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時(とき)を感じて

紫陽花を観にドライブをしたくなって
出かける。
そして、考え事をしたくなって
カフェを探した。
GoogleマップとYahoo!で探す。
ケーキ屋があった。
写真では新しくお洒落な建物と
綺麗なスイーツが写っていた。

『ここに行こう』

ケーキ屋に着いた。
喫茶コーナーなんて久しぶりだ。
それも、ひとり。
席に案内され座る。
20席未満ある中で
グループが3つほど。
女性グループがほとんど。
賑やかな声が響く。
男性がおそらく歳を重ねたお母さんであろう人と
召し上がっていた。
女性がたんたんと食べておられ、
男性は新聞を読まれていた。

なんだか、楽しくなった。
背筋がピーンと張るぐらい
体勢でいたのが緩んでいく。

オレンジのケーキが食べたくなって
コーヒーより紅茶が飲みたくなって
注文する。
パソコンを持って行っていたけれど
なんだか場にそぐわないような気がするし
これからの事を考えたくてパソコンより手帳を開いていく。

オレンジケーキと
ティーコージーポットマットが
紅茶のポットに被さり
砂時計とともにテーブルに上に置かれた。

「砂時計が落ちきったら
紅茶をお召し上がりください」

チラチラと砂時計と
にらめっこをする。
砂時計が落ちきった。

紅茶を口に運んで
息を吐く。
ケーキを食べて
頬が緩んでいく。

手帳に向かった。
考えて書いて頭を上げる。
紅茶を飲みケーキを食べる。

すると、親子連れらしい女性が杖をつき
男性がゆっくりと後ろにつきながら出ていく。

心が緩んでいく。

女性グループは
相変わらず元気に情報交換を
されている。
楽しそうだ。

そして、私は
また、ケーキを1,2口食べて
紅茶で香りを楽しんで
目を伏せた。

そんな繰り返しをしていたら
ケーキがお腹の中に入り
なくなった。

でも、紅茶は2杯ぐらい飲める量があるから
まだ居れる。
それに、グループもおられる。
席もまだ空いている。


目を伏せた。

とうとう紅茶もなくなり
思考整理もできたから
席を立ちお会計に行った。

好きなイチゴショートを手土産にして
店を出た。


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