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風の時代に公開された「君たちはどう生きるか」

「君たちはどう生きるか」
1937年
吉野源三郎著

このタイトルをよく見かけるようになった。
テレビで紹介され、漫画でリバイバルされ、書店で書籍が並ぶことが多くなった。一番は映画化の影響だろう。

今もまだ、表現がとても難しいけど僕も楽しませてもらった。

本の方はと言うと、内容はコペル君という少年の精神的な成長物語といえば簡単だ。

だが実際は「読者の生き方を問う作品」である。
※再販版のあとがきにて「倫理の本」として説明されている。


だから、タイトルであり書籍の最後にも書かれた言葉「君たちはどう生きるか」の「君たち」とは書籍の主人公である「コペル君」と、読者である「僕たち」に向かっても投げかけられているのだ。
※主人公のコペル君だけに贈られた言葉なら、「君はどう生きるか」となってたはず。


そして、宮崎駿監督の映画も面白いくらい人によって全く感想が違っていて、「君たちはこの映画をどうみるか」とエンターテイメントを超えて僕らに問いかけてるようにも思える。

ものをつくる上で作り手が「想い」を込めることは、多かれ少なかれ芸術に限らず自然なことだ。
そんな「想い」をもっと、表現する時間や質量を増やしたり、感じ取ったり、受け取ったりすることが大事なんじゃないかと思っている。

もう少し焦点を絞って言い換えて聖書だと「祝福」仏教だと「功徳」と言った相手の幸せ望む言葉の方が「両作品の温かさ」からするとピッタリかもしれない。
そして、作品に込められた「祝福」や「功徳」こそこれからの時代を豊かに生きるヒントであり「君たちはどう生きるか」の作者たちからのギフトなのではなかろうかと思っている。

ところで、
「風の時代」をご存知でしょうか?

2020年より約200年続くとされる「目に見えないもの」を大事にする時代の事です。
情報、知識、知恵、経験さらには個の活躍が重んじられる時代。

今までは「土の時代」とされていて物質、お金、組織、地位など「目に見えるもの」を基準として豊かになることを望む人が多い時代とされていました。
その時代の転換期がもう来ているとされているのです。
※書き手としてとても頼りないですが、YouTubeで調べてもらうとわかりやすいです笑

僕は、占い師の知人にちょうど2020年ごろに初めて聞いたのですが、確かに近頃、様々な社会で常識であったものが壊れ、その反面、新しい価値観が増えているように思えます。

そんな中で公開された「君たちはどう生きるか」は「土の時代」から「風の時代」へとまたぎ生きる僕たちが幸せな人生を送るための1つの道しるべなのではなかろうか。

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