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皺の数だけ

 娘の動作がおもしろくて私が笑っていたら、娘が言った。

「母ちゃんはしあわせやね。こんなことで笑えるって。」

「そうね、私しあわせよね〜。」

と答えた。

「思い出し笑いもさ、なんかしあわせだよね。」

と娘が言う。

「思い出し笑いがしあわせってことは、歳をとるごとにしあわせが増えていくんやね。そう考えると、歳とるのも悪くないね。」

「皺と共にしあわせも増える。」

「上手いこと言うやん。」

そんな会話ができることがしあわせなのかもしれない。

皺は増えて欲しくないけれど。

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