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ライバルが休職したら自分も引きずられそうになったはなし

駆け出し国家資格キャリアコンサルタントの照井かおりです。資格を取得したものの活動実績がありません。そのため、相談実績100人を達成するまで無料で相談を承ります。初めての方でも気軽にご利用できるよう心がけております。よろしくお願いします。

この記事では、ライバルが休職した時に感じたことを書いています。みなさんにもライバルいますか?

1.同僚Aとの出会い

私が会社に入社したのは2015年4月。当時は売り手市場であり、なんとか第一志望に滑り込むことができました。

そこで出会ったのが同期A。

Aは人当たりが良く、明るく元気な男性。ムードメーカーで目立ってました。そして、野心をぎらつかせていました。

それは最初の社員研修でも明らかでした。なんと彼は研修での学習機会をほぼ独占したのです。私はそんな彼と、それを快く受け入れる研修講師を見て、社会の《理不尽》さを知りました。

本筋と逸れますが、私は研修に参加した社員に対し、それぞれ平等に学習機会を設けるべきだと考えています。現実的に難しい部分もありますが、できる限り努力するべきだと思っています。

なぜなら、会社がその社員を研修に《参加させる》のは、その社員に研修でスキルを身に着けてもらうという《目的》があるからです。

当り前ですが、研修に参加中の社員は業務ができません。そのため、《参加させる》だけでコストが発生します。そしてそこに研修費用が上乗せされていきます。

つまり、研修に参加している社員から学習機会を奪うことは、機会投資をしている会社の利益を損なうことに繋がります。Aの行為はA個人の利益を最大化させる個人単位の資本主義的行為に映りました。

私はAに強い反発を覚えましたが、研修講師は積極的に学ぶ姿勢に好意的でした。逆に他の社員がもっと学習出来るよう譲っていた私は「やる気がない」と個別に注意を受けたくらいです。

Aは自分が評価されたい。その視点でしか動いていない。しかし、それを高く評価し学習機会を奪われた者を相対的に低く評価する構図に、社会に出て初めて《理不尽》だと感じました。

そしてそれはAに対する苦手意識に繋がっていきました。

2.順風満帆だった同僚Aの休職

私が2度目の職場復帰をしてしばらくした頃、同僚Aが休職したと耳にしました。王道のエリートコースを突き進んでいたAのニュースは非常にショッキングでした。

少し話を遡ると、Aは就職してしばらく経つと、遠距離恋愛だった彼女をこちらに呼び寄せ結婚しました。その後すぐ子宝にも恵まれたと聞いています。Aが栄転したこと、そこで評価を得ていること、そして子供が増えていくアイコンを目にする度に私は複雑な気持ちになりました。

私は《女》であるから、自分と血の繋がった子供は自分で産まないといけません。対して男は労働機会を損ねることなく子供を得ることができます。同じ「子供を得る」という過程において、この落差は何なのだろう?とまたしても《理不尽》に感じていました。

子供を得ながらエリートコースを突き進むA。私にとって強い嫉妬と憧れが入り混じった存在でした。そしてそんなAが休職してしまった。「なぜ?」「どうして?」答えのない問いが胸に広がっていきました。

3.失って分かるAの存在

同僚Aは初めから気に食わない存在でした。「出世したい」「評価されたい」、その目標に対し真っ直ぐで明るくムードメーカーな彼は私と正反対であり、端的に表現すると大嫌いでした。

しかし、Aが休職したと聞いた時、それはとてもショッキングなニュースに聞こえました。素直に喜べませんでした。その時、Aに抱いていた強い嫉妬と憧れの正体は、彼を《ライバル》だと認識していたということ。そして、自分自身が仕事で邁進する原動力になっていたのだと気付かされました。

強烈に光る一点へ向かって一心不乱に走っていたのに、突然暗闇になってしまったような喪失感。私が頑張れていたのはAの存在が大きかったのだと思い知らされました。

当時の私は2人の子供を育てながら、ワーキングマザーとして日々激務に耐えていました。

上司から詰められ、繰り返し書類を突き返される毎日。残業は毎月40時間以上。多い時は70時間に達することもありました。育児も両親も遠方だったため頼れる人がおらず、夫と協力しながら綱渡りのように一日一日乗り越えていました。その先に昇進があったから。

しかし、Aの休職を聞きふと正気に戻ってしまったのです。

4.自己防衛のためにしたこと

自分の力以上に頑張れるのは、そこに目標があったから。私の場合はAという存在のおかげで前進し続けることが出来ました。そんな彼の存在を失い、糸がプツリと切れたような状態になってしまった私ですが、とある自己防衛をしました。

私が働く理由を改めて棚卸したのです。漠然とあった「出世したい」という気持ちを、なぜ?なぜ?と深掘りしていったのです。将来、こういう仕事がしたい。だから、私は頑張ってきた。というように。自分なりに理由を整理しました。

すぐにモチベーションが回復するような即効性はありませんでした。しかし、一日一日を乗り越えやすくする潤滑油のような作用があり、気付くと暗闇から抜け出していました。強烈な目的意識からは少し遠のきましたが、自分の行動に対しより納得感を持って業務に向き合えるようになりました。

5.これから

それからしばらく時が流れ、私が第三子の産休に入る頃、Aが職場復帰したと耳にしました。

Aとは仲良くないため、なぜ休職したのか理由は闇のままでしょう。しかし、以前はAのことをキャリアも子供を手に入れるズルい奴と快く思っていませんでしたが、Aもまた悩み、苦しみ、そして戦っていると思うと、これまで強烈に抱いてきた苦手意識も徐々に和らいできました。これからも良きライバルとしてAの活躍を願っています。

また、第三者から見ると、Aは同期のエースであり、私はついこの前までマミートラックで燻っていた社員。

おそらく、ライバル意識を持っているのは、これまでも、そしてこれからも、私だけでしょう。加えて、Aにとっては私は数多くいる同期のうちの1人に過ぎず、私のことを正確に覚えているかも怪しいです。そんな状況だからこそ、当事者である自分ですらAが休職するまで無自覚だったのだと思われます。

私自身も4月に3度目の職場復帰を控えています。戦々恐々としておりますが、Aにライバルとして認識してもらえるよう頑張っていきたいと思います。


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