親父のエギング塾その18 アタリの取り方 フリーフォール編
今日はフリーフォールのアタリの取り方について話してもらいます。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日は「フリーフォールで釣った場合のアタリの取り方」について教えて欲しいんだ。
親父:
なるほど。
了解。
クロ:
では、よろしくね。
【おススメはコレ】
親父:
俺が普段の釣行でもっとも多くやってるのが「フリーフォールでラインを見ながらアタリを取る」というやり方なんだね。
クロ:
ふむ。
それは理由があるの?
親父:
フリーフォールはラインを緩めながら当たりを待つからね、やっぱりアオリイカをバラシにくいというのが一番の理由。
俺はアタリを出して来たアオリイカは全部釣る気持ちでいるからね。
クロ:
でも、カーブフォールにもメリットはあるんだよね?
親父:
そうだね。
状況によってはカーブフォールでアタリを取る方がいい事もあるけど、基本的にはフリーフォールだよ。
どうしてフリーフォールを多用するかと言うと、さっきの理由も一つだけど、やっぱりアタリを見逃しにくいんだよ。
俺の場合、100%アタリは見逃さないと言えるかな。
クロ:
なるほど。
親父:
考えてみて。
10回アタリがあったら10回合わせを入れられる人と、10回アタリがあったら8回しか合わせを入れられない人。
どっちが多くアオリイカを釣る事が出来る?
クロ:
いや、それは10回中10回合わせを入れられる人だけど。
親父はそれがフリーフォールだって言いたい訳?
親父:
まぁ、俺がそう思っているだけで、他の人はまた違う感想を持つかもしれないから、あくまでも俺の場合ね。
クロ:
了解。
じゃあ、具体的にアタリの取り方を教えてくれる?
【フリーフォールはラインを見てアタリを取る】
親父:
フリーフォールってのはね、ラインを見てアタリがあったかどうかを判断するんだよ。
つまり、ラインを正しく読み取る事が出来ない人は、アタリに気付けないって事だね。
クロ:
う~ん、怖い言い方をするね(笑)
親父:
でも、言い換えれば、アタリはすべてラインに出るんだから、ある意味簡単じゃない?
クロ:
確かにそうだけど・・・。
【ラインと海面の接地点は沖に向かって移動する】
親父:
まずはこの図を見て。
クロ:
ふむ。
親父:
フリーフォールでアタリを取る場合、黄色の丸の部分を見るんだよ。
でも、知っておいて欲しいのは、この黄色い丸の部分が沖に向かって一定のスピードで移動するって事なんだ。
クロ:
なるほど。
でも、どうして黄色い丸の部分は沖に向かって移動するの?
親父:
それは、エギが沈んでいるからだよ。
エギはラインを引っ張りながら沈んで行くからね、そのせいでラインと海面の接地点は沖に向かって一定のスピードで移動するんだ。
クロ:
一定のスピード?
親父:
そう。
エギの重さは変わらないんだから、当然エギは一定のスピードで海底へ沈む。
そして、そのエギにはラインが結んであるから、ラインも一定のスピードで沖に向かって移動する。
クロ:
なるほど。
【ラインと海面の接地点が沖に向かって移動しない】
親父:
でも、たまにラインと海面の接地点が沖に向かって移動しない事がある。
クロ:
そんな事ってあるの?
親父:
うん、あるよ。
どうしてそういう日があるかと言うと、潮が自分に向かって流れている時なんだね。
通常はラインと海面の接地点が沖に向かって移動するんだけど、潮が速いスピードで自分に寄ってくると、エギが沈むスピードを追い越してしまうんだ。
そうすると、ラインと海面の接地点は沖に向かって移動しなくなるどころか、ラインと海面の接地点が自分側に寄ってくる事もある。
クロ:
つまり
潮が自分に向かって流れる → ラインと海面の接地点が自分に向かって移動する
潮が沖に向かって流れる → ラインと海面の接地点が沖に向かって移動する
って事?
親父:
その通り。
だから、初心者さんは釣る際、最初にそれを確認して欲しいんだ。
ラインと海面の接地点がどっちに移動するかな、ってね。
それによって対応が違ってくるから。
投げる → フリーフォール →ラインと海面の接地点の確認
クロ:
なるほど。
親父:
もし、潮が自分に向かって流れている場合、ラインと海面の接地点は動かない。
むしろ、ラインはどんどんたるんでくると思うんだ。
クロ:
そうするとアタリが分からないよね?
親父:
そうだね。
だから、そういう時は少しリーリングしてあげて。
つまり、ラインが緩んだ分をリールを巻く事で回収して欲しい。
これでアタリが見やすくなるはずだから。
クロ:
了解。
【ラインと海面の接地点の移動スピードを確認する】
親父:
あと、確認する際、ラインと海面の接地点がどれくらいのスピードで移動しているかも確認して欲しい。
クロ:
どうして?
親父:
ラインと海面の接地点の移動スピードが、速くなってもアタリ、遅くなってもアタリ、だからだよ。
エギの沈むスピードは本来一定なんだから当たり前だよね?
沈むスピードが変わるって事は本来あり得ない事なんだから、それはアタリなんだよ。
だから、通常のスピードを覚えておく必要があるんだね。
クロ:
なるほどぉ。
【様々なアタリ】
親父:
これで、ラインでアタリを取る準備は整ったね。
そうしたら実際にアタリを取って行く訳だけど、ラインにどのようなアタリが出るか知らなければアタリを取る事は出来ないよね?
クロ:
確かに。
親父:
アタリの出方で覚えて欲しいのは2つ。
① ラインと海面の接地点が急激に移動する
② ラインと海面の接地点が止まる
クロ:
ふむ。
親父:
何度も言うけど、通常はラインと海面の接地点が一定で沖に向かって移動するのが正しいんだ。
その正しい動きに変化が出る。
それが①②なんだね。
クロ:
なるほど。
親父:
① はアオリイカがエギを抱いて逃げるパターン。
② はアオリイカがエギを抱いてじっとその場から動かないパターン
クロ:
なるほど。
親父:
この2つのパターンを覚えるだけでいいんだけど、この中には分かり辛い様々なパターンがある。
例えば
① ゆっくり沖に向かって移動するパターン
② ほぼ動いていないけど、わずかに沖に向かって移動するパターン
クロ:
あ~、なるほど。
つまり、ラインにはアオリイカがエギを抱いてどう動くかが反映される訳だから、どういった動きをするかはアオリイカの個体によってバラバラ。
だから、スピードもバラバラって訳か。
親父:
その通り。
だから、最初に言ったんだよ。
エギが沈むスピード、つまり、ラインと海面の接地点が沖へ移動するスピードを覚えておいて、ってね。
これがキッチリ出来ていない人には、アタリをすべて感知する事は出来ないからね。
クロ:
なるほどぉ。
そういう事なんだね。
うん、よく分かったよ。
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① おススメはコレ
② フリーフォールはラインを見てアタリを取る
③ ラインと海面の接地点は沖に向かって移動する
④ ラインと海面の接地点が沖に向かって移動しない
⑤ ラインと海面の接地点の移動スピードを確認する
⑥ 様々なアタリ
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