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旅の終わりは、九割をもってして始めとす!

旅は終わりは九割をもってはじめとす、ここからが注意すべしという意味です。

最終目的地の手前で、なんと交通事故にあう。
はい、今回は自分の老いというものを、ひしひしと感じ入った旅となりました。

若い時と違ってサクサクいきませんね、一度に2つや3つくらいのことを平気でこなしていた自分がいたのに、今はそういうわけにはいきません。

恥ずかしながら、生きて日本に帰れたら良いかな?などと思ってしまいます。

日本にいる知人の先輩曰く、地元では物知りで通っていて、困ったときのご意見番に教えてもらった、all most heaven,の考え方。

日本での何気ない毎日が、とても素晴らしいことを再認識しました。
今回の旅は一言で言えば、all most hell,ほとんど地獄の入り口、又は地獄の一丁目という感じでした。

なんと最終目的の町にはいる15キロくらいの地点で交通事故に会いました。バイク同士の衝突です。

やっとこ目的地の町に入ったところで、にわかに道路は混雑してきて渋滞中です。
バイクなので車線変更したら、後ろから来た兄ちゃんバイクが直撃、詳細は省きますが、彼のミニバイクは前方が壊れて側面にも傷があります、

見るとライダー必須のアイテム、グローブを付けておらず、素手で運転してたのか、手元にも擦り傷が大分ありました。

こちらはほとんど無傷に近かったので、たおれた彼を助けあげて、英語でごめんねと言いました。

すると、近くで見ていたおばさんがしゃしゃり出てきて、警察呼んで、呼んで!と叫び出して、またまた警察署へ。

今回の旅は色々あったので、もう厄年でもあったので、もーどーにでもなれ!
という気分と、変な開き直りの心境となり、素直にお縄になろうと観念してお巡りさんの先導で近くのポリス.ステーションへ。

一応、こちらも事故を起こした人間として、相手には優しく応急的に部位をさすったり、肩の骨を握ったりして骨折などしていないか確認をしました。
本人に聞いても、「たぶん大丈夫だよ、」
という感じで、骨折などしていない事を確認しました。

そうこうしたら、警官が署内にある部屋のコーナーの端に呼んで、
「お前は日本人か?お金を事故を起こした彼にあげれば、無かったことにしてやる。金額は4,000バーツだ」。
と言ってくるでは無いですか?

そこで、私は「今はホテルに帰るところで、ドルしかもっていないです」。
と言ったら、
「ドルだったら100ドルだ!」
と言うので、素直に了解して、100ドルはらって一件落着となりました。

「これから書類を書くから待っててそれにサインをしろ!」
と言われ、しばらく待つこと30分くらい、
そろそろ、「あとどのくらい待つのですか?」と聞いたら、そのいかめしそうな警官が、
「おー、お前たちまだいたのか!そうだな、二人とも帰ってよろしい、サインはしなくていいや!」
とのことでした。

警察署では、日本人のお前の方が悪いと一方的に言われたけど、こちらは概ねバイクの軽い破損と人間の方も何でもなかったけれど、彼のバイクはすり傷がつき破損もありました、おまけに腕を負傷している模様です。

優しく「ごめんなさいね、傷があるから消毒してもらってね!」と言い、
本人も「このくらいだから大丈夫だよ!」と言ってくれました。

外に出ると太陽は少しだけ西に傾きかけていた午後でした。

事故証明書はもらいそこねたけど、無事にシャバに出されたからまーいいか?

本日の走行距離は、320キロ。

潮風の熱風ふきぬけ椰子の影


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