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【読書会開催報告③】ポジティブフィードバック読書会

2023年3月15日開催
「ポジティブフィードバック」オンライン読書会
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「毎月第3水曜日は読書会の日」と決めて、会社で読書会やってます。
2023年の第3弾(3月15日)のテーマは、「ポジティブフィードバック」。参加者7名、ファシリテーター1名の合計8名で一緒に、「ポジティブフィードバック」という一冊の本を読みました。

<開催スケジュール>
1/18  「7つの習慣」読書会
2/15 「リーダーシップ」「マネジメント」をテーマとした読書会
3/15 「ポジティブフィードバック」読書会←今回
4/19 「目標達成」をテーマとした読書会
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フィードバックなしの仕事は、まるで●●のよう

■参加者Aさん:「フィードバックなしで仕事をするのは、ナビなしではじめての場所に向かうようなもの」という言葉がとても印象的でした。ナビなしだと、部下が仕事で迷子になっちゃいますから、困りますよね。

■ぼり:いやー、これは耳が痛い。私は業務が自分に集中して余裕がなくなると、部下とのコミュニケーションやフィードバックの時間がとても減ってしまい、いつも反省しています。フィードバックなしの状態が続くとどうなるのでしょうか?

■参加者Bさん:私もプレイングマネジャーなので事情は分かりますが、フィードバックなしはマズいですよ。部下は仕事を進めるうちに、「このやり方で本当にいいのかな?」と疑問に持つタイミングがあります。そこで上司に相談できなかったり、適切なフィードバックが得られなかったりすると、誤った判断で意図せぬ方向に仕事を進めてしまい、結果的に仕事の成果が望めなくなります。たとえ、正しい方向で仕事を進めていても、「これであっているのかな?」と迷いながら仕事を進めるのでスピードも上がらないですし、不安な状況が続き、精神的によくありません。

■参加者Cさん:そうですね。この本によると、部下を正しい方向に導くために、仕事の途中でフィードバックをすることが大切だと書かれていました。私は、「フィードバック」といえば、人事考課のフィードバック面談のように、仕事の「結果」に対してフィードバックするものだという思い込みがあったのですが、そうではなく、仕事の途中で「仕事の進め方」や「そこまでの頑張り」に対してフィードバックすることが、とても有効だと気づきました。意識してやってみます。

感動!部下の隠れた努力を評価する上司の工夫

■ぼり:仕事を進めるうえで、やはり部下にはやりがいを持って楽しく仕事をしてほしいと思っています。そのような面で、普段から何か工夫していることはありますか?

■参加者Dさん:所属している部署全体を盛り上げるために、隣のライン(課)の部下の頑張りをそのラインの課長さんに共有しています。この本にも書かれていますけど、適切なフィードバックを行うためには、部下の仕事ぶりをよく見ておくことが必要です。とはいえ、部下とずっと行動を共にしているわけではないので、当然目が届かないことがあるじゃないですか?そんな状況でもしっかりと部下の頑張りは評価したい。だから、隣のラインの部下が上司のいないところで頑張っていたら、積極的にその上司に報告しています。

■ぼり:素晴らしい取組みですね!その部下としては、たとえ自分の上司が不在であっても誰かが自分の頑張りを見てくれているという安心感を感じることができると思います。職場の雰囲気がよくなって、部下にも「もっと頑張ろう」って思ってもらえそうですね。私も早速明日からマネしてみます。

■参加者Dさん:そうですね。マネジャー同士が協力して、スタッフに対して「頑張ってるね」と声を掛けられるような、そんな組織にしていきたいですね。

上司の本気度を部下は見ている

■参加者Eさん:私は中間管理職なので、部下としてフィードバックを受けることもあるのですが、個人的にはポジティブフィードバックを受けるのが苦手です。「なんか裏があるのではないか」と勘ぐってしまいます。部下に素直にフィードバックを受けてもらうのに、何かコツみたいなものはあるのでしょうか?

■参加者Fさん:そうですね。せっかく部下の成長を願ってフィードバックしても、それを曲がって受け取られたら、効果半減ですよね。おそらく、その解決策は、普段からのコミュニケーションにあると思います。よく「上司は騙せても、部下は騙せない」って言うじゃないですか?部下は上司のことをよく見ているので、上司が上っ面のフィードバックをしているときは、それがちゃんと伝わっちゃうんだと思います。

■参加者Bさん:そうですね。やはり、普段から「この人は信頼できる」と信頼の実績をためておくことが大切に感じます。普段から「コイツはダメだな」って思われてたら、どんな言葉も響かないですからね。

■参加者Fさん:そうですね。ただ、悲しいことに、逆は沢山ありそう。つまり、部下の成長を本気で考えてアドバイスしても、誤解されたり、通じなかったり。そういう残念なことは沢山起きている気がします。

■参加者Fさん:それを防止するのが、「ポジティブフィードバック」なんだと思います。この本には、3章で「部下のやる気を3倍上げる5つのポイント」や4章で「部下に伝わるポジティブフィードバック7つのコツ」が紹介されています。一つひとつ意識して、思いがちゃんと部下に伝わるようにしていきたいです。

相手が受け入れ易い形でフィードバックする

■ぼり:私はポジティブフィードバックの本質は、部下にとって耳が痛いことを、いかに相手の受け入れ易い形で伝えて、腹落ちしてもらうかだと思っています。その意味で、4章の「部下に伝わるポジティブフィードバック7つのコツ」は本当にヒントの塊ですね。「承認と改善点の割合は8対2で行う」、「『では、どうするか』と未来志向で考えさせる」、「改善点は相手への期待と共に伝える」等、目次を見ているだけで勉強になります。

■参加者Gさん:子育ての本か何かの番組で聞いたことがあるのですが、何かミスをしたときに、「こんなミスをするなんて、君らしくないじゃないか!」と叱るのと「君はいつもミスをする。だから、もっと気をつけなさい」と叱るのでは、改善率が全然違うらしいんです。怖いことに「いつもミスする人」とラベルが貼られた人は本当にミスが多くなるらしいです。自分に対する期待が感じ取れないから、素直に聞き入れられないんでしょうね。逆に「君らしくない」という言葉は信じてもらっているのが伝わってきて、「また頑張ろう!」って思えるのだと思います。この本では「可能性承認」と表現していますが、相手の可能性、相手の成長を信じていることが、上司の態度や言動から自然と伝わることが大切なように感じました。

終わりに

「2023年は毎月読書会をやるぞ!」と決めて、これまで3回開催してきました。

<開催スケジュール>
1/18:課題本「7つの習慣」
2/15:テーマ「リーダーシップ・マネジメント」
3/15:課題本「ポジティブフィードバック」←今回
4/19:テーマ「リーダーシップ・マネジメント」←次回

1月の「7つの習慣」読書会では、成功者に共通する「原則」「習慣」について学びました。
参加者共通の問題意識である「リーダーシップ」に関する話題が多くなりました。

それを受け、2月に「リーダーシップ」と「マネジメント」をテーマとした読書会を開催しました。
風通しのいい職場づくりに必要な上司から部下への積極的な声掛けについて、学びました。本からの教え以上にベテラン参加者の助言が光る読書会でした。

そして、今回。

フィードバックにおいて、単に自分が話したいことを自分が話したいように話すのではなく、部下が受け取りやすい雰囲気や言葉を選んでフィードバックを行うことで、より効果的にフィードバックができることを学びました。

今年に入り3回読書会を開催してきましたが、3回とも、参加者様のおかげで、一人で本を読むだけでは得られない気づきをもらうことができました。ありがとうございます。

次回は4月19日(水)。

2023年度のスタートにあわせ、「目標達成」をテーマとした読書会を開催することにしました。

このテーマを思いついたとき、私はすごく興奮しました。
だって、会社の仲間全員が「目標達成」のコツをつかみ、それぞれの目標に向け、一斉に走り出したらすごいことが起こりそうじゃないですか?

ぜひ、一緒に「目標達成」のコツを学び、理想の未来に向かって一歩を踏み出しましょう。

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