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ひとりで最大手のお客様対応

そこの会社の品質保証部はもともと無かったのだが、今から10年前に新設された。世間の品質意識の向上とISO9000シリーズとか、いずれは14000シリーズの取得の目標を、親会社から命ぜられたのだった。
なんと、親会社にはいつのまにか品質部門は巨大化し何十人も居て、そこに、環境と安全と組み合わせた安全衛生部と言ったただただ安全だけにこだわった部署がある。
ヒヤリハット運動とハインリヒの法則とか、毎月の小グループでの安全委員会。
秋に全社安全衛生委員会総会があり、各グループを勝ち抜いた選抜チームが観衆の前で安全活動の寸劇をする。
そして評価の高いグループが優勝し、社内の誉と評される。この人達はその会社の生産活動とは全く無縁の集団なのである。そら安全を極めれば間接的に生産活動に寄与するのだが効果はほぼゼロに近い。

そんな親会社から命じられた新しい部署にわたしは呼ばれて職場が移ってやり甲斐のない苦労、上に媚びて下に冷たい。いわゆるヒラメ上司が居て、名前はSという。巨乳が好きでO脚でFランク大学卒業で相殺をソウサツって読み、大勢の前恥かいてもバカだからなんでかわからない。

そんな上司は、手に負えない難問題をわたしにふたつ押し付け、ひとつはK案件、もうひとつはH案件。
まずK案件について、お客様は浙江省の大手のお客様。30数件ある問題を解決せよと命じる。あんたは簡単だな。鵜飼みたいに船の上から手綱引いてボーっとして。その話長くなるので続きます。ではまた。

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