親父のエギング塾その11 エギの沈降角度について
今日はエギの沈降角度についてお話したいと思います。
沈降角度で釣果って変わるものなのでしょうか。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はエギの沈降角度について話を訊きたいんだ。
親父:
なるほど。
了解。
クロ:
じゃあ、よろしく。
【エギの沈降角度は30度~45度】
親父:
まず、各メーカーが推奨しているエギの沈降角度は30度~45度なんだ。
よって、各メーカーが作るエギはこの角度で沈むように作られている。
これはシャローやディープと呼ばれるものとは微妙に違うんだね。
どこが違うかと言うと、シャローなら藻場でエギが根掛かりしないように沈む角度を極端に浅くしているし、ディープなら風や潮の影響を受けてエギが沈まない場合、エギを強制的に沈める為に使うんだね。
つまり、特殊な場合に限定したエギなんだ。
でも、沈降角度30度~45度というのは、どの角度でエギを沈めてもアオリイカが普通に釣れる範囲の角度。
30度が好きか、45度が好きかは、あくまでも純粋にアオリイカの活性や好みの問題なんだ。
クロ:
なるほど。
つまり、30度の沈降角度を好むアオリイカもいれば、45度の沈降角度を好むアオリイカもいるって事か。
親父:
うん、そういう事。
クロ:
でも、30度~45度って言うなら、30度でも45度でも一応は釣れるって事なんだよね?
親父:
そうだね。
釣れる。
クロ:
じゃあ、そこまで沈降角度にこだわる必要はないんじゃない?
親父:
数をたくさん釣らなくていいならこだわる必要はないね。
でも、数にこだわるなら、沈降角度の微調整はした方がいい。
必ず差は出るから。
ちなみに、エギングにおいて微調整ってすごく重要なんだ。
今は沈降角度について話しているけど、それはシンカーも同じ。
シンカーも微調整した方が確実に釣れる。
クロ:
へ~、そうなんだ。
【沈降角度による釣果の差】
親父:
以前、釣行に行った際、こんな事があった。
ちょうど時合いだったんだけど、最初に使ったエギは沈降角度が35度くらい。
少しゆっくり目に沈むエギを使ったんだ。
そうすると、一投目から釣れて、そのまま連発した。
アオリイカの活性が高かったんだね。
あまりにも簡単に釣れすぎるから面白味に欠けて、俺はエギを交換したんだね。
そのエギは45度に沈むエギで、少し早めに沈むエギ。
そうするとどうなったかと言うと、何とエギが着底しないんだ。
エギが海の底に到達する前にアオリイカがエギを抱く。
クロ:
そんな事ってあるの?
親父:
あるんだね。
そこで、どうしてそんな事になるのか考えた。
クロ:
どうして?
親父:
アオリイカの活性が高い場合、ゆっくり沈むエギよりも、速く沈むエギの方がアオリイカを刺激し、興奮させるんだね。
根本的に、高活性のアオリイカは逃げるものを追いかける習性があると思うんだ。
だから、アクションは派手にするし、ショートジャークも多用するんだね。
同時に、エギもゆっくり沈むものより、速く沈むものの方が、アオリイカから逃げる演出をしやすんだと思う。
クロ:
なるほど。
親父はアオリイカを興奮させてアオリイカから思考力を奪えと言ってたけど、沈降角度が深く、沈むスピードが速いエギは、アオリイカを興奮させ、思考力を奪うんだね。
親父:
その通り。
だから、アオリイカの活性を見極め、沈降角度を微調整するのは大切な事なんだよ。
クロ:
なるほど。
じゃあ、低活性の場合は?
親父:
低活性の場合は逆になる。
低活性のアオリイカはあまり食い気がないからね、エギに対しても反射で抱き着く事は少なく、どちらかと言うとじっくり見極めてからエギを抱く。
クロ:
ふむ。
親父:
そうなると、沈降スピードの速いエギだと、アオリイカに食い気がないぶん、アオリイカがエギをそのまま見送ってしまうんだね。
だから、沈降角度は浅めで、ゆっくり沈むエギの方がいいんだ。
クロ:
なるほど。
捕食しやすいエギを演出し、エギをゆっくり見せてあげた方がいいって事か。
親父:
その通り。
クロ:
なるほどなぁ。
【低活性時にわざと速く沈むエギを使う】
親父:
ただ、低活性時にわざと沈降スピードの速いエギを使う事もある。
クロ:
そんな事あるの?
どうしてそんな事をするの?
親父:
例えばランガンのようにどんどん場所を変えながら釣りをする場合、どんなアオリイカを狙っているのかと言うと、高活性のアオリイカを探しながら釣っているんだね。
クロ:
低活性時でも?
親父:
そう。
低活性時であっても、中には高活性のアオリイカもいるんだよ。
それを探しながら釣るんだね。
そういう場合、わざと沈降スピードの速いエギを使って、速い勝負を仕掛ける事もある。
低活性のアオリイカは最初からターゲットにしないんだね。
クロ:
そういう釣り方もあるのかぁ。
考えつかなかったよ。
親父:
もちろん、低活性のアオリイカをターゲットにする事もたくさんあるよ。
そういった場合はエギの選択も変わる。
クロ:
こうやって話を聞くと、エギの選択と言っても奥が深いものだね。
親父:
まぁ、確かにそうかもしれないね。
だから、何が正解かなんてないんだよ。
釣り方によって正解が変わるんだからね。
ただ、エギを30度〜45度の範囲で沈むよう調整するのは必須。
更に言えば、そこからの微調整までして欲しい。
そうすれば、必ず釣果は上がるから。
クロ:
なるほどね。
よく分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① エギの沈降角度は30度~45度
② 沈降角度による釣果の差
③ 低活性時にわざと速く沈むエギを使う
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