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星よ知るなら、こちらまで (あの日の会話)

星ってほんとは昼も夜もあるよ、って歌がある。
ーー 見えないけれど、いるよ。

ずっとずっと昔に放った光が今届いたりするなんて!
星の光とはなんと神秘的なしくみだろう。
それなら、今放った光もずっとずっとあとへ届く?。

私のことを知るために、日々で大事なことを知るために、後悔なく生を終えるために、何でも知っていそうな星に教えてもらいたい。

生まれる前も、母の生い立ちも、みんなの気持ちも、子どもたちのことも、これからのことも。

やっとこ過ごすことが多い日々、生きているなら謎を少しでも解決したいな。



先日、GReeeeNの愛唄を、お家カラオケで旦那が歌っていて。

結婚前によく聞いてた歌だったり、歌詞が懐かしい気持ちを連れてきて、ちょっとはにかんでしまう。

そんな奥さんもいるのかな、と考えて聞いていた。(私ははにかまない)
思い出が愛しいかたちで蘇るとは、なんとも切なくも幸せなことだな。

愛唄はエモい歌詞だった。
でも先日、夜中に怒鳴ってきた旦那を思い出したこともあり、歌が心に沁みたりしなかった。

毎晩、「痒い」「鼻がつまる」「ぎゅーしてー」と夜中に落ち着かない次男の隣に寝て、「もー無理、ねむい!」と叫んだ私と落ち着かない次男に怒鳴った。
一緒に寝るのさえ次男に拒否されるくせにさ!

そんな時、いつも私は悲しくなって泣いてしまう。涙が止まらず一晩中静かに泣く。(翌朝ひっどい顔…)
けれど今、恋しい人の存在が悲しみを取り払ってくれる。ちょっと涙は出たけれど。

こないだの会話も思い出す。
どうしてもうれしい意味と解釈したくて、勝手なストーリーを描いちゃう。

ピンクなフィルターを取り去ると、よくある会話だけど。わかってはいるけれど。

会計で余談をしようって思うのは、どんな客?
失敗して「あーいっつもなんだよなぁ」と若干の取り乱しを晒すのは何?

自分も同じような立場の仕事なので、考えてみた。
話しやすくて、どんな日々送ってるのかなって思う人に声かけるかな。
失敗しちゃって「うわ~」ってのも、わりと親しみないとしないかな…(あぁ、ピンクフィルター)

話しやすいって思ってくれてたら、うれしい。家族じゃなくて、親友じゃなくて、あまり知らない人と取り留めもなく話したい。

その人の話も聞きたい。
今なら無理して笑わせようとしたり、話が途切れないようにあくせくしないで、話せると思う。
おいしいコーヒーの薫りを嗅いで、ゆっくり飲みながら、話したい。
話したいな、会いたいな…
星を見上げながら思う。


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