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プレゼントのその先が見える人・見えない人

お疲れ様です。

お昼ご飯に家から持ってきたお弁当を食べたのに、尊敬する上司からランチに誘われたら「まだ食べてないです」の顔をしてちゃっかりご馳走になる、わりと付き合いの良い勇者パパです。ダイエット中なんですけどね。

今回は、プレゼントあげたがる人に限って、意外と相手のこと考えてない迷惑な人が多いよね、というお話です。

我が家の息子は、アンパンマンブーム真っ盛りです。お話には興味ないものの、歌とか、何かキャラクター物を選ぶときには必ずアンパンマン指定になります。

誰もが、プレゼントをあげる瞬間を考えてしまう

息子が先日、2歳の誕生日をむかえました。ありがとうございます。僕らは親として、いちごが大好物の彼のために「イチゴ狩り」に連れていってあげました。目の前にぶら下がる宝物の山に終始ハイテンションで、両手いっぱい口いっぱいに苺を持ち歩く彼の姿をみて、連れてきて良かったなーと心底思ったわけです。

そんななか、義母が「あっくんの誕生日プレゼント、プラレールを買ってあげたい」と言ってくれました。息子がトーマスも好きなこともあってのチョイスだと思います。値段的にもそこそこ良いものですね。

まぁ甥っ子も持ってるから取り合いにならずに済むし、悪くはないかなーと思っていた矢先に、奥さんがクリティカルな返事をしていました。

「ちょっと待って、ありがたいんだけど、プラレール一回買っちゃうと、それ追加のパーツ買い続けるの私たちになるよね。しんどくない?」

うわーー...たしかに!!!!!!

なんという盲点でしょう。僕も義母も、もらったその瞬間の息子のテンションや喜びようはむちゃくちゃ想像していたものの、その先に待ち構える課題にはまるで気がつかなったのです。

仕事中にはできてるのにね

僕は営業マンという仕事柄、クライアント、つまりお客さんが希望する商品を提供するのが仕事です。もちろん、便利なもので溢れかえっている現代において、お客さんが自ら「欲しいもの」を口にするという場面はグッと減ってしまいました。

そうなると、僕らがお客さんにあらゆる角度から質問を投げかけ、お客さん自ら話してもらうように誘導しなくてはいけません。この辺は営業テクニックというやつです。お客さん自身も気が付いていない欲求を一緒に探すわけです。

僕はまだ経験の浅かったころ、クライアントに「自社webページへの商品掲載」を提案しました。要するに「うちの会社のHPにオタクの商品を載せて紹介しますよ」というものです。

一見すると先方にメリットのある、なかなか良い広告提案のようにも見えますが、ここは先方もプロですね。うちの奥さんばりの鋭い切り返しが飛んできます。

「お願いしたいところだけど、その商品情報をこっちから投げ続ける必要があるよね?」

う...そうです。僕の会社はweb屋さんではないので、この提案はあくまでも”おまけ”程度にすぎません。当然、先方からその情報をもらなわないことには掲載できませんし、会社のHPに掲載したところで、そもそものアクセス数が曖昧です。よかれと思って提案したことでも、先方は「手間のほうがでかくね?」と感じたわけです。

プレゼントするのはいいけど、その先まで見なきゃだめだよね

プラレールの件といい、若かりし頃の僕の提案といい、アレに似てるんですよね、「被災地への折り鶴プレゼント問題」

被災者の気持ちを少しでも癒すようにと、全国各地から”良かれ”と思って作りまくって現地に送った千羽鶴の山は、被災者が本当に欲しかった食べ物や衣服にならないだけでなく、「多すぎる鶴の処理に一番労力を使ってしまう」というトンデモない結末が待っていました。

プレゼントをあげたい気持ちはとても大事だと思います。見返りが欲しい下心があるにしろ、純粋なおもてなしの心にしろ、相手を喜ばせようなんて素晴らしいじゃないですか。絶対になくしてはいけないものだと思います。

ですが、プレゼントをあげる瞬間の相手の反応ばかりに気を取られてしまって、その先のことを想像できないのは、かえって相手の迷惑にもなりうるという事実を知っておかなきゃいけないですね。

いくらオシャレなオリーブオイルだとしても、ビンだと捨てにくいだろうな...とか、
プリンターをあげてもインクとメンテナンスどうすんのかな...とか、
服をあげるにしても、その人に似合うかどうかよりも、その人が持ってるものに合うかどうか...とか

あんまり考えすぎると何もあげれなくなってしまいそうですが、むしろ迷惑になってしまうならあげないほうがマシ、くらいに思っておいたほうがいいと思います。

個人的には、冗談の言い合える仲であれば「いらなかったら私がもらいたいくらいの物」だよっていうレベルが無難かと思います。僕は食べ物のお土産を選ぶときは必ず、「残されても自分が食べれるやつ。むしろ残してくれ、食べたいよ僕」って思う物を選ぶようにしてます。

きっとこういう思考は、仕事上の「相手に価値を与える」という最も重要な生産活動において、とても重要なポイントになるはずなので、公私ともに、無意識レベルでできる習慣になるくらいまで、意識していきたいですね。

プレゼントをあげたその先を、いつも見ていきましょう。

それでは!



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