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アレキサンドトス

リビングでソファに座りながら、ボッーとテレビの映像を眺めていたら、ふと、あるミュージシャンというかバンドのことが頭に浮かんだ。

でも、どうしても名前が思い出せない。

仕方なく、僕は台所にいた妻に助け舟を出す。

あのさあ、昔、車のTVCMとかにも使われてた疾走感半端なくて、メンバーみんな細くてカッコ良さげで、なんかフライハイ〜とか歌ってた人たちって誰だっけ?

それにしても我ながら説明がアバウトすぎるな(苦笑)

しかし、そこは長年、連れ添ってきたおかげだろうか、妻はそのつたない説明だけで、すぐに正解を言い当ててくれた。

「アレキサンドロスちゃう?」

「ああ、それそれ!アレキサンドトス…。」

やべえ、噛んじゃった。

すると、それを聞き逃さなかった妻から

「なに、またウケ狙おうと思って…。」

と不本意に突っ込まれる。

ちゃうわ!

チャウチャウちゃうわ!←久々に言ってみた。

本当に、この人の

人間は油断するとすぐになにか面白いことを言いたがる生き物だ

という先入観というか脅迫観念には毎回、感心させられる。

いや、毎回、呆れ果ててる(笑)

そんなふうに考えてるのあなただけですからあ

残念!←これも久方ぶりのギター侍

でも、

ブルシットな上司からくだらなくて無意味な嫌がらせを受け続けているうだつのあがらない父親と、ブルシットな教師の対応にすっかりオトナ嫌いになって学校に行けてない息子という

客観的に見れば、割とミザリーでピティなメンバーから構成されているにも関わらず、


うちが割と笑いにあふれた家庭なのは間違いなくそんな彼女のおかげなのだから、やはりちゃんと感謝しないといけないよな。

だから、昨日もほんの二駅先にある美術館に行くのにも派手に道に迷って、午前中に出たはずなのに、夜の7時に、まるでウルトラマラソンにでも参加してきたかのようにクタクタに疲れ果てて帰ってくるという、安定のリアルサザエっぷりを披露してたけれど(息子は疲れすぎてめちゃくちゃ不機嫌になってた笑)、大目に見ることにした。

まあ地位も名誉も財産も何もない

まさにないない尽くしの僕らだけど、そんな自分たちを笑い飛ばせるユーモアだけはふんだんにあるから、

たぶん割と知性(痴性?)はある方だと思うんだよね。

少なくとも手段が目的化した人達やいつも不機嫌で偉そうにふんぞりかえっている人達に比べたらね。

と、最後に、人間の本当の知性や賢明さって何だろうね?と、どさくさにまぎれて、問うてみた(笑)

ちなみに、このPVはポップでオシャレで好き。

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