見出し画像

ふと思い出すのは、丑三つ時のタケノコ。

日曜日の朝は遅い。9時頃に目覚め、最近お気に入りの成城石井のベーグルを焼いて、そこにキャロットラペとクリームチーズを挟んだ。
成城石井のベーグルと恋に落ちて5日目。
湯だね製法による、生地のモチモチ感。全粒粉の香ばしさ、、、
ベーグルのあの、ムギュッと感はたまに、殺気を感じるくらい
喉を圧迫してくる奴もいるが、石井さんは、朝の喉が縮こまっている時にも優しい食感である。ぜひ一度ご賞味あれ・・・。

その後カーテンを洗った。カーテンを洗うのは面倒この上ないけど、窓から入る空気が新鮮になるから好きだ。
同時に、寝室の床を拭く。
結構汚れてるもんだな・・・なんて思った瞬間。

あの日のことをふと思い出したのだ。
それは、10年以上前、私は、介護士として一人夜勤をしていた。
数名のお泊りがいた。認知症の方々なので、夜中歩き回っているおばあさんや、10分置きに起きてきては、「おはよう」と満面の笑顔になるおじいさんなど、これが、朝の8時頃まで続く。
今宵もにぎやかだ・・
いつものおじいさんが、トイレのようだ。
私は、車いすでトイレにお連れする。その道すがら、突然おじいさんが

「おい!!あれみてみ!!タケノコ生えとるぞ!!」

と、興奮して私の腕をゆすった。
おいおい・・勘弁してくれよと、ふと指さすを方を見てみると、
ほんとにタケノコが生えていた!!

わけもないが、確かに、床に直置きしている仮眠室の電話の子機がタケノコに見えた・・・。

「ほんまや・・・」

そんな丑三つ時のタケノコを私は、今だに思い出す・・・。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?