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大学1年生がルワンダでW杯出場を目指す!?

今回から数回にわたり、写ルン族に関わるスタッフについてご紹介していきたいと思います!  

トップバッターはみお。

実は彼はスタッフの中で唯一の現役大学生!10代です!

ものすごくバイタリティがあって、オーナーシップに溢れるメンバーで、ホットペッパーや転職サイトのリクナビでおなじみリクルートの社是「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」をまさに体現する若者です。 

こんな若者が増えると日本の未来は明るいなぁと思いますし、何より子ども達にはこんな風に育って欲しい。これから社会に出る子どもにも、大人にも感じていただけるところがあるであろうインタビューをお届けします。

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みおとルワンダの子ども達。仲良くなるのがとにかく上手で、現地でもあっという間に人気者になっていたようです。

ー写ルン族では何を担当していますか? 

みお:展示会が実際に行われている時の会場の運営、会場の反映手伝いなどを行なっています。
住まいが都内なので、都内のイベントについては、運営だけではなく企画全般も担当させてもらっています。
また、オフィシャルアカウントの定期投稿も担当したり、自分の知り合いや飲食店など、繋がりがあるところにチラシを配って周知活動を行なっています。  

ー周知活動もしているんですね!どんなことをしているの?? 

みお:例えば調布にあるハンバーガー屋さんには、50枚くらいポストカードを置かせていただいています。
コロナ禍でお客様があまり外に出ない時期なので今はまだですが、この期間が終わったら絵を飾りたいと言ってくださっています。

このお店は知り合いが紹介してくれたんですが、お店の雰囲気が外国っぽい感じなんです。
オーナーが結婚していて、お相手が外国籍の方というのもあり、写ルン族の雰囲気とあっているなと思いました。

写ルン族の活動を話した時、オーナーさんの方から「うちにも置きたいです!」と言ってくださったので、ちょうどポストカードをたくさん持っていたので、それを置かせていただきました。運も良かったんです(笑)

ーポストカード、ちらし、持って歩くといいですね!
(なるほど、私も持ち歩いてみよう・・・)

スタッフになったきっかけ  

みお:僕と代表であるごっちさんとの間に共通の知り合いがいて、その方がこのプロジェクトを紹介してくれたんです。
それは多分、まだ写ルン族の活動が始まりたての時だったと思います。

会場で初めてごっちさんと話した時に「夏にルワンダに行くよ」と聞いて、その話にすごく興味を持ったんです。
で、「僕も行きたいです!」とその場で伝え、そこから関わらせてもらってます。

ーすごいフットワークの軽さ!(驚)もともとアフリカとか、アートとかに興味があったの?? 

みお:いえ、もともとは外国やアフリカ、写真、アートには特に興味がなかったんです。ごっちさんを紹介してくれた共通の知り合いの方とも、自分がビジネスや経営に興味があったことで繋がったご縁だったので。

で、その方が「こんなことをしている人がいるよ。ルワンダとアートのプロジェクトを立ち上げようとしているよ」という話を聞いて、興味を持ったんです。目の前にアフリカにいけるチャンスがあったので、僕も行きたいなと思ったんですよ。

ー具体的には何に興味を持ったの?

みお:アフリカに興味があった、というよりは、大学生になって最初に(みおは大学1年生です!本当にしっかりしてる・・・)大きな話が聞けたので、『今からでもいろんなことできるんじゃないか。新たなところに自分の縁が繋がるんじゃないか』という期待が持てたんです。

で、写ルン族に関わる中でいろんな人と会ったり、実際にルワンダに行って活動していくことで、ルワンダにもアフリカに興味を持つようになり、今に至ります。
ルワンダに渡航する前は「こういうことがしたい」というものがそんなにあった訳ではなかったんですが、実際に滞在したことで、新たな関心が生まれました。

ーそう。そこについてもぜひ聞かせてください。ルワンダに行ったことで、みおくんが写ルン族以外に新たな活動を始めたんですよね。

みお:えっ、聞いてくれますか?(めっちゃ嬉しそう。笑)
まだ完全にボランティアの活動なんですが、現地の子どもたちにサッカーを教えていきたいと思っています。
具体的には、ルワンダの中学生、13歳から15歳の子どもを対象としています。ルワンダでコーチを5人雇って、60人の子どもたちにサッカーを教える活動をしています。
日本にも自分以外にスタッフがいて、現地のロックダウンも11月からは解除されるはずなので、それに合わせてスタッフがルワンダに渡航し、現地で指導する予定です。
子ども達の指導だけではなく、コーチの指導もします。そしてアフリカにサッカーチームを作るという計画です。

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ーすごい展開! 

みお:ありがとうございます。日本の運営団体はキミフルラフットボールクラブという名前で、現地ではIFAKフットボールクラブという名前で活動しています。
実はキミフルラ(ルワンダの首都・キガリにある街。ごっち・みおが滞在した場所)にはコロナ前までサッカークラブがあったんですが、コロナで練習ができなくて、経済も悪化して、子どももコーチもバラバラ散ってしまったので何から何まで足りない状況だったんです。
だから自分がそこに携わりたいなと思って。

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僕がもともとサッカー経験者なのと、滞在していたみおさん(山田美緒さん・ルワンダで起業しており写ルン族の活動に協力してくださっている)の息子さんがサッカークラブに入っているということで共通点があって。 

ある時、僕が「経営など、大人の世界に興味があるんです」と話をしたら、みおさんが「サッカークラブとかやってみたら?」と言ってくれたんです。
で、面白そう。やってみたい、と思って、ごっちさんと同時期に帰国するはずだった予定を1週間延泊して、コーチの手配やグラウンドの手配をし距離ができても動けるように下地を作って帰ってきたんです。
そこからやり取りを重ね、11月から本格的に始めていこうと思っています。

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活動に際し、サッカー道具の寄付を募っているそう。このボール達も、日本からルワンダの子ども達の手に渡る予定。

実は、ルワンダではサッカーがスポーツの中で一番人気。国全体として強くはないが、人気なので盛り上げていけるといいなと思っています。
一応、ナショナルチームはあるみたいですよ。W杯もアフリカ大陸内でもルワンダは強くもなく、出場経験もないですが、現地の方はアフリカの国が出た時にはみんなで応援しているそうです。

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街ではいたるところでサッカーを楽しむ子ども達の姿を見られます。

スタッフとして活動する中で大変だったこと


みお:特にはないですね。

ーえ、そうなの!?どういうこと??(予想外の答えに驚く)

みお:写ルン族って与えられたものをこなす働き方というよりは、「こういうことをした方がいいんじゃないか」ということを自分で考えながら動いていく組織だと思うんです。

だから自分で考えていく方針なので、やってて苦しくはありません。

例えば、イベントでお客様が集まっていない状況だったとします。そうしたら「人が入らないなら、自分が声を出して集めてみよう」みたいな。

(なんだこの主体性と社会性の塊のような若者は・・・)

スタッフとして活動して嬉しかったこと

みお:アートや美術に興味を持ってこなかった人が、写ルン族の展示をみてくださり、感動して作品を購入してくれた時は嬉しいです。うん、売上が上がった時、嬉しかったですね。

それに写ルン族の活動を自分が個人的にお会いした方に話す時、自分にだけ「すごいね」と言ってくれるのではなくて、写ルン族の活動に興味を持ってくださり「なんで?」「どうやって?」とか、いろんな質問してくれるんです。

また、SNSなどもこれまで個人的にしか運用して来なかったが、パフリックなアカウントに編集できるようになりました。そのアカウントにも、見ず知らずの人たちが反応してくれているんです。

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高松展で行われた、鈴木掌(つかさ)さんのライブペイントの様子

ーみおくんはもともとアートに興味がなかったよね?実際に活動を経てアートへの興味も出てきたの?

みお:いまだに、アルバイトで稼いだお金で画材を買って絵を描くとかはないんですが(笑)、鈴木掌さんのようにアーティストのライブペイントを通して、個性の塊である絵を描く様子を見るのは面白いなぁと思っているんです。 

ーどんなところが面白いと思っているの?

みお:写ルン族の作品って面白くて、共通の作品に対してアーティストごとに異なる表現をしているんです。さらに、一つの作品に対して、ストーリーがすごくあるんですよ。

まず、写真素材を取ってくれる子ども。その写真に独自の価値観で命を吹き込み、作品に仕上げていくアーティスト、アーティストが手がけた作品を購入してくださるお客様、そしてそのお礼が支援金として、再び子どもに回る。この仕組みが面白くて。

展示会場でもエネルギーの濃ゆいものが集まっていて、その内容に感動を受けたお客様が作品を購入してくれて、それが売り上げになる。
これが嬉しいし、こうやって広がっていくんだなと感じているんです。

ー確かに。特にみおくんは展示会の運営に携わることが多いので、直接お客様の反応を見ているもんね。直接お客様の反応を見られるよさってあるよね。

ーちなみに、みおくんはルワンダにも渡航しているし、現地の子ども達とも触れ合っているし、展示会の運営にも携わっているじゃない。こんな風にしたらもっと面白いんじゃないかと思っていることって何かありますか?

みお:六甲の後の高松展で、メディアにたくさん露出させていただいた後に気づいたのですが、この時期にアフリカに行ったこと自体をすごいと言われることも多くて。「ルワンダってどこ?」「アフリカってどこ?」と聞いてくれる人が多かったんです。

だから「写真」「アート」「写ルンです」はもちろん、「アフリカ」や「ルワンダ」に焦点を当てていくのも、注目度が上がるなぁと思っています。

一方で、現地での活動はもっと磨けると感じています。
現地の子ども達に日本人である僕たちができることって限界はあるんですよね。
カメラの使い方の説明、写真の撮り方、写ルン族の活動の説明などを現地の言葉でいかにうまく説明して彼らを取り囲んで行くことが大切だなと思っています。

読者の方に向けたメッセージをお願いします!

みお:僕は写ルン族の外側(何をやろうとしているか)をあまり知らないまま、プロジェクトの内側に入って活動しています。「仕事とは別の面で、本気になって心の底から好きなものに力とお金を注いでいる大人達」と立ち上げの状態から一緒プロジェクトに携われていることが貴重な経験だと思っています。

この活動がもっと広まれば、活動を見てくれた他の大人の方が新たな活動を始めるきっかけになると思うんです。

また、子どもたちとっても「好きなことから仕事へとどうやって広げられるか」とか「ご縁や運などを仕事にどう生かすか」なども含めて学べる機会になると思います。写ルン族のことをもっとこれからも見ていただきたいですし、本気で大人が楽しんでいる姿を見守ってもらってもらいたいなと思っています。

ー大人が本気で楽しむ姿。なるほどなぁ、ビジネスに興味があって、立ち上げのところからリアルな側面を見てきていて、学生のみおくんだからこそのメッセージですね。 

みお:そうですね。例えば「意識高い系」の大学生とかからすると、ビジネスで何かしらのプロジェクトを始めたり、売上をあげるという点において、「大人はスマートにかっこよく立ち上げをしている」みたいなイメージがあるような気がします。

でも、そのイメージで関わったら、実際にそんなことはなくて。
実際には地道に定例のミーティングを積み重ね、定期投稿を積み重ね、いろんな方を巻き込み、いろんな方のご縁で展示させていただく機会を得られたりしているんです。本当に「一から丁寧に、がむしゃらに、継続して」掴みに行っているからこそ今があるプロジェクトなんですよ。

もともと思い描いていたような綺麗な道のりでは決してないんです。でも、実際に見て携わっているからこそ「それでいいんだ」って言えるんですよね。

意外と「僕たちみんなが学校でやっていた文化祭の準備と変わらないんだよ」というところを実感できたのは本当に大きいです。その道具としてPCを使ったりしているという違いだけなんだ、と。これからも泥臭く本気で楽しみながらやっていこうと思っています!

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いかがでしたでしょうか。最初からめっちゃ濃いインタビューでした。長文になり申し訳ございません。

私たち大人は「面白そう」と思った時「でも・・・」と次にやらない言い訳をすることが多い気がします。しかし、みおにはそれがない。面白そうと思ったらまずやってみる。そして目の前に問題が発生しても、がむしゃらに前向きに一つずつ改善を重ねていこうとするんです。
そんな彼と一緒にプロジェクトに関わることで、社会人の私たちが見習うところがたくさんあるなぁと本当に思います。

以上、今週のスタッフインタビューでした!

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