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50歳になって再見した「花とアリス」の感想、のようなもの

岩井俊二監督の新作のPRを兼ねて、このGW中にYouTubeで無料公開していた

「花とアリス」

を鑑賞した。

たぶん15年振りくらいになる、これが2度目の鑑賞である。

そんな僕がこの映画を見終わった後に、まっさきに思い浮かんだ感想は、

なんか昔の日本映画みたいだなあ

という我ながら間が抜けたものだった。

確かに、昔の映画(2004年上映)だしね。

けど、題材とか、劇伴とか、映像の感じとか、確かに僕がWOWWOWやミニシアターでよく見ていた90年代の邦画っぽい要素がたくさん散りばめられていた。

なんというか、あの頃はまだ映画オタクがたくさん映画撮ってたなあ、みたいな。

そして、それは決して悪い感じではなくて、

そう思えただけで僕の心は少しあったかくなったのである。

そして、次に頭に浮かんだ率直な感想は

鈴木杏が不憫すぎる!けど、僕は断固、彼女を支持する!

という過激な?ものだ。

この作品は、結局、蒼井優の最高のイメージビデオになっていて、主人公の彼だけじゃなく、猫も杓子も、そして、僕自身も、彼女にゾッコンLOVEになるのは致し方がないことだ。しかし、

完全に彼女の引き立て役になり、終始、色気のかけらもなく、そして、ちゃんと性格も悪い等身大の女の子をスラプスティックに演じた鈴木杏のことを、

もっとみんな注目しようよ、という気持ちで

たかじん胸いっぱい

な僕である。なんか二人のその後の役者としてのキャリアや人生を見ていると、余計に肩に力が入るよね。

ちなみに頭文字Dの、パパ活する女子高生役の杏ちゃんの演技も最高なんだけど、なんか役柄で損をしているような気がしないでもない。

あとは、今回、改めて、この映画は、僕の息子を含めて、まだ世界の端っこをつまみながら、中に入ろうかとビクビクしている若者(子供たち)たちの物語だという思いを強くしたので、
やはりこれからどうしたら僕は彼、彼女たちにとってのよきオッサン(大泉成)になれるか、ということをずっと考えていた。

で、この際だから、どさくさに紛れて言っちゃうけど、子供ほど歳が離れた女性に手を出す男どもは、全員、割礼されてしまえばいい。

というようなことを、遅延のせいで激混みの電車の車両の中で一生懸命に書くくらいだから、

やはり名作であることは

間違いない。

そして、こーゆー映画みたいな人生ならば、僕らのような凡人でもその気になれば、送れるのではなかろうか?

ああ、しかし、それにしてもめちゃくちゃ蒸し暑い!

なので、とりあえず、この一言を最後に叫びたい。

ウォーアイニー!

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