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「日本のおじさんはオワコン」なのか検証するnote


(0). 概要


「日本のおじさんはオワコンなのか?」というテーマの検証のためだけに、スタートアップ事業の立上げをやってみようと考えた無謀なおじさんの挑戦について。

(1). 日本のおじさんはオワコン?


突然ですが、私はおじさんです。

日本の典型的なおじさん…中年です。
おっさん、おやじ、じじい、キモい、休日にパチンコとイオンばっかり行ってんじゃねーよ、人生オワコンなど、いろいろ言われる年齢の人=おじさんです(パチンコは行ってません)。

ウィキペディアによると…

就職氷河期は、日本において1991年(平成3年)のバブル崩壊の経済的な不景気(不況)以降に就職難となった時期を指す。就職氷河期に該当する世代は、1970年(昭和45年)から1982年(昭和57年)生まれや…(中略)…1990年代半ばから2000年代前半に社会に出たり、2000年前後に大学を卒業した、2019年現在において30代後半から40代後半を迎える世代のこととされ…

Wikipedia

ですので、1980年生まれの私は氷河期世代のおじさんに当たるようです。いちおう、マンモスのように氷の下で凍り付きつつ、陽の目を浴びるのをじっと待ってみていますけども。
悲しいことに、マンモスと違って復活を望まれていないらしく(思い出したように氷河期世代復活プロジェクトが世の話題に出ますが)いまだ南極の氷の下から救い出される気配が感じられません。
人生の春を迎える前にミイラになってしまうかも…。

そんな日本の典型的な氷河期世代の人生オワコンおじさんの私ですが、「人生つらいか?」と聞かれるとそうでもないです。
裕福でもないし、社会的な成功者でもないのですがわりと大丈夫です。

幸福度という観点で考えると、正直なところ、ほかの世代とあまり変わらないんじゃないかと思っています。
例えば、よく比較されるひとつ上のバブル世代は、伝説的な黄金時代のように語られたりしますが、個人的に彼らの人生がバラ色に見えるかというとそうでもないです。あくまで個人的な感覚ですけれども「昔は良かった、今は厳しい」伝説の一環に過ぎないのではと思えます。

バブル世代は、バブル景気(内閣府景気基準日付第11循環拡張期、1986年〈昭和61年〉11月から1991年〈平成3年〉2月)による売り手市場時(概ね1988年〈昭和63年〉度から1992年〈平成4年〉度頃)に就職活動を行い、入社した世代をさす。また、1965年度生まれから1969年度生まれまでの世代(1965年〈昭和40年〉4月2日から1970年〈昭和45年〉4月1日までに生まれた世代)が真性(真の)バブル世代と言われている。

Wikipedia

実際、当事者にしてみればバブル時代はバブル時代の大変さがあったでしょうし(超長時間労働とか)、いまの若者たちの時代もパンデミック直撃世代なのでまた別の辛さがあるでしょうしね。

つまるところ…

「生きてくのって大変だよね、いろんな初期パラメータとか環境要因を背負わされるし。チートみたいなやつもいっぱいいてほぼ主人公になれないし」

というのが、全世代に共通の結論のような気がしています。
もちろん、私のこれまでの人生にも、挫折や困難、辛かったことや悲しかったことがたくさんありましたが、その本質は生きていくことそのものの大変さに起因しているんじゃないかな、と思ったりしています。


(2). 日本のおじさんはなぜオワコンなのか?


それでは、私のような日本の典型的な氷河期世代の人生オワコンおじさんがオワコン扱いされるのは、そういった世代特有の問題ではなく、性別や年齢の問題なのでしょうか?

試しにGoogle先生の入力ウィンドウに「日本のおじさん」と打ち込んでみたところ、真っ先に以下の予測候補が登場しました。

日本のおじさん 気持ち悪い
日本のおじさん 偉そう
日本のおじさん 孤独
日本のおじさん 鈴木

若干の動揺を覚えています。
日本のおじさんは気持ち悪くて偉そうで孤独だと思われているのですね。
すでにもう土下座して許しを請いたいような気になってきました。
そして…鈴木ってだれです?(※本題から逸れるので深堀はやめます)

ひとまず「日本のおじさん 気持ち悪い」の検索結果上位のリンクをたどって20サイトほど覗き、おじさんの気持ち悪さの理由を追っかけてみると…

  • 年の離れた女性を狙ってくる

  • セクハラ的な言動が多い

  • 性に対する偏見がある

  • 若者に絡みたがる

  • 見下してくる、偉そう

  • 距離感がたもてない

といった意見が多くみられました。

「私はおじさんだがそんなことしない!そんな連中といっしょにするな!」
「そんなことをするのは一部だ!おじさんのすべてがそうではない!」

そう叫びたいところですが「セクハラおじさんほど、自分はセクハラおじさんとは違うよ、アピールをしてくる」という見解もあり…。
あと、最近知り合いの女性に、おじさんの上司から「早く結婚して子供産んだ方がいいよ。若いうちに産んで子供を大事にしてあげないとだめだよ」と面談で言われて憤慨した、という話を聞いたのも思い出したり…。

ひたすらいたたまれない気持ちになった私は、スマホでSmart Newsを読んでいる妻(おばさん)に「なぜ日本のおじさんは気持ち悪いと思われるのか?」を質問してみました。
するとこんな回答が返ってきたのです。

「話が通じないから。話が通じない相手はキモいでしょ?話が通じるおじさんは別に気持ち悪くない」

…なるほど、そういうものですか。
妻の意見を踏まえて先程の調査結果を見直してみると、「おじさんは有害な言動をとり意思の疎通が図れない=だから気持ち悪い」という図式がうっすら見えた気がしました。逆に言えば「有害な言動をとらず意思の疎通が図れるおじさんなら気持ち悪くない」ということかも知れません。

さらにTwitterを使っていろいろと調べてみたところ、こんな意見をちらほら見かけました。

  • 気持ち悪いおじさんはおじさんだから気持ち悪いわけではない。もともと気持ち悪い奴が年を経て気持ち悪さが有害レベルに熟成されただけ。

  • 社会的な立場が上がった気持ち悪い奴が、その気持ち悪さを若者向けに発散するようになると気持ち悪いおじさんとして顕在化する。

  • 気持ち悪いおじさんはもともと気持ち悪い若者だったし、この先は気持ち悪いじいさんになる。

  • 気持ち悪いおばさんも同じ。

仮にこれらの見解を真実とするならば、「おじさんたちの中の気持ち悪いおじさん気持ち悪いおじさん的活動を広範囲に展開することにより、おじさんはすべて気持ち悪いおじさんであるという認識が広まっているのではないかということになります。
だとすると「日本のおじさんが気持ち悪い」問題の本質は、「気持ち悪いおじさんが気持ち悪い」というトートロジーに陥りそうな気もしてきました。

混乱してきたので、いったんここでは「おじさんの中には気持ち悪くないおじさんもいる」説をとることにしましょう。そして、セクハラで訴えられたことはなく女性の同僚や部下ともそこそこ上手く付き合えているんじゃないかという気がしなくもない、という薄い根拠をもとに「私は気持ち悪くないおじさんである」という可能性を採用してみましょう。
無理にでもそうしないと話が進まないので、そうしましょう。

で…そうなってくるとですね。
日本の典型的な氷河期世代の人生オワコンおじさんである私がオワコンである理由は、おじさんだからでも、「典型的な氷河期世代の」おじさんだからでもなく、「日本の」おじさんだからではないか?という話になってくるわけです。

現在の日本を振り返ってみると、経済の停滞、緊迫した世界情勢、政治の行き詰まり、人口減少・少子化問題、世代間の問題など、じつにさまざまなことに起因する閉塞感が漂っているように思われます。さらにパンデミックによる閉鎖性も相まって、将来への不安/社会に対するオワコン的空気を感じている人はたくさんいるのではないでしょうか。
その中において、唯一の光ともいえる「若さという名の変化の可能性」すら失った日本のおじさんは、オワコン的空気感=日本の閉塞感の象徴なのかも知れません。

もしかしたら、「最初からそれが言いたかっただけだろう。むちゃくちゃな理屈をさんざん言い連ねやがって、いい加減にしろ」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、そういう方に対して、ぜひ次の言葉をお伝えしたいのです。

まったくもって仰る通りです…
長々しい駄文を読ませてしまって本当に申し訳ございません…
パソコンの手前で五体投地しますので堪忍してください…m(_ _)m

城山 慈音


(3). 日本のおじさんは本当にオワコンか検証する


すみません…前置きが非常に長くなってしまいました。
話が長いのもおじさんオワコン説を裏付ける一因だと思いますので、この点については後で猛省いいたします。
では、ようやく本題に入ります。

前述のようなことをいろいろ考えているうちに、私は唐突に「私ことおじさんは本当にオワコンなのか?」を検証してみようと決意しました。

べつに自分のことをオワコンじゃないと思っているわけでもないのですが、そんなにオワコンだオワコンだ言われるなら、いっそのこと本当にオワコンかどうかを自分で検証してみようという謎の心理と好奇心が発動したのです。
開き直りというよりは、星座占いで今日の運勢を見てみようくらいの軽い気持ちです。

これは非常に社会的意義がある実験ではないかと私は勝手に思っていますし、第一、若者には決してできないことですしね。なぜならば、若者はおじさんじゃないからです。
私はおじさんなので「おじさんがオワコンかどうか」を自分を使って検証することができますが、若者は自分が若者なので「おじさんがオワコンかどうか」を自分を使って検証することはできないですからね。

いや、もちろん…若者が自分以外のおじさんを捕まえてきて、さまざまな試練を与えたりアメとムチを使ってさまざまな芸をやらせたりして「おじさんがオワコンかどうか」を検証することは理論上は可能ですが、それをやったらイジメなので絶対やめてください。社会的にダメです、そんなの。ひどい、やめて、おじさんかわいそう。同じおじさんとしてお願いします。

というわけで、おじいさんにもおばあさんにもおばさんにも子供にも、この検証はできないわけです。おじさんじゃないので。今回の検証に限っては、おじさんであることがおじさんのアドバンテージになるわけですね。

IT業界の人間らしいことをちょっとだけ書くと…人間が現時点でAIに勝っている最大のポイントは「人間がどう感じるか?を人間としての立場で考えることができる」ということに尽きると思っているのですが、それと同様におじさんであることがおじさんの最大の利点になる瞬間を見つけた気がしてうれしいです。
※ちなみに、いずれはその部分もAIに追い付かれると思いますけれども…。

それで、肝心のオワコン検証をどのように行うかという話なのですが、当面のメニューは以下のような感じでいきたいと考えています。

  1. スタートアップの立上げを通じてオワコンかどうか検証する

  2. 英会話の習得を通じてオワコンか否か検証する

  3. Social Mediaハックを通じてオワコンか否か検証する

  4. ほかにも何か考えついたらトライ

1番目の「スタートアップの立上げを通じてオワコンかどうか検証する」については、そもそも私が今回の検証を始めようと思ったキッカケと深く関わっています。
ひと言で言うと、「Shared-JapanのBOSSであるトム・スポークスマンという男にそそのかされ、というか罠にすっかりはまってしまって、スタートアップ立上げの中核チームメンバーに巻き込まれた」という感じなのですが…すでにこの記事の字数が5000字を超えそうになってきているので、このあたりのことは次の記事で詳しく書いていきたいと思います。

2番目から4番目の項目についても、次以降の記事の中で説明をしていきたいと思います。どうぞよろしくおねがいいたします。

というわけで…

【まとめ】
「おじさんはオワコンではない、と言い張る日本のおじさんがどのようにオワコンでないことを証明しようとするのか?」
「検証の結果、日本のおじさんはオワコンでないと証明できたのか?」
「それとも、本当にオワコンだったのか?」

脱線や暴走をしながらつづっていきたいと思います。
ご興味ありましたら、ぜひこのnoteをよろしくお願いいたします。

それでは、また次回お会いしましょう。
城山でした。



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