫はそんな彼の手を引いて「フェス」に出かけ、二人でそのフェスを満喫します。
最後には、人魚姫は「両足で飛」んだ、つまり、足が生え、海の泡に消えることもなく、これからも王子様と一緒にフェスに行ったり、逢瀬を重ねることでしょう。素敵なハッピーエンドと解釈しました。
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