親父が使ったロッドの中でコレは良かったと思うのは?
今日は親父がこれまで使ってきたロッドの中で、コレは良かった!と思うものを紹介してもらおうと思います。
しゃくり方や好みもあって、なかなか一概にコレがいいとは言えないとは思いますが、そこは親父の主観で訊いてみたいと思います。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
大学が始まるから、これまでのように頻繁に記事を上げられるか分からないけど、とりあえずは続けていくつもり。
協力頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日訊きたいのは、親父がこれまで使ってきたロッドの中で、コレは良かったと思うものを訊きたいんだね。
【ロッドの選択は自分が何を求めているかによって決まる】
親父:
そっか、まぁ、コレだけは好みだからな。
値段にしたってそう。
高ければいいってものじゃないからね、要は使う人次第ってところがすごく大きい。
クロ:
そうなの?
高ければ高い方がいいと思っていたよ。
親父:
そんな事はないよ。
俺なんて下は6000円から上は8万円まで様々。
安くたって、そのロッドの機能を理解して使えば、別に不満はないよ。
クロ:
そうなの?
安いほどに機能は低くなるんじゃないの?
親父:
確かにそういう一面は否定出来ないよな。
でも、例えばガイドの数。
8万円ロッドは糸がらみしないようにとかの理由でガイドの数は多いんだけど、6000円のロッドはガイドの数は少ない。
でも、ガイドの数が少ないとガイドとの摩擦抵抗が少なくてね、これが高いロッドと比べても、意外と飛ぶんだよ。
クロ:
なるほどね。
安いロッドでも飛距離では負けない訳か。
親父:
安いロッドは、確かに感度は悪いよ。
8万円のロッドに比べたら全然ダメ。
でもね、だったらロッドでアタリを取らず、ラインでアタリを取ればいいだけ。
これでもう、感度の問題は解消されるよね。
クロ:
じゃあ、高いロッドじゃなく、安いロッドでいいじゃない?
親父:
そうだね、実質、安くても問題はないよ。
でもね、やっぱり高いロッドが欲しくなって買っちゃうんだよな(笑)
クロ:
自己満足だね!
親父:
確かにそうだな(笑)
ただ、高いロッドにはそれなりの機能はついてるから、良い事に間違いはないんだ。
間違いはないんだけど、機能を追い求めれば、今度は用途の専門性が高くなる。
そして、専門性が高くなればなる程、使い分けが必要になるんだね。
つまり、ロッドの本数が増える。
クロ:
え~、釣るのにたいして差はないんだから、安くてもいいじゃない?
親父:
確かにそうなんだけど、変なものでな、長年やってると、漠然と釣れるだけじゃ楽しいと感じなくなるんだよ。
もっと限定的な釣りをしたくなる。
クロ:
限定的?
例えば?
親父:
例えば、風や潮といった状況が悪い時に、6千円のロッドなら釣れないけど、8万円の竿なら釣れる、とかね。
ロッドのポテンシャルを使い切る事で、ようやく1杯のアオリイカを釣る事が出来る。
そういう状況が楽しくなって来るんだよ。
クロ:
変なものだよね?
俺なら釣れれば楽しいけどなぁ。
親父:
確かにクロの言う通り。
それが普通だね。
釣りやすい日に、釣れやすい場所と時間に釣りをする。
そして、釣れれば楽しい。
それが普通。
何もあえて厳しい状況を考えて釣りをする事はないんだけどな、そこを求めるのがまた釣り師の悲しい性と言うか。
むしろ、簡単に釣れる100杯よりも、すごく厳しい日の1杯が嬉しいみたいな(笑)
クロ:
理解しがたい話だなぁ。
で、結局そういう親父が使っていて良かったロッドって言うのは?
親父:
何て言うのかな、ロッドの選択と言うのは、釣り師の成長と共に変わると思うんだよ。
釣るだけなら安いロッドでも何でもいい。
俺の場合は、毎年テーマを決めて釣ってたんだね。
今年はシンカーを使い倒そう、とか、今年は風対策を徹底的にしてみよう、とかね。
そのテーマによって、使いやすい竿というのは変わるんだよ。
だから、俺の場合は、一番良い竿がその時々によって変わるんだ。
クロ:
なるほど。
親父:
よくこの業界では言うんだよ。
どうせ高い道具が欲しくなるから、最初から高い道具を買え、ってね。
でも、俺はそうは思わない。
クロ:
どうして?
親父:
だって、自分が欲しい性能が分からないのに高い道具を持つんだよ?
それって順序が逆じゃない?
先にどういう釣りをしたいかが決まって、それから、その釣りをする為の性能を手にするのが順序。
だからこそ、手にした時に嬉しいんじゃない。
クロ:
確かに。
親父:
なのに、最初からいい道具を手にすると、それが正解だと思い込んでしまう。
そして、道具に対する欲求って言うのかな、渇望がなくなってしまう。
それって、ある意味、本質には近づけないって事だよ。
まぁ、安いロッドから順に買えば、お金は無駄にするかもしれないけどね。
クロ:
なるほどなぁ、深いね。
うん、それは理解したよ。
でも、その中でも、いいロッドってのはあったんでしょ?
【ダイワ STOIST AGS 84M】
親父:
うん、あった。
そうだなぁ、まずは【ダイワ STOIST AGS 84M】かな。
クロ:
それって僕が使ったロッドだよね?
親父:
うん、もう古くなったロッドだけど、個人的には今のダイワのロッドよりも好きだよ。
何がいいかと言うと、このロッドの先端はすごく細く、感度はビンビン。
潮の流れもすべて手元に伝わってくるんだ。
だから、初めて釣った時は、潮の流れをアタリだと思って合わせまくってた(笑)
でも、胴には十二分なハリがあってね、親イカにも負けないパワーを持ってる。つまり、チビイカから親イカまで、すべてを楽しく釣る事が出来るんだね。
で、長さも長すぎない程度に長くて、扱いやすいんだよね。
だから、スタンダードな竿として、メインで使っていたよ。
クロ:
なるほどね。
親父はもともと時期によって3本のロッドを使い分けていたんだよね?
それが、このロッドで1本になった訳か。
親父:
そうだね。
ロッドの性能は文句なしだったけど、それだけじゃなく、このロッド1本で釣りが出来る手軽さがすごく良かった。
それに、同じロッドだと感覚が狂わなくていいからね。
ほら、ロッドが変わればエギの動きも変わるから。
そこを計算しながら釣らないといけない。
そういう意味でも、1本で釣れるってのは良かったよね。
クロ:
万能だった訳だ。
他は?
【シマノ 20セフィアエクスチューンS90M】
親父:
うん、次は今使ってるロッド。
【シマノ 20セフィアエクスチューンS90M】
これが俺の今の一番いいロッド。
クロ:
へ~、そうなんだ。
どこが良かったの?
親父:
まず、長さ。
今までのロッドよりも長く、竿先を下げて、すぐにラインを水面に着水させられる。
ラインを早く着水させられる事により、今までより早くアタリを取る事が出来るし、ラインを落ち着かせる事が出来る。
つまり、風が強い日でもより良い釣りが出来るって訳。
クロ:
なるほど。
そうすればライバルにも差をつける事が出来るね。
親父:
そうだね。
人が釣りにくそうにしてても、俺だけは大丈夫、みたいな状況は確かに生まれる。
しかも、このロッドは長いにも関わらず、重く感じないんだ。
クロ:
長いんだから、当然、重くはなるよね?
それでも重く感じないの?
親父:
うん、みんな勘違いするんだけどね、単にロッドの重量が軽ければロッドが軽く感じるってものではないんだよ。
大切なのはバランスなんだ。
ロッドのバランス。
このバランスによって、ロッドが軽く感じたり、重く感じたりする。
ま、それプラス、リールとのセッティングかな。
クロ:
へ~、そうなんだ?
親父:
そう、だから、ロッドの重量だけに騙されたらいけないよ?
このセフィアはね、そのバランスがすごく良い。
すごく良いから、重さを感じないんだね。
これまでも長いロッドは色々使ったけど、その中でもこのロッドはダントツだよ。
長さによる重さってものを、考慮に入れる必要はないと俺は思う。
クロ:
ベタ褒めだね。
親父:
そうだね。
もちろん、人によって感じ方は違うんだろうし、使い方によっては不満に感じる人はいるかもしれない。
それは最初に言った通り。
でもね、俺はこのロッドがすごく好きなんだ。
しゃくった感じのフィールもすごく好き。
クロ:
しゃくった時の感じは何となく分かるよ。
俺もしゃくったロッドは多くないけど、やっぱり好みはあるからね。
親父:
だろ?
俺も今まで、使ってすぐに手放したロッドが2本ある。
吟味して買いはするんだけど、実際に現場で使うとしっくり来ないって事があるんだよ。
ロッドなんて自己満足が大半だからな、しゃくった時の気持ちよさも大切な要素なんだよ。
クロ:
なるほどね。
長くやってればやってるほど、そういうこだわりも増えて行くんだろうね。
俺も早くそういうこだわりを持ってみたいよ。
親父:
そうだな。
クロ:
今日もありがとうね、親父。
親父:
はいよ。
【まとめ】
① ロッドの選択は自分が何を求めているかによって決まる
② ダイワ STOIST AGS 84M
③ シマノ 20セフィアエクスチューンS90M
いかがだったでしょうか?
ロッドは値段ではなく、自分が何を求めるかによって選択するのが良さそうですね。
そして、釣り師の成長に合わせて、一番良いロッドが変わる、という親父の言葉は、何となく素敵な言葉に聞こえました。
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