はじめまして、文具沼
先日、ここが文具沼の入り口かと感じたこと、その経緯を書き残す。
万年筆がきっかけなのだと思う。
パイロット社のカクノという1,000円ちょっとのお手軽な万年筆だった。
それでも購入して2年は放ったらかしだった。
ではいつ万年筆のことを思い出したかというと、バレットジャーナルにハマったことが転機だった。
元々小さな付箋にタスクを書き込んで手帳に貼ってスケジュール管理をするのが好きで、手帳というアナログな道具を好ましく思っていた。
手帳好きが高じてバレットジャーナルに行き着き、ならばあの万年筆とやらを使ってみようじゃないかと思い出した次第である。
ボールペンはインクの出が悪いという先入観を持っていた私は、探せばインクの出が良いボールペンがたくさんあるにも関わらず、そこまでボールペンに執着がなかったためにたまたま持っていた万年筆を選んだのだ。
まずはカクノで3年ほど楽しんだ。
そして、そろそろアップデートがしたい、できたらお手頃価格の物が良いと思い、購入したのがパイロット社のコクーン万年筆とラミー社が出している万年筆だ。
日本の筆記具メーカー「パイロット」のコクーンはグッドデザイン賞を受賞したことを覚えていたため。(本屋でバイトしていた時に雑誌に載っていた)
ドイツの筆記具メーカー「ラミー」が出している万年筆は、単純にドイツの技術に安心感を持っていたため。本当に愚鈍な理由である。
今ではコクーンを細字、ラミーを太字で使い分けている。
さあ、万年筆が揃ったところで次なるはノートである。
バレットジャーナルはスケジュール管理の他に日々の日記やシールを貼ってデコレーションするなど楽しみ方は多岐に渡る。
私はスケジュール帳と日記、参考にしたい画像や文章を貼るスクラップ帳を一冊にまとめている。
好きな情報だけが詰まっているノートは、眺めているだけで楽しいものである。
そして、ここで問題が起こる。
私は鬱病で職を転々としている上に最近はまともに働けずにいる。
とても頑張った月で7万円ほどの給与だ。
そんな私にとって、万年筆が裏うつりしない良い紙を使ったノートはとても高価なものなのだ。
買えないなら作ってしまえ。
それが私の出した結論である。
まずは無印の裏うつりしないルーズリーフで作ってみた。ノートは絶対にフラットに開いてほしいので、糸綴じ製本という手法で作ってみた。
手作業で糸綴じをするのは大変手間がかかるのでもう二度とやりたくないが、家にミシンがあるので次回はそれで縫ってしまおうと思う。
そして、ルーズリーフで出来た穴の空いたノートなんて嫌なので、万年筆に合う紙としておすすめされているコピー用紙500枚をAmazonのカゴにぶち込んだ。
あとは来月の給与日を待つのみである。
1,000円の万年筆を買ってみただけだというのに、いつの間にか紙を選り好みして、100均にも売っているノートを自分で作ろうとしている。
紙を探してネットの海を彷徨っている時、あぁこれが沼なのだな、とぞっとしたものである。
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