【エギング】エギングにおいて脱力って必要ですか?
親父はエギングには脱力が大切だと言います。
どうしてなのでしょうか?
親父に訊いてみたいと思います。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
親父はエギングに脱力が大切だって言うよね?
親父:
うん、そうだな。
クロ:
でも、僕には良く分からないんだよ。
エギングにどうして脱力が大切なのか。
具体的に説明してくれる?
【脱力が出来ないと】
親父:
確かに脱力と言ってもイメージが湧かないかもな。
しかも、その脱力をどこでどのように使うのかも。
クロ:
そうそう。
具体的な使い方が分からないんだよね。
そもそも、どうして脱力が必要なのかも分からないし。
親父:
うん、それが当然だな。
じゃあ、具体的に話して行くね。
まず、初心者さんがしゃくる時の様子を思い浮かべてみよう。
初心者さんと言えども、ロッドをしゃくる事によってエギが動くって事はみんな分かってるよね?
クロ:
うん、そうだね。
親父:
だから、みんなしゃくる事に意識が集中してしまうんだ。
つまり、ロッドを【上にあげる】事に意識が集中してるんだね。
クロ:
確かに。
親父:
ロッドを上げる事に意識を集中させていると、ロッドが自然とじりじりと上にあがってしまうんだ。
クロ:
なるほど。
親父:
でも、考えてみて。
ロッドがじりじり上にあがってしまうって事は、ロッドの振り幅が小さくなってしまうって事だよね?
本来なら下から上まで思いっきり振れるはずなのに、ロッドがじりじりと上に移動してしまっているんだから、当然、振り幅は小さくなる。
クロ:
確かに。
親父:
つまり、これって良くないよね?
クロ:
そうだね。
じゃあ、ロッドを下から上まで幅広く振るようにすればいいんじゃないの?
親父:
うん、そうだね。
すごくシンプル。
でも、実際にやってみてと言うと出来ないんだね。
クロ:
どうして?
親父:
頭にしゃくる意識があるから、ロッドを下げる事が出来ないんだ。
ロッドを上に移動させたい意識と、ロッドを下げる動きがリンクしないんだね。
つい、ロッドの先端を持ち上げてしまう。
クロ:
ふむ。
しゃくる意識が邪魔をしているって事か。
親父:
そうなんだ。
そして、ここでようやく脱力が出てくる。
クロ:
ふむ。
親父:
結局、ロッドを振ろうとする意識は上に上に意識を向かわせるんだね。
しかも、ロッドを持つ手には自然と力が入ってる。
でもね、しゃくる前にその力みを解放して欲しいんだ。
つまり、手首の脱力。
そうすると、ロッドの先端は自然と下に向くから。
クロ:
なるほど。
力みがあるからロッドの先端が下がらない。
だから、脱力をする事でロッドの先端を下げるんだね。
親父:
その通り。
YouTubeでプロがしゃくってるけど、それを見てみるといいよ。
すごくリラックスしてる事が見てとれると思う。
クロ:
確かにそうかもしれない。
上級者だからリラックスしているのかと思っていたけど、初心者にもリラックスは必要なんだね?
親父:
その通り。
このリラックスが出来るだけで、ロッドを振る音がメチャクチャ良くなるし、エギもキレよく動いてくれる。
クロ:
なるほど~。
もっと脱力のメリットはないの?
【細かい動作が可能になる】
親父:
脱力をすると、細かいロッドワークが出来るようになるよ。
考えてみて。
手や肘に力が入ったまま細かいロッドワークが出来ると思う?
クロ:
確かに。
手首や肘に力が入っているとぎこちなくなりそうだね。
親父:
でしょ?
でもね、一生懸命の人って力みやすいんだよ。
頑張る人や、真面目な人、一途な人もそうだね。
本来はいい加減な人よりも、こういう頑張っている人に上手になって欲しい。
でもね、結果は逆になる。
クロ:
どうして?
親父:
いい加減な人ってね、良い意味でも悪い意味でもやっぱり力が抜けているんだよ。
一生懸命じゃないし、そもそも、別に出来なくてもいいやって思ってるから、力む事がそもそもないんだよね。
でもね、その力みのなさが良かったりしてしまう。
だから、真面目な人が出来なくて、いい加減な人が簡単に出来てしまったりするんだね。
クロ:
うわぁ、何だか嫌だね。
親父:
そうだな。
でも、人生においてもそういう事って意外と多いんだよ。
オリンピック選手なんかでも、金メダルのかかっている大一番にも関わらず「楽しみたい」ってよく言うでしょ?
あれも一種の自己暗示だと俺は思ってる。
なぜなら、楽しんでる最中って、総じてリラックス出来てるからね。
クロ:
なるほど。
確かにそうだ。
親父:
だから、真面目な人ほど、このリラックスを心掛けて欲しいんだ。
リラックスと正解や成功というのはすごく相性がいいからね。
日本人気質としては真面目ってのが美徳とされていると思うけど、それだけでは正解や成功は手に入らないと思って欲しい。
クロ:
う~ん、なんだかエギングの話とはかけ離れて来ている感じがするなぁ(笑)
親父:
確かに(笑)
でも、これから社会に出て行くクロにはこういう事も知っていて欲しいと思ってな。
もちろん、エギングにも脱力はすごく大切。
野球選手でも言うでしょ?
バットを何千回も振って、疲れてバットが振れなくなってからが本番だって。
あれって、疲れてヘトヘトになると、自然と力みが解消されるからなんだ。
アレと一緒で、エギングロッドも一日中振っていれば、脱力が身につくと思うよ(笑)
ともかく、何か新しい技術を身につけたいと思ったら、まずは脱力を心掛けてみて。
きっとそれが近道になるから。
クロ:
了解。
でも、そんな地獄の特訓のようなのは嫌だなぁ(笑)
ただ、脱力はしっかり心掛けるようにするよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① 脱力が出来ないと
② 細かい動作が可能になる
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