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カラスとインド風コロッケ

先日、小学校からの友人とランチに行きました。

六本木ミッドタウンの中にある『ニルヴァーナ ニューヨーク』というインドカレーのお店です。

六本木なのか、インドなのかニューヨークなのか、とりあえずオシャレ。

グータンヌーボで素敵な女優さん達が集っているのを見てから、憧れていたお店です。

予約していたのでテラスに面した窓際の席に案内してもらえました。
料理はビュッフェ形式で、カレーやサラダ、ドリンクを選んで、ナンは焼きたてをテーブルに運んでくれます。
大体の人が、一度にドリンクと料理の皿を持てないので、カレーやサラダを載せた皿をテーブルに置いてから、ドリンクを取りに再び席を立ちます。
私たちも例外なく、そのようにして、席に着き、美味しいカレーを食べながら、おしゃべりに花をさかせていました。

ふと、外のテラス席に目をやると、持ち主不在の皿の隣にカラスがとまっています。
料理の皿だけが置かれているという事は、あの席の人はドリンクを取りに行っているのでしょう。

次の瞬間、カラスが一口サイズの丸いものを咥えて、飛び立ちました。

それは今、私の皿の上にも載っているインド風コロッケでした。

ビュッフェ台にはカレー、ピクルス、サラダ、お惣菜が並んでいて、少しずつ盛れば全てを一つの皿に盛ることが可能で、実際、私もそうしました。
テラス端の席の方が何を皿に盛ったか、全てを確認は出来ていませんが、サラダ類とカレー用の少し深さのあるお皿は、目視出来ました。

このラインナップの中から、インド風コロッケを選んだカラスのセンスに、私は感動しました。

1番カロリーが高そうで、美味しそう。カレーのように液体が混ざってないので、咥えやすそう。それを、あの一瞬でカラスは判断したのです。

もし自分がカラスだったらどうか。
健康や体型維持の為に、まずはサラダを食べよういう理性や、インドカレーは美味しいという経験と知識がなかったら、どうするか。
さらに、大都会六本木で多くの人間の目がある中、瞬時に咥えて逃げなくてはならない状況...

間違いなく、あのコロッケを選ぶでしょう。

最近、家の近所のゴミ捨て場がカラスに荒らされるようになり、対策の為に、カラスの生態を調べました。

カラスは嗅覚よりも視覚が優れていて、目で食べ物を見つけているらしいです。
また、人間の7歳と同レベルの脳みそを持っているとのこと。

なんと、うちの息子とカラスの脳年齢は同じ歳。
息子も、あの皿の中で何か一つだけ食べていいよと言ったら、間違いなくコロッケを選ぶだろうなぁ



7歳の息子と同じ脳を持つカラス


写真右下、小さな人参の隣にあるのが例のコロッケ

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