Google相手の裁判に勝った話
このnoteはgoogleへのクチコミで誹謗中傷と戦った記録です。
個人特定のためアメリカで裁判を起こし個人情報を開示させ、その情報を元にさらに国内でも裁判を起こし個人を特定、その後民事裁判と刑事告訴を行いました(←いまここ)。
現段階ではまだ終了していませんので、進み次第順次アップしていこうと思います。
同様の被害に遭われている方への役に立てば幸いです。素人からの目線で必要なtipsを残しておければと思います。
ことのおこり
僕はとある田舎町で小さな会社を経営しています。
その時は突然やってきました。
「あなたの会社のクチコミに投稿がありました」という自動送信メールがGoogleから届きました。スマホの画面には、☆1つと、内容も全文ではありませんが表示されています。その攻撃的な文字列に、心臓がバクッと大きく打ったことを覚えています。
うちは飲食店などではないので、まずクチコミなど投稿されることはありません。過去に一度か二度、コメントのない☆をつけられたくらいです。
震える指で画面をタップし投稿を見てみると、クチコミ欄に誹謗中傷が何行にもわたって書かれていました。脈が上がります。指の震えは止まりません。誰だか分からない「捨て垢」からの露骨で直接的な攻撃。
1つは削除されるも・・・
何時間かののち、ようやくクチコミ削除方法を調べ始めました。ほどなくしてGoogleに対して削除申請を送れることが分かりました。(この辺りのやり方は調べればたくさん出てきますので詳細は省略)
喜びました。最初は「こんな誹謗中傷、Google宛に削除申請すればすぐ削除されるだろう」と。
が、そうではありませんでした。削除申請して数日、「削除申請は却下されました」という機械的なメールがGoogleから送られてきました。
数日後また別の「捨て垢」からさらなる誹謗中傷書き込みが行われました。
もちろん、またGoogleの指定する削除申請フォームから削除要請を送りました。
どうやらほとんどの場合却下されるようです。削除を申請する理由を変えて何度か申請する中で、あとに投稿された1件のクチコミは削除されました。この削除が申請の結果なのか、書き込んだ本人が自ら削除したのかは分かりません。
しかしもう一つは削除されませんでした。弁護士と相談し、法的な手続きを踏むしかないだろうという結論になり、準備に着手しましたが、結果として、そのクチコミは何ヶ月もの間残り続けました。
「家族や社員も見ているのではないか」
「近所の人も見ているのではないか」
「今取引してくれている相手も内心はあのクチコミを信じているのではないか」
「これから検索する人は全てあのクチコミを見るだろう」
「あのクチコミが残る限り、死ぬまでずっと消せないのではないか」
自社のHPを見ることすら嫌になり、家から出るのも恐ろしくなりました。もう1日たりとも頭を離れません。朝起きてから夜寝るまでずっと人目を避けるようになりました。妻や子どもともほとんどまともに口をきけなくなりました。心療内科に通って精神安定剤と睡眠薬を処方してもらわなければ生きていられなくなりました。
僕は弱い人間です。「書いた人が悪いんだから気にするな」というのは、僕には無理でした。
これまでたくさんの有名人が誹謗中傷を苦に自殺されたことをネットニュースで見て来ました。そのたびに「有名税だ」とか「訴えればいい」とか、有識者が色々なことを言っていました。が、所詮はやはり他人事。いざ自分の事となると、それがどれほど苦しいことか、はっきり分かりました。全く関わったことのない他人が勝手に僕に対して不快感を持って、いきなり刃物で刺してくる。しかもその傷は病院で治療というわけにはいかない。どっちに転ぶか分からない裁判に大金と何ヶ月もの時間を費やし、そのたびにその中傷を目にし、弁明をしなければなりません。無名の個人ですらこれですから、まして有名人に殺到する誹謗中傷がどれほどのものか、想像を絶します。
この裁判は、ようやく「個人特定」という1つのステージをクリアしたばかりです。僕は結局たくさんの人の支えによって何とか今生きてこの文を書いています。まだ戦いは続いています。法的な戦い、そして自らの存在ごと消してしまいたい気持ちとの戦い。
長くなりましたが、このnoteは、Googleクチコミ欄の誹謗中傷被害に遭っている人のためになればと思い書き残します。個人の特定となるような内容は避けますが、できるだけ具体的な情報やかかった期間、金額等きちんと残そうと思います。
公開を無料にしました。
国内法も改正され、開示請求がかなり簡略化されました。国内での経緯など現状とは異なる部分があるため、有料記事→無料記事へと変更しました。
しかし、そもそも有料だった理由は残しておきます。
以上、誹謗中傷に苦しむ人が少しでも救われるように願います。
そういえば。
いざ自分で書いてみて、書く方の仕組みはあまりよく分かっていないことに気づきました。少しずつ慣れて行くと思いますのでそのあたりはご容赦ください。
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