初心者にエギング上達法を詳しく説明します!
初心者の方がどうすればプロのようにエギングが上手くなるのか、その道筋を詳しく説明したいと思います。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日は初心者の方がどうすればプロのようにエギングが上達するか訊きたいんだ。
親父:
一応言っておくけど、俺はプロじゃないからな(笑)
それを踏まえた上で、俺の中では上達への道がはっきり見えているから、それについて話して行こうかな。
クロ:
うん、お願い。
【ただ釣っているだけでは上手くならない】
親父:
例えば、何も考えず何度も足を運んでエギングをしていたとしても、上手くはならないんだ。
確かに少しは上達するかもしれない。
でも、プロのようには絶対なれない。
クロ:
え~、言い切っちゃうんだ?
親父:
うん、申し訳ないけど、言い切らしてもらう。
なぜなら、エギングが上手くなるには上手くなる為の項目があって、個別にそれを練習しなきゃいけないからなんだ。
そして、ここが重要なんだけど、その項目を練習する際、ただ暗記するだけじゃダメ。
自分で考え、嚙み砕き、その知識を自由自在に使えるようにならなければいけないんだ。
クロ:
なるほど。
一見もっともらしい事は言っているようだけど、あまり面倒くさいと、そもそもエギングなんてやらないんじゃない?
親父:
うん。
だから、今日は分かりやすく努力する項目と、考えるべき内容を説明して行くつもり。
クロ:
うん、それはいいね。
とにかく分かりやすくなきゃね。
【身につけるべき項目】
親父:
まず、プロのようになる為の項目を挙げて行くね。
1・目的のポイントに投げ込めるようになる事
2・ラインメンディングする事
3・しゃくりの種類を覚える事
4・エギを正しく沈められる事
5・合わせ方を知る事
まだいくつもあるんだけど、初心者だから最初はこれくらい。
でも、これだけでも十分釣れるし、友人よりもいい釣果をあげられる事は保証する。
クロ:
5つかぁ。
まぁ、妥当な線かもね。
あんまり多いと気持ちが折れてしまうし、少なければ分からないだろうしね。
じゃあ、説明してくれる?
【目的のポイントに投げ込めるようになる事】
親父:
目的のポイントに投げ込めるようになる事。
それがどうして重要なのか。
そこには理由が2つある。
1・釣れそうな場所をピンポイントで狙う為
2・釣れそうな場所を順番に潰して行くには釣れそうな場所を正確に狙う必要がある為
この2つ。
クロ:
なるほど。
親父:
俺が釣りをする際、俺は釣り場に着くとどこが釣れそうかチェックするんだね。
自分の中で順番をつけるんだ。
あそこが1番、ここが2番、あっちが3番、のように。
そして、そこを順番に釣って行くんだけど、釣れなかったり、釣れ止んだ場合は2番、3番と順に場所移動して行く。
クロ:
なるほど。
合理的だね。
親父:
これをしない人はどうなるかと言うと、同じポイントを延々と釣る事になる。
それって効率が悪いと思わない?
エギングという釣りは、アオリイカがそこに居て、活性が高ければ必ず釣れるんだよ。
だから、釣れない場所で粘るのはあまり意味がないんだね。
クロ:
つまり、釣れそうなポイントを正確に狙えば、釣れる確率も高くなるし、ポイントを順番に潰す際にも役に立つ、と。
結果、それが好釣果にも繋がると。
親父:
そういう事だね。
ここで考える事は、ポイントの潰し方かな。
クロ:
次は?
【ラインメンディングする事】
親父:
次はラインメンディングだね。
ラインメンディングと言うのは、自分のラインをコントロールする事なんだ。
例えば、横風が吹いている場所で釣りをする場合、自分のラインは風に吹かれて大きくたわんでしまうよね?
クロ:
確かに。
親父:
ラインが大きくたわんだまましゃくりに入ると、エギはキビキビと動いてくれないんだね。
エギがキビキビ動いてくれないとどうなるかと言うと、アオリイカが釣れないんだよ。
クロ:
どうして?
親父:
そもそも、アオリイカはどんな動きをするエギを好むかと言うと、キビキビした動きをするエギなんだね。
それで、アオリイカの興味を惹く。
その後、エギを静かに真っすぐ沈ませる事で、アオリイカはエギを抱いてくれるんだ。
ところが、風に吹かれて大きくたわんでしまったラインをそのままにしゃくっても、エギはキビキビ動いてくれないんだね。
なぜなら、エギがキビキビ動くには、エギに突発的な力がかからないといけないからなんだ。
その突発的な力をかける為にしゃくるんだね。
クロ:
なるほど。
理屈は分かったけど、どうしてラインがたわんでいるとエギがキビキビ動かないの?
親父:
例えば、ラインがたわんだまましゃくるでしょ?
そうすると、最初に起こるのはエギを弾く動きではなく、たわんだラインの回収なんだ。
つまり、たわんだ部分を回収してからようやくエギに力が伝わる。
でもね、エギは軽いから、たわんだラインを回収している間もゆっくり引っ張られているんだ。
つまり、自分は一生懸命ロッドを振ってしゃくっているつもりでも、エギに突発的な力なんてかかっていないんだね。
突発的な力がエギにかからず、エギをゆっくり引っ張っている形になるんだ。
クロ:
なるほど。
それで釣れないと。
親父:
ラインメンディングなんて言葉は聞き慣れない言葉かもしれないけど、これは上級者用の言葉ではなく、初心者にも必須な言葉なんだね。
これを知らないまま釣っていても、釣果は上がらず、上級者と大きな差をつけられてしまう。
クロ:
なるほど、怖いね。
親父:
そうだな。
初心者にとっての一番の敵は「知らない」という事だからね。
知識は貪欲にストックして行きたいよね。
ちなみに、ここで考えるべき事は、その日によって強さの違う風に対し、どうすればラインを真っ直ぐ保てるかだね。
クロ:
了解。
次は?
【しゃくりの種類を覚える事】
親父:
初心者の人は普通、YouTubeを見ながら誰かのしゃくりを真似するよね?
でも、それじゃダメなんだ。
クロ:
どうして?
ダメな理由が思いつかないんだけど?
親父:
エギングってね、そんなオートマチックな釣りではないんだね。
このしゃくりを真似すればアオリイカが釣れる。
違う違う、そんなに簡単じゃない。
では、しゃくりとはなんぞや、って話になるんだけど、答えは至って単純。
しゃくりとは、エギを思うように動かす手段なんだよ。
クロ:
小難しい話になってきたね(笑)
親父:
だな。
俺もそう思った(笑)
簡単に言うと、俺たちはエギを上下・左右・手前に動かす事でアオリイカを釣っているんだね。
つまり、ある時は上下に動かした方がアオリイカは釣れるし、ある時は左右に動かした方がいいし、ある時は手前に引いた方がいい時もある。
それは日によって違うんだ。
なのに、しゃくりの種類が1種類でいいの?って話。
だけど「プロは1種類のしゃくりで釣っているよ」と言うかもしれない。
でも、そうじゃない。
1種類のしゃくりでしゃくっているように見えても、プロのしゃくりにはしっかりと意図が込められているんだ。
クロ:
意図?
親父:
そう。
ここはエギを強めに左右に動かそうとか、ここはちょっとエギを浮かそうとか、ここは素早く手前に移動させよう、とかね。
つまり、プロはその状況に合わせ、上下・左右・手前と、自由自在にエギを操っているんだ。
なのに、初心者の方がYouTubeを見てそのしゃくりが出来るようになったからと満足してしまったらどうなる?
クロ:
エギがワンパターンの動きしかしない?
親父:
その通り。
いいかい、さっき俺は、しゃくりは手段だと言った。
その意味が分かるかな?
俺たちの考えるべきは誰のしゃくりを真似るかではないんだ。
エギにどういう動きをさせればアオリイカがエギに興味を持ってくれるか,
なんだね。
まず、その答えが必要。
それが分かってからようやくしゃくりが来る。
その動きをさせるには、どんなしゃくりがいいかな、ってね。
クロ:
なるほど。
しゃくり先行ではなく、まずはアオリイカの好むエギの動きを考え、エギにその動きをさせるには、どんなしゃくりがいいのか、を考えると。
親父:
その通り。
ただ、いくつもしゃくりを覚える必要はないんだ。
同じしゃくりでもそこに意図があれば、エギはそういう風に動いてくれる。
ただ、その意図の大切さを知って欲しかったんだね。
だから、ここでの考えるべき事は、しゃくりの意図について。
クロ:
なるほど。
次は?
【エギを正しく沈められる事】
親父:
次はエギを正しく沈める事について。
「勝手に沈むんじゃないの?」
そう思っている初心者の人は多いんじゃないかな?
クロ:
そうかも。
親父:
ところが、これが意外と沈まない。
エギの箱を見ると、そこには1m沈むのに3秒かかります、のような表記があると思う。
クロ:
うん、必ず書いてあるね。
親父:
それは、室内プールのような場所で、風も潮もない場合ならそのスピードで沈むって意味。
でも?
クロ:
釣り場には風も潮もある。
親父:
だよな?
風が吹けばエギは沈んでくれないし、潮が速ければエギは沈んでくれない。
つまり、エギは箱に書かれたスピードで沈んでくれない方が多いんだよ。
クロ:
それって悪い事なの?
親父:
悪いに決まってるよ。
だって、1m沈むのに3秒かかるってのは、メーカーがアオリイカを釣るにはそのスピードが一番いいと判断したからだよね?
だったら、そうやって沈めた方がいいに決まってる。
クロ:
でも、実際には沈まない。
親父:
初心者はそれに気付かないんだね。
気付かないから、そのままのエギで釣りをしてる。
だから、あまり釣れない。
クロ:
そっか、釣れない理由があるんだ。
親父:
でも、それを知ったからには同じ失敗はしないよね?
クロ:
具体的にはどうしたらいいの?
親父:
シンカーを使うんだ。
シンカーと言うのは、エギに装着するオモリの事。
沈まないならエギにオモリをつける事によって強制的に沈めてしまえ、って事だね。
クロ:
なるほど。
親父:
シンカーについても過去記事に紹介してあるから、そっちを読んで欲しいかな。
ここで考えるべき事は、風や潮に対し、どれくらいのシンカーを使えば通常通り沈んでくれるかって事。
クロ:
了解。
次で最後だね。
【合わせ方を知る事】
親父:
最後は合わせ方だね。
せっかくアオリイカのアタリがあっても、そこでバラしてしまえば意味がない。
だから、合わせ方についても覚えて欲しいかな。
クロ:
了解。
親父:
合わせ方については2種類ある。
その2種類をどう使い分けるかと言うと、自分がフリーフォールで釣っているのか、カーブフォールで釣っているのかによって違って来るんだ。
クロ:
ふむ。
親父:
フリーフォールというのはラインを緩めた状態で釣る方法。
ラインの変化でアタリを読み取り、合わせるんだね。
一方、カーブフォールと言うのはラインを張り気味で釣る方法。
これはラインでアタリを取るのではなく、手に伝わって来る感触でアタリを取るんだね。
クロ:
なるほど。
で、どう違うの?
親父:
【フリーフォールの場合】
フリーフォールの場合は、即アワセ。
アタリがあったと思った瞬間に合わせて欲しい。
【カーブフォールの場合】
カーブフォールも基本は即合わせ。
でも、慣れないうちはどうしても一呼吸遅れてしまうんだ。
一呼吸遅れてしまうと、アオリイカはエギを離し、逃げてしまう。
だから、初心者の人はアタリがあったと思ったらすぐに竿を寝かせてラインを緩めて欲しい。
それから合わせて欲しい。
クロ:
フリーフォールは分かったよ。
でも、カーブフォールで竿を寝かせる事に意味はあるの?
親父:
アオリイカは少しの違和感でもエギを離してしまうんだ。
カーブフォールの場合、ラインが張っているよね?
つまり、アオリイカがエギを抱いて、少しでもエギを引っ張ると、ラインが張ってしまい、アオリイカは違和感を抱くんだ。
クロ:
なるほど。
それで、竿を寝かす事によってラインを緩め、違和感を無くすって事なんだ?
親父:
その通り。
ここで考えるべきはアオリイカに違和感を与えない事。
どうすればアオリイカが長くエギを抱いてくれるか。
クロ:
なるほどなぁ。
ここまで色々聞いてきたけど、確かに重要な事ばかりだったように感じるね。
親父:
今日は5つ紹介したんだけど、ただ紹介した事を練習するのではなく、同時に考えて欲しいんだね。
自分のやってる事が水の中でどんな影響を与えているのか。
俺はエギングの楽しさって想像する事だと思っているんだ。
見えない海の中を出来るだけ詳細に想像する。
自分の行動が水の中でどんな風に反映されているかを想像する。
それが、きっとみんなを上達させてくれると思うんだね。
プロのようになる為にと言ったけれど、プロと素人の差は技術ではないよ。
想像力の差だと俺は思ってる。
だから、みんなにもいっぱい想像して欲しいと思ってるよ。
クロ:
うん、分かった。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
基本中の基本という話ばかりでしたが、親父なりの視線があったようにも感じました。
皆さんのエギング上達に少しでも役立つ事を祈っています。
① 目的のポイントに投げ込めるようになる事
② ラインメンディングする事
③ しゃくりの種類を覚える事
④ エギを正しく沈められる事
⑤ 合わせ方を知る事
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