正反対な君と僕第44話感想

サブタイトル「計画崩れ

今回は山西回。
下の名前判明で、今乗りに乗っているカプではあるのですが。

山田、告白できないことで悩む。
でね、その理由が「勇気が無い」じゃなくて。

一緒に居ると楽しすぎて、忘れる。

なんというか、山田らしい。
けれど、彼は自省できる男だから、これはイカンと自分で気づける。
彼は勉強はできないかもしれないけど、単純な馬鹿では無いのよな。
そこらへんが良く分かる。

で、勢い余って「告白する目的意識があるうちに」と思ったのか。
ニッシに電話を掛けた。今出られない? って。

そろそろ寝るか? という時間帯に。

ニッシはそれを拒否。
当然だよね。

女の子がそんな時間帯に外に出て、闇金ウシジマくんの世界の住人に出会って、拉致られてルーレットにかけられたらどうするんだ。(ルーレットってなんだ)

ニッシ、断ってから山田の誘いの裏の意図に気づいて、後悔してたけど
いや、キミは悪くないよ。この件に関しては山田の暴走で良い。ニッシは悪くない。

まあ、山田もやってしまった後、拒否が返ってきたことを「当然だよな」という風に自省してたし。
彼は彼で悪くないし、良い子なのよ。

そして別の日にカフェでデート。
ニッシ、5割増しの可愛さ。

その後、本屋に行くのですが。
ニッシの「買う予定になかったり、知らなかった本の、表紙とか紹介文とかざーっと見てるのもわくわくするよね」
これはまあ、本好きなら同感でしょうな。
通販のサイトではね、あのわくわく感は出ないのよ。
通販のサイトだったら、欲しい本しか見ないけど。
書店は興味はあるけど射程に今は入ってなかった本を見る機会があるからね。

山田はちょっとその域に到達してないからか、ピンときてないようですが。

で、そこでニッシ。いきなり逃げ出す。
理由は「偶然見かけた男の子がクラスメイトに見えた。今の状態を冷やかされたくない」
……これな。おそらく自意識過剰なんだけど。
スクールカースト下位者としてはおそらく、自然な反応なんだろうな。
スクールカースト下位者は、言うなれば奴隷階級ですからね。
鞭を打たれてなかったとしたら、それは階級上位者の情けがあったからと思うべきで。
打たれないのを当たり前と思ってはいけないという。
まあ、大人からすればメチャクチャな話なんですけど。
そういうの、思っちゃうだろうね。このくらいの子は。

で、事情を知った山田の提案で移動することになり。

そこでニッシは自己分析をする。

自分が何故、冷やかされるのが嫌なのか。
最初は「奴隷階級が思い上がって貴族と付き合ってるよ」と思われるのが嫌だった。
けど今は違うと分析。

今の理由は「それで今の関係が壊れてしまうのが嫌」
で、それを「自分が貪欲になった結果だ」と考える。

そしてそれに関してニッシは悪いとは考えて無いのよね。
むしろ今の関係を確固たるものにしたいと思ってる。

だったらどうするか?

……ああ、これは来るな。
ここで数ページ先の展開が読めましたけど。
実際見ると、違いますね。

「……好きです」

うん。格別。
待ってたよ。
バレンタインまで無いと、この話を読む前までは思ってたけどね。

……ここはさ、自分が今の関係を確固たるものにしたいと思うなら、サインを出して相手にさせる、じゃなく、自分で積極的に飛び出すべきである、ってことなのかね。
よくまあ、あるよね。男のせいにばかりする女性。サインを出してるのに相手が動かない、っての。それで文句を言う。
でもそういうの、他責よな。
自分の恋愛なんだから、自分で責任を持てという、そういう話に感じましたね。これは。

……しかし。
私ね、君僕の二次創作小説書いてて、最後の展開で鈴木に領域展開させたのよ。(どういう展開だ)

「呪術師の中にある心象風景を結界という形で体外に創り出して対象を閉じ込める技。この結界内で行われる膣内射精は必中となり、必ず妊娠に繋がる。そして術者の肉体を若返らせ、最もセックスに適した年齢にする」

という領域展開を。(ちょっと待て)

そのときの鈴木の領域展開の心象風景は思い出の歩道橋。

……とすると、ニッシが領域展開したらお菓子屋さん前だな。

「領域展開……!」

「思出巧克力」

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