見出し画像

ママ・パパに褒められるためにやり始めたら

お疲れ様です。

毎晩お風呂上がりに息子がみかんをちょっともらって食べるのが日課になってる勇者パパと申します。

仕事をしていると、必ず聞かれることがあります。
それは「目標はなに?」っていうゴールの設定。マネジメントやコーチング、教育的指導の基本のキみたいな立ち位置で、上司と面談するたびに飛び交う単語。なんなら息抜きのはずのランチ時にまで出てきます。いや、ごはんくらい大人しく食べさせてよ...

仕事でおこるごちゃ混ぜ問題

僕のような営業マンであればなおさら、今月の予算は?ノルマは?どこを目指しているのか、明確に表明して、そこに向かって日々奮闘しているわけですが、ここには落とし穴があって、みんなふとある瞬間から「目的と手段がごちゃ混ぜになる」という現象が起き始めます。

例えば、「もっとたくさんのお客さんに来店してもらうために、チラシやティッシュを配る」いわゆるサンプリングという業務。
これはわかりやすく「集客」が目的であって「ビラ配り」は手段、です。

しかしこれが、ビラ配りがうまくいかない、道ゆく人に渡せど渡せどもらってくれないとなってくると、今度は「どうやってビラを配るか」という課題に直面し、「ビラを配るために立ち位置や表情を工夫する」ようになっていきます。

するとどうなるか。「サンプリングからの集客はどうなった?」という上司からの進捗確認に対して、「はい、100枚も配れました!明日は150枚目指します!」みたいな回答がで始めます。いやいや違うよ、100枚でも150枚でもどっちでもいいんだよ、ゴールは「集客」することなんだから。

だいぶざっくりとした例ですが、「手段にしていたものを、いつのまにかゴールにしてしまっている」状態が、往々にしておこります。

子供はもっと簡単に目的が変化する

さて、「僕は仕事の学びを子育てに、子育ての学びを仕事に」を日々意識しながら自分と周りの学びになることを願っていますが、上に書いたようなごちゃ混ぜ問題は、子供の身にも降りかかることを経験しました。

小学3年生になる娘は、わりと毎日のように同じことで叱られます。
ドライヤーのかけ方が甘くて「ちゃんと乾かしなさい」とか
教科書が出しっ放しで「すぐ片付けなさい」とか
ご飯好き嫌いして残しそうになって「一口でいいから食べなさい」などなど自分の幼年期にも心当たりがあるような指摘ばかりなので、子供あるあるなのかなーと思うことばかりです。

当たり前ですが、それぞれのお叱りには必ず目的と意図がありますよね。髪の毛が乾ききってないと風邪ひく可能性あるし、物はすぐ片付けないと忘れたり踏んづけてしまったりするし、好き嫌いしてたら栄養が偏って不健康になってしまう...ちなみに僕はこの「好き嫌い」に関してはちょっと小うるさいので、よかったら音声配信も聞いてみてください。

こういったリスクをさけるために、直すべきものとして日々口うるさくママからも叱られる娘ですが、ふとある時、なんとなく「いい子ってどういう子だと思う?」という質問を娘になげかけてみました。

すると、「怒られない子?言うことを聞く子?かなぁ」と答えました。
なるほど、これはちょっとマズいなと感じました。さらには、びっくりドンキーで娘が苦手なトマトが出てきた時、「これ食べれたらパパ嬉しい?」と聞かれました。

さてこれの何がまずいのか。当然、娘のやる気を出すために、できたら褒めたり、叱る時はダメだと伝えますが、娘にとっては「いうことを聞くこと・褒められること」が目的になってしまっていて、本当はその先にある「健康」や「予防」といったことへの意識はまったくなかったんですよ。

このままでは「言う通りにする」ために機械的に動くことに注力してしまって、求めるゴールのために”自分で考えて工夫する”というチャンスを奪ってしまっている。成長させようとしているようで、まるで逆効果なんですね。

親として未熟なうちは、まだまだ「叱る」と「怒る」の分別ができない瞬間が多々訪れます。毎日のように同じことを言わなきゃいけないとなったらなおさらです。そうなったとき、頭ごなしに乱暴に伝えないよう、親としても自分を成長させていく必要があるんです。

コミュニケーションは本当に大事

普段から雑談したりくだらないことでふざけあったりするコミュニケーションももちろん大事だと思いますが、親として、上司・先輩として人を教育するという立場にあるとき、自分が伝えていることの理解度を、適度なタイミングで確認し続けることが大事だなと感じました。

認識がずれていないか、目的を見失ってないか、手段を目的にしちゃってはいないか、きちんと聞いて、「これはこういう目的でやっているんだ」ということを丁寧に教え込んでいかないと、誰しもが簡単にごちゃ混ぜ問題に巻き込まれてしまいます。

それぞれの環境で教育方針は異なると思いますが、いつのまにか頭ごなしに「とりあえず言うことをききなさい」「しのごの考えずにやりなさい」ということを、”集中しろ”という意味合い以外で乱暴に使わないように、子供には正しく伝えていきたいですね。

ではまた!

いただいたサポートは、子どもたちのために使わせていただきます٩( ᐛ )و