視覚障がいの方とのかかわり

以前就いていた仕事の中で視覚障がいの方とかかわりを持ったことがあります。
その中で知ったことを少し書きたいと思います。
あくまでも私の体験の中でのことなのでもしかすると違うこともあるかもしれませんがご了承ください。

さて、視覚障がいの方が一番困るのは「移動」でしょうね。
盲導犬を連れた方もいらっしゃいますが、それはごく少数です。盲導犬の育成も民間団体が行っていますが、資金難もあるようで御苦労されているようです。
多くの視覚障がいの方は「白杖」を手に歩行される方がほとんどだと思います。
それとガイドヘルパーを利用される方もおられますね。点字ブロックを頼りに歩行される方も多いです。横断歩道では音が鳴る信号も頼りになります。
「白杖」を使って歩行される方が困るのは歩道にある放置自転車や点字ブロックの上に障害物があることなどですね。
駅のホームも点字ブロックがホームの端にありますね。

で、我々「晴眼者」として視覚障がいの方が路上で明らかに困っておられる様子を見た場合、どうしますか?
視覚障がいの方が困る声掛けられの一つに「大丈夫ですか?」というのがあるようです。
「大丈夫ですか?」と声を掛けられたら困っていたとしても「大丈夫です」としか答えられないということです。当事者が困るような声掛けは控えなければいけませんよね。
おススメの声かけ内容としては「どこまで行かれますか?」とか「行けるところまで誘導させていただきましょうか?」とか「何かお困りですか?」とか「何かお手伝いしましょうか?」と具体的に声掛けすることが大切だと思いますね。一番良いのは何に困ってどんなことをしてほしいのかをその人に確認することだと思うんですよ。
ですから「大丈夫ですか?」は転倒した人とかうずくまっている人など体調的に困った人に対しては有効ですが、視覚障がいの方には控えたいものですね。

あと、視覚障がいの方が「見に行く」ということを自然に会話で出されていたことがありました。「○○で○○の展示があるみたい」「是非見に行こう」みたいな会話だったと思います。
これは視覚障がいの方にとってそのものの形や機能を知ること、触ってみることだとわかりました。
視覚障がいの方にとって「見る」という言葉も自然に使用されていることになんだかほっこりしましたね。でも視覚的な「見る」の使用は控えたいものですね。

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