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今後のバーチャル業界はどうなるのか?

どうも株式会社DELTA-V代表取締役の上杉です。
1日に2件も投稿しちゃう!
今回は私がしばしばSHOWROOMやOPENREC.tvでの配信で話しているバーチャル業界の今後を具体的に予測提示していきます。

■これまでのバーチャル業界の全体的な流れ
バーチャル界はYouTube一般層に認知されたのは2017年の下半期ぐらいからで、私もバーチャルキャラクターの制作を含むVの仕事をし始めたのは2017年8月ぐらいからでした。2018年にはYouTubeで動画を主体とした3Dモデルで活躍するVTuber達の知名度が上がってくるわけですが、2018年~2019年頃は企業Vのキャストトラブルが大きいものが複数起きた時代で、私もその当事者でした。しかし今になっても私は当時の仕事をしていたCA系のメンツとは付き合いもあり、何ならOPENREC.tvでもVカテゴリを創出しているぐらいなので、それが"解"でもあるわけです。そういう話はまた別にするとして、2017年からカウントしてV業界は7年程が経過しました。2019年に個人Vが増加し始めて、YouTube以外の各種ライブ配信プラットフォームがバーチャル分野の配信者増加施策を行ったり、REALITYやIRIAMにようなV専門のライブ配信プラットフォームも提供されていきました。

2020年4月から日本もコロナ禍に入り現実の世界観が変わりました。しかしこれはV業界を加速させることになり、コロナ禍の影響で仕事に影響が出始めた2020年の5~6月頃(強制オンラインの時代)にそれまで非V業界であったアイドルや声優などが皆V業界に入ってくることになり、アカウント数が爆増しました。また2021年頃には現在の上場2社(ANYCOLOR とカバー)の地位が確立され、10代の少年少女達がTVアニメよりYouTubeでにじさんじやホロライブに夢中になり始めました。2023年においてはその視聴者層が18歳以上になり個人Vとして生産されている状況です。V企業も2020年頃に進出及び新規登記された箱が多かったのですが、V事業は2年ぐらいで一定の結果が出るので2021年の下半期で多くのV企業が撤退及び衰退した印象です。SHOWROOMだけ見てもその傾向が強いです。

■余談
衰退理由はキャストとのトラブルに始まり、そもそも事業が売上が出せない利益が出せない…と色々理由があるのですが、私個人的に今までV業界見ていて思っていることがあるのですが、Vのキャストトラブルの時にキャストやタレントが自分で事業のリスクを所持していない割には文句言っている人が多くて、成果を出していない割には意見や批評が強い傾向にあり、そんな層を集めて事業になるのだろうか?…という、すごーくフラットな視点から思います。ちなみに私はDELTA-Vだけでも月商1000万以上は創出しています。今までV界でしっかり自身で努力して本人取得収入も含めた売上の高い人は他社他人への批判や評価をしない人が多く、逆に売上の低い人は非常に他責や他社批判が強い傾向にあります。おそらく自身にコンテンツ力が無いので他者の批判批評をして取り繕う…という状態なのですが、これはV業界だけでなく社会における基本構造なのかもしれません。

■今後のV業界 / 2024~2025年
2021年以降、企業Vより個人Vの方がキャスト及びタレント自身にメリットがあるという風潮が強くなり個人Vのアカウントが更に増加傾向にあります。その潮流もあり、界隈で起こるVトラブルが低次元化しており、昨今Xでよく流れてくるV関係のトラブルは<個人V⇔個人クリエイター>や<個人V⇔小企業小商店>といった事案が増加してきています。

プラットフォームの話をするとYouTubeは累積数値のプラットフォームなので後発で始めれば始めるほど不利で1アカウント毎の年々広告収益単価も低下してきているので、<YouTube+別ライブ配信プラットフォーム+X>のようなスタイルが現在は主流になってきていて、2025年まではこの状態が継続されると思います。月間¥50,000~¥100,000ぐらいを稼ぐ個人Vが増える時代です。

企業の動きで言うと、上場2社は現金が十分あるので事業的には余裕があるはずですが、タレントに傾倒した事業というのは企業資産として貧弱なことは上場2社の役員陣も把握しているはずなので10年後を見据えた新規事業を提案して更なる出資を集めていくことになるかと予測されます。中小に至っては2021年下半期の時と同じような企業撤退ラッシュが2024年下半期にまた訪れると界隈を見ていては予測できる状態でして、2025年の年末頃にはある程度の企業撤退の潮流が完了し、<プラットフォーム⇔個人V>という市場になると考えています。私自身が見ていても所謂"プロダクション事業"は3.0次元を見ても厳しくなってきていて、中小サイズのV企業は一定のサービス(Platform/Infrastructure)という形でしか生き残れないと感じています。特にVのプロダクションはキャストやタレント側にリスクがほぼ無いのに対して、企業運営が持つ負担が大きすぎるので、普通に大人達は撤退してゆくと思います。有料記事でもう少し詳しく述べようと思いますが、一般のエンドユーザーから見た情報と我々が経営や事業…そしてクリエイターとして見ている情報の確度精度は全然違うので、皆さんが想像しているものと現実の状態は異なるかもしれません。

■今後のV業界 / 2026年~
2026年は私は2024年初旬の"今"とはかなり変わっている状況になっていると予測しています。個人Vが主流になり、副業としてVアカウントでいくら稼げるか…というような時代になっているはずです。実際、稼げれば稼げる程Vの活動寿命は長期化すると考えています。なんだかんだで稼げない個人Vは様々な理由をつけて活動終了してしまうので、私としては前述の月間¥50,000~¥100,000ぐらいの収支で無理せず長期活動できるVが幸福度が一番高くなると考えています。

企業は撤退する企業は一通り撤退していると思いますが、生き残った企業に配信者が集約され、生き残った企業の売上自体は1.5~2.0倍ぐらいになっていると思われます。私の事業もそこには入れると良いなとは考えています。

消費者市場で見ると、今ある所謂Vの形は相当に飽きられていると思うので、感覚で言うと画で見た際に「正面立ち絵がLive2Dで動く」タイプのVではなく、画面全体のキービジュアル的な構図の中でLive2Dや3Dモデルで動くVをビジュアルラジオ的に見る動画や配信が主流になると思います。

にじさんじやホロライブの影響で2026年頃までは「Vになりたい人」の数は増加していきます。ただ、なりたい個人が増加する一方で、V事業を行う企業側は減少した後なので、V活動を始める人がどう初期リソースを取得するかが課題になっている時代になると予測します。そこに対してサービスを行うベンチャーが出てきそう。

ちなみに私はV活動を始める初期リソースを持っていない人におススメしているライブ配信プラットフォームは「REALITY」です。GREE社に忖度しているとかそういう訳ではなく、プラットフォームの客層や雰囲気を加味すると最初に配信活動を実験的に行うのは「REALITY」が一番良いです。稼ぎたいならSHOWROOMのDELTA-V公式枠(DELTA ORGANIZATION)へどうぞ。

■また余談
市場では個人Vが主流になるのですが、個人Vではできないこと…例えば個人Vはクライアント含む企業やクリエイターから見て"与信"が大変低いのです。それは当然のことで一般的にはキャラクターのガワ被った匿名アカウントなので、「社会的信用が無い」のがデフォルト値(0値)なのです。よくここを勘違いして謎の権利主張をしている個人VのアカウントをXで拝見します。きっちりした方は依頼や問合せの際に初動で本名を名乗ったり丁寧にメールやDMを送ると思うのですが、若い人が多いせいか私の経験上でもちょっとやばいな…という方が多い状態です。その"与信"を個人Vがどう上げていくかが活動し易い環境を作る要素になると考えています。つまりプロダクションというより個人Vがオーガナイザーやコミュニティの中でそういった教育部分も含めて学習していけるような環境を提供する企業が出てくると予測しています。

■まとめ
長文を書いて疲れてしまったので、何を書こうかまとめようか悩むのですが、私は一応V事業に関しては半永久的に行う予定です。それをDELTA-V社で行うかは判りませんが、まだやりたいこと挑戦したい事が多くあります。企業デメリットとしてV事業を運営していると従業員の離脱が確実に増加するのでDELTA-V社はもっとクリエイティブな業務に振り切っていきたいという想いがあります。個人的にも従業員が辞めるのって本当に面倒なのよ。それもあり、2025年以降はゲーム事業とアニメーション制作事業の2軸で行くと社内に置いても宣言しています。V活動をしている人もなるべく無理せず長期で活動した方が良いのですが、結局稼げないとモチベーションも低下して活動しなくなるので、本文前日に書いた具合の収支をまずは目指して頑張りましょう。

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