発達障害をカミングアウトすることであなたに発生しうるリスク
はじめに
この記事は主に、自身の発達障害を周囲に公表するかどうか迷っている当事者を対象として、発達障害をカミングアウト(以下CO)することで発生しうるリスクと、当事者の私が実際にCO後、不利益や不当な扱いを被った経験を紹介する。COは重大な決断であり、行動する前には多くの判断材料が必要だ。その際、残念ながらポジティブな結果だけではなくネガティブな結果も想像しなくてはならない。「あなたの特性を知ってもらうことで周囲とのコミュニケーションを円滑にしよう!」などと放言してはばからないテキストや動画は少なくないし、そういったコンテンツに後押しされてCOした結果うまくいった例も多数あると思うが、ポジティブな環境の変化だけを想定して発信するのはやはり個人的にはやや無責任だと考える。こうした動機からあえてCOの負の側面を取り上げてみることとする。
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