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お休みなので垂れ流してる音楽

日々の忙しさから解放されて、心地よい音楽を垂れ流しながらリラックスするのが私の楽しみのひとつです。そんな休日のリラックスタイムを彩るお気に入りのプレイリストを今回はアシッド・ジャズからご紹介します。音楽が日常のBGMとなり、ちょっとした幸せを感じられるような曲たちを集めました。ぜひ皆さんも聴いてみてください。


①Lostinwhite - Do It

週末を彩る音楽:Lostinwhiteの魅力
週末のリラックスタイムやドライブ、ちょっとしたパーティーで流したい音楽を探しているなら、ぜひチェックしてほしいアーティストがいます。それが、イタリア・ブレシア出身のミュージシャン、Lostinwhiteです。彼らはR&BやコンテンポラリーR&Bのシーンで注目を集めているアーティストで、アシッドジャズ、ジャズファンク、そしてソウルミュージックの要素を取り入れた独自のサウンドが特徴です。

特におすすめの曲は、2020年にリリースされた『Do It』。エネルギッシュなビートとキャッチーなメロディが心地よく、ダンスフロアを沸かせるパワーを持っています。実際にこの曲を流してみると、自然と体がリズムに乗ってしまう魅力があります。Sofia AnessiとVittorio Bianchiによる作曲で、Victoria MusicとIrma Recordsからリリースされています。

②Vicki Anderson - Home Is Where The Hatred Is (with Bossa Nostra)

ソウルとアシッド・ボッサの融合:Vicki AndersonとBossa Nostraの「Home Is Where The Hatred Is」
音楽の世界では、時にジャンルの枠を超えて異なるアーティストたちが共鳴し合い、新たな響きを生み出します。アメリカのソウルシンガー、Vicki AndersonとイタリアのバンドBossa Nostraが共演した楽曲「Home Is Where The Hatred Is」。この曲は、まさにそんな音楽の融合の一例であり、聴く者を強く引き込む魅力を持っています。

まず、Vicki Andersonについて触れておきましょう。彼女は本名をMyra Barnesといい、アメリカのソウルミュージック界で重要な役割を果たしてきました。特に、ジェームス・ブラウン・レビューでの圧倒的なパフォーマンスで知られ、「彼のレビューで最高のシンガー」と称賛されるほどの実力を誇りました。しかし、2023年7月3日に83歳でこの世を去り、彼女の音楽は多くの人々にとって忘れられない遺産となっています。

そんなVicki Andersonをフィーチャーした「Home Is Where The Hatred Is」は、1998年にBossa Nostraのアルバム『Solaria』に収録されました。Bossa Nostraは、ジャズ、ファンク、ボッサノヴァを融合させたアシッド・ボッサの音楽スタイルで知られるイタリアのバンドです。この異色のコラボレーションは、深い社会的テーマと個人的な苦悩を描いた楽曲に、新しい息吹を吹き込んでいます。

この曲の原作は、アメリカの詩人でありミュージシャンであるギル・スコット・ヘロンが書いたもので、彼のバージョンはその鋭い社会批評で知られています。Vicki Andersonが歌うバージョンもまた、彼女の力強いボーカルを通じて、そのメッセージ性を深く感じることができます。彼女の声は、痛みと希望の両方を響かせながら、聴く人の心に強く訴えかけてきます。

③The Brand New Heavies - Never Stop

アシッド・ジャズの真髄:The Brand New Heaviesと「Never Stop」

1980年代後半、音楽シーンは新たな風を迎えていました。その風のひとつが、ロンドンで結成されたThe Brand New Heaviesというイギリスのバンドです。彼らは、ジャズ、ファンク、ヒップホップを融合させた独特のスタイルで、アシッド・ジャズというジャンルを形成し、1985年から現在に至るまでその名を轟かせています。

バンドの中心メンバーであるサイモン・バーソロミュー(ギター)、アンドリュー・レヴィ(ベース)、ヤン・キンケイド(ドラム)の3人は、グルーヴィーなベースラインとファンキーなギターリフ、そしてソウルフルなボーカルで聴く人を魅了します。その音楽は、心地よいグルーヴ感と音楽的な豊かさを兼ね備えており、ダンスフロアでも、自宅でのリラックスタイムでも楽しむことができます。

そんなThe Brand New Heaviesの代表曲の一つが、1991年にリリースされた「Never Stop」です。この曲は、彼らのセルフタイトルアルバムに収録されており、アシッド・ジャズとファンクのエッセンスを詰め込んだ一曲として知られています。リードボーカルを務めるのは、ソウルフルな歌声が特徴のN'Dea Davenport。彼女のメロディックな声は、モータウンのサウンドにインスパイアされたグルーヴィーなリズムセクションと絶妙にマッチして、曲全体を一層引き立てています。

歌詞は、愛や一緒にいることの喜び、そしてその関係が続いていくことへのコミットメントがテーマとなっています。まるで未来への約束を音楽で語りかけるかのようなこの楽曲は、リスナーにとっても大切な人とのつながりを感じさせる一曲です。心地よいリズムに身を委ねながら、愛と絆の深さを再確認する時間を提供してくれます。

「Never Stop」は、リリース当時アメリカのR&Bチャートで3位にランクインするなど、大きな成功を収めました。このヒットにより、The Brand New Heaviesはアシッド・ジャズムーブメントの重要な存在としてその地位を確立しました。そして2023年には、バンドの長年の影響力を祝してリリースされたコンピレーションアルバムにも収録され、時を超えて愛され続ける名曲であることが証明されました。

今もなお多くのリスナーの心をつかみ続ける彼らの楽曲は、ジャンルを超えた普遍的な魅力を放っています。忙しい日常の中で、一息つきたい時やポジティブなエネルギーを求める時、ぜひ彼らの音楽をプレイリストに加えてみてください。きっと、新たなお気に入りが見つかるはずです。


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