【エギングの極意!】アオリイカに競わせろ!
今日はエギングの極意、アオリイカに競わせろ!というお題でお送りします。
少し上級者的な内容にはなりますが、アオリイカの習性を利用したテクニックになります。
登場人物
クロ:
今日もよろしく頼むね。
親父:
はいよ。
クロ:
今日はエギングの極意、アオリイカに競わせろ!というお題目なんだけど。
親父:
うん、面白いと思うよ。
アオリイカを理解する上でも、読んで損のない内容だと思う。
クロ:
じゃあ、早速よろしく。
【アオリイカの習性】
親父:
まだエギングを始めて間もない人には分かり辛い内容かもしれないけど、アオリイカって餌を奪い合う習性があるんだよ。
だから、アオリイカが釣れて近くまでアオリイカを寄せてくると、その後ろをもう1匹のアオリイカが追いかけてきている事がよくある。
クロ:
そうなの?
僕はまだ見た事がないなぁ。
親父:
そっか、クロも見た事はないんだ?
でも、これはよく見る光景。
ティップランをしているとアオリイカが濃いせいか、本当に見る機会が多い。
クロ:
なるほど。
で、それと極意がどう関係するの?
親父:
例えばね、そこに一杯のアオリイカがいる。
そのアオリイカの目の前でいくらアクションさせてもアオリイカはエギを抱いてくれない。
さぁ、どうしよう?
クロ:
どうしようって言ってもエギを抱いてくれないんだから、どうしようもないよね?
諦めるしかない?
親父:
うん、確かにそれも方法の一つだね。
諦めて違うアオリイカを釣る。
でも、何とかそのアオリイカを釣りたいんだ?
何か方法はない?
クロ:
う~ん、僕には思い付かないよ。
親父:
そっか。
さっき、アオリイカの習性の話をしたよね?
クロ:
うん。
餌を奪い合うって話だよね?
親父:
そう。
つまり、1杯だけのアオリイカではエギを抱かないけど、そこに2杯のアオリイカが居たらどうなる?って話なんだ。
クロ:
1杯だけのアオリイカならエギを余裕で見ているけど、アオリイカが2杯になると、自分の餌が奪われるから慌ててエギを抱くって事?
親父:
正解!(笑)
クロ:
え~、そんな事があるの?
親父:
これはティップランをしている人ならそういう光景はよく見るんじゃないかな?
特にナイトのティップランをしている人は。
灯りにアオリイカが集まって来るんだけど、アオリイカが1杯だけの時ってなかなかエギを抱いてくれないんだよ。
でも、アオリイカの数が増えてくると、一気に食い気が出てくる。
クロ:
へ~、そうなんだ?
つまり、親父は実際にその目でそういう光景を見ているって事なんだ?
親父:
そういう事だね。
普通、水の中は見えないからね、想像の世界でしかないんだけど、ティップランでは実際に見る事が出来る。
もちろん、チビイカで見る事も出来るんだけどね。
クロ:
でも、だからってその習性をどうやって釣りに結びつけるの?
そこに1杯しかアオリイカが居ないならどうしようもないでしょ?
親父:
アオリイカはもともと群れで行動するんだよ。
そこに1杯でも居れば、その1杯だけって事はきっとないよ。
必ず近くにもアオリイカは居る。
クロ:
へ~、そうなんだ?
でも、どうするの?
【1杯のアオリイカを2杯にする】
親父:
それはね、1杯のアオリイカを2杯にするんだよ。
1杯のアオリイカでエギを抱かないなら、競争相手を呼んできて、2杯にしてやればいい。
クロ:
まぁ、理屈はそうだけど、難しくない?
親父:
難しいね(笑)
でも、出来ない事でもないよ。
例えば、クロはどういう風にしゃくる?
ロッドアクションをどういう風にして、エギをどう操る?
クロ:
う~ん、基本は細かくエギを刻むように2段しゃくりかな。
後は、それにショートジャークを混ぜたり。
親父:
だよな。
でも、そこにトータル的なイメージはないよな?
ただ漠然と2段しゃくりとショートジャークを繰り返しているだけで。
クロ:
うん、確かにそうかも。
親父:
うん、それが間違っている訳ではないんだ。
ただ、しゃくり始めからエギをピックアップするまで、全体的なイメージが欲しいんだね。
クロ:
全体的なイメージ?
意味が分からないんだけど。
親父:
多分、クロは一回のしゃくりごとにアオリイカが釣れないかなぁって期待してるでしょ?
しかも、頭の中は1杯のアオリイカのみ。
クロ:
うん、確かに。
親父:
でも、実際はアオリイカって群れで居る。
自分のエギにたくさんのアオリイカが寄って来ないのは、単純にアオリイカがエギの存在に気付いていないからだよ。
クロ:
なるほど。
親父:
クロはさ、一杯のアオリイカだけをイメージしているから、アクションがあっさりしているんだね。
このしゃくりをすればいいんでしょ、みたいな感じで。
でもさ、実際はライバルになるアオリイカも寄せて来なきゃいけないよな?
1杯のアオリイカだけに気付かせるのではなく、2杯以上のアオリイカに気付かせなきゃいけないんだ。
そうやってライバルをも引き寄せてこそ、釣り人にとって有利な状況が出来上がる。
クロ:
なるほど~。
で、具体的にはどうすればいいの?
親父:
やっぱりアクションは基本ど派手がいいよな。
エギに高さを出し、大きく左右にダートさせる。
そうする事により、広範囲のアオリイカにアピールする。
クロ:
なるほどね。
そうやって複数のアオリイカにアピールするって事か。
でも、高さはしゃくりを繰り返せばいいけど、左右のダートはどうすれば大きくなるの?
親父:
簡単だよ。
スラックを多めに出してやればいい。
クロ:
スラック?
糸フケ?
親父:
そう。
スラックを多めに出し、しゃくる事で、エギは更に大きく左右にダートする。
クロ:
そっか。
意外と簡単なんだね。
親父:
そしてもう1つ。
クロ:
何?
親父:
別に一度でアオリイカを寄せる必要はないんだよ。
何度か繰り返したしゃくりの中でアオリイカを2杯に出来ればいい。
クロ:
つまり?
親父:
すべてのしゃくりで釣ろうとしなくていいって事。
一回しゃくったら数秒のフォール時間。
これが当たり前だよね?
クロ:
うん。
親父:
でも、一度しゃくって1秒経ったらまたしゃくってもいい。
クロ:
でも、それじゃアオリイカがエギを抱く間がないよね?
親父:
うん、だから抱かなくていいんだ。
あくまでも1杯だったアオリイカを2杯にする事が目的なんだから、イカが複数集まるまでは抱かなくていい。
興味さえ抱いてくれればそれでいいんだ。
クロ:
なるほど~。
アオリイカが集まってから抱く間をたっぷり与えればいいんだ?
親父:
その通り。
そうすると、しゃくりのパターンも自ずと増えてくるでしょ?
クロ:
そっか、そういう事なんだ。
親父:
今日はしゃくりの話にもなってしまったけど、大切なのはたくさんのアオリイカにエギの存在を知らしめる事なんだ。
そうして初めてアオリイカにも競争心が出て、釣り人が釣りやすい状況が出来上がる。
しゃくりって言うのはね、ただアオリイカを釣るだけのものではないんだ。
こうやってアオリイカを寄せる為のものでもあるんだね。
クロ:
そっかぁ。
何か目から鱗だなぁ。
釣らなくていいしゃくりもあるんだぁ。
親父:
こういう事ってYouTubeでしゃくりの動画を見たから出来るようになる訳ではないんだよ。
頭の中でアオリイカの事や海の中の事を想像して初めて身につく事なんだよね。
クロ:
そうだよね。
でも、親父のしゃくりがあまり理解出来なかったけど、だんだんと分かってきたような気がするよ。
親父:
そっか、それは良かった(笑)
クロ:
これは親父を超える日も近いかもしれない(笑)
親父、今日もありがとうね。
親父:
はいよ。
まとめ
① アオリイカの習性
② 1杯のアオリイカを2杯にする
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