山に入るとタバコは厳禁にしなければ
もう70を超えているおじいさん。以前会社役員だったが完全に引退して今は生き字引的存在。現職の役員たちから、まだまだいて欲しいと懇願されてここに居るんだと。本当かウソか知らんけど。そんなフジハラさんだが、旧出身社同士なだけあってわたしを別事業所から引き抜いた。って言うと聞こえがよいが実は大安売りで売り出されたわたしはそこで引き取ってもらったのだ。2014年の頃である。
彼はわたしにいろいろ丁寧に教えてくれた。普通は下っ端社員が付いて教えてくれるのだがそんな社員なんかいなくて寄せ集めのチーム。みんな姥捨山に置いてきぼりの人たちなので。
わたしの席はフジハラさんの向かいの席。モニター挟んで。彼の唯一嫌いなところがある。超タバコ臭いのだ。気分が悪くなる。同じ部屋で正面だからいつもしんどい。頭が痛い吐き気がする。会社行くのが嫌だ。
彼は自分でも認める超ヘビースモーカーで一日二箱を燃やす。自分でもこれまでのタバコ代だけで家が建つほどだと誇張でもないことを言う。
そのフジハラさんは新しく品質保証部を作った。手探りで始めたがゴミ箱行きの問題だらけの案件を一手に引き受ける。事情も経緯もわからないやつをだ。
話は戻るが、とにかくタバコの息が臭い。これは一種の暴力である。事務所には朝いちばんに行ってすぐさま実験室か測定室に行く。そこで仕事をするのだ。または会議室を借りて支給パソコンを持って行って仕事をする。
なんでここまでしなあかんの?
今日は六甲山に登った。阪急芦屋川駅から芦屋ロックガーデン経由魚屋道で有馬へ縦断のコース。山道でなんとタバコ吸う奴が居る。せっかくの美味しい空気が台無しで悲しい。
タバコ吸うなら山に登るな。